超人女子戦士ガリベンガーV 第16話感想 きっと忘れられない日になる。

生徒役:電脳少女シロ、カルロ・ピノ、木曽あずき

※ 小峠さん誕生日 ※ ※ 小峠さん誕生日 ※ ※ 小峠さん誕生日 ※

GRBNG.png

→ TVerアーカイブ配信(放送後1週間限定)

→ 未公開シーンが投稿されているYouTube公式チャンネル

出演バーチャルYouTuber

電脳少女シロ → YouTube公式チャンネル

「シロ組さんは世界中にいるんだぁー」
 トイレに並々ならぬ執着をみせる電柱少女。1歳児だから仕方ないね。最近はこの番組での自分の立ち位置をすっかり心得たようで、英二にウザがらみしたり、答えにくい設問に率先してボケにいったり、他の生徒の設定説明にまわったり、英二にウザがらみしたり、八面六臂の大活躍!
 やたらと語録が豊富、そしてやたらと逸話も豊富。というのも彼女は多趣味・多芸なうえ、やたらと柔軟な発想力も持ちあわせ、ついでに傍若無人な性格なため、自由にさせると大抵常人に理解できない奇矯な言動をしはじめるからです。彼女の動画を見てなんともいえない気持ちになったときは「シロちゃんの動画は為になるなあ」と、とりあえず納得しましょう。彼女はあなたが為になることを望んでいます。
 まるでアブない人のようですが、そして実際アブない人なのは確かなのですが、こう見えて彼女は共演者をよく見ています。聡明です。共演者の対応力を推し測り、ギリギリ捌ききれる程度のムチャ振りを仕掛けるのです。きわめてタチが悪い。

カルロ・ピノ → YouTube公式チャンネル

「水蜘蛛さん! 水蜘蛛さん!」
 当初は虫食いキャラとして恐れられ、いつしか博識な生き物博士として尊敬されるようになり、そして今では年齢相応のヤンチャな後輩キャラとして愛されている、有為無常なリトルレディ。本人の本質はさほど変わっていないはずなのですが、私たちが彼女を理解するのにいちいち時間がかかるせいでスペクトラム状にキャラクター認識が変化します。
 この子は鉄壁です。知識の盤石さもさることながら、そもそもどんな話題を振られても動揺するということがほとんどありません。というのも、彼女は日頃からよくものを考えて話すクレバーな子だからです。彼女は自分がどういう人物であり、また周りからどういうふうな期待を向けられているのかを明確に把握しているようです。だからブレません。いつも優雅に穏やかに、ウフフとイタズラっぽく笑っています。
 人気コンテンツは知識を生かした雑学講座と、ゲーム内設定を現実に置き換えて考えてみる考察遊び。なにかと頭が回る子なので、今回のようにゲスト出演するときはちょくちょく気の効いた(こまっしゃくれた)コメントを発します。

木曽あずき → YouTube公式チャンネル

「ネットに悪口を書き込んで敵の信用を“落とす”。――アタリですかー?」
 寡黙でつかみどころのない不思議っ子。プログラマだったり、アニメーションを描けたり、マルチリンガルだったり、ラップのビートを心得ていたりとただでさえ多種多様な特技を持ちあわせているうえに、わかりやすい個性づけを嫌って胡乱な発言を繰り返すせいでますますよくわからない子になっています。かわいいことくらいしかわからない。
 アイドル部で唯一編集動画を専門に活動しているキャラクターで、手描きアニメーションや一人芝居などの作品を製作しています。彼女自身は作品について多くを語りませんが、漠然とした不安や人恋しさなどがテーマとして描かれているように思います。それでいて根底ではそれなりに楽観的な性分なのでしょう、読後感は意外と爽やかだったりもします。最近は素朴感ある愛くるしい言動にも注目が集まっており、彼女を娘にしたくてたまらないオッサンオバサン&アイドル仲間が急増中です。
 冷静で視野が広い明晰な頭脳を持っているくせに、その優れた思考力はおおむね大喜利というかたちでしか生かされることがありません。だいたいいつもしょうもないことばかり考えているっぽいです。

授業構成おさらい(+ 補足事項)

超難問:武器の謎を解明せよ!

 今回の授業を務めるのは2回目の出演となるウキヨ先生。この先生の授業は相変わらずキャッチーですね。日頃から相手にしている10代のボーイズ&ガールズのハートを鷲掴むワクワクするようなトピック選定と、サクサクッと要点を押さえていくスピーディーな進行が魅力です。
 今回の授業テーマは日本の武器について。といってもあくまで歴史の授業なので、ひとつひとつの武器の性能が云々みたいなニッチな話ではなく、戦場での運用とか戦法の話題が中心になりました。

トピック1:「水蜘蛛」の本当の使い方は?

 「この穴の空いているところに足を入れて水遊びをする。そう、浮き輪みたいにな感じで。ぽちゃぽちゃぽちゃぽちゃって遊ぶ」
 カルロ・ピノの予想が正解。浮き輪のようにまたがって使います。

 日本史の先生ならみんな大好き水蜘蛛。(偏見) 私が高校生だったときの教師も、大学で講義を受けた教授も、みんな熱心によく語っていました。(サンプル数:2人)
 実は水蜘蛛というのはいくつかの文書で存在が伝わっているだけで、現物はこれまで発見されたことがありません。なにせ秘密が旨の忍者の持ち物ですし、しかも水に浮かべて使う木製の小道具ですからね。まともに保存されているわけがない。だから使いかたはおろか大きさすらもよくわかっていなかったわけです。

 通説的な使用イメージがきわめて疑わしいというのは2017年以前にも散々指摘されていたことでした。なにせウキヨ先生のように、実験してみようと思えば誰でも再現できますから。足に履くサイズでは成人男性の体重を支える浮力を得るのが不可能で、かといって充分な浮力を稼ごうとすると今度は大きすぎて歩行がままなりません。
 そんなわけで、これは履くのではなく浮き輪のように使うのではないか? という考察は昔から研究者の間では当然のように語られていたようです。2017年に発見されたのは、この考察を裏付ける記述ということですね。(ちなみに発見者は本業の研究者ではなく山口県のお医者さんです)

 「歴史ってけっこう事実が修正されることがあるんだね」
 最近だと鎌倉幕府成立の年号なんかも変わりましたね。歴史に限らず科学でもなんでもみんなそんなものです。わからないから研究しているんですから。

トピック2:信玄が騎馬隊以外で恐れられたのは?

 三方ヶ原の戦いでの投石の記録が有名です。

 古来、人間にとって最も身近な武器とは石ころでした。拳で人を殺すのにはそれなりの修練が必要ですが、そこらに転がっている石ころを使いさえすれば大した修練無しに人間どころか野生動物すらも殺すことができました。
 投石というのは案外バカにならないもので、たとえば簡単な補助具(スリング)を使っただけでも金属鎧に穴を穿つほどの威力を出すことができます。それになんといっても兵士の練成が容易。西洋の戦場では弓が発明されるはるか以前から用いられ、そして鉄砲が登場して弓が廃れてからもしばらく用いられつづけました。第一次世界大戦時の攻撃機に搭載された兵器も、当時はミサイルや爆弾なんかじゃなくて岩石だったといいます。

 日本は比較的投石による戦闘の記録が少ない地域なのですが、それでもやはり投石はごくポピュラーな武器だったようです。軍隊同士がぶつかるときはまず投石合戦からはじまり、やがてお互い弓の射程に入り、その次に槍、決着がつかなければ最後に刀などでの乱戦・・・という流れが一般的でした。

 武田軍の投石部隊が有名なのは、単純に日本の戦での投石の記録が少ないためです。もしかしたらたまたま武田軍の記録だけが詳細に残っただけかもしれませんし、やはりウキヨ先生の言うとおり武田軍の投石部隊が特別に強かったから重要記録として残されたのかもしれません。

 「あ、でもほら、出したものを投げつければ武器に――」
 ウンコは傷口に入れてナンボなので、普通は直接投げるんじゃなくて矢尻や槍なんかにまぶして使います。

トピック3:石落としから落とした意外な物は?

 おそらくは何を予想してもだいたい正解。
 「パイ」
 「ネットに悪口を書き込んで敵の信用を“落とす”」
 ・・・例外もあります。

 投石は人間の武器として本当にポピュラーなものなので、当然攻城兵器にも防衛兵器にも用いられました。
 ただ、防衛兵器として運用するには投石にはひとつだけ欠点があったのでした。
 それは石の調達。武器としての投石の強みは身近に手に入ることと習熟が容易なことなのですが、お城という限られた空間に立てこもっていると、投石に適した石ころなんてすぐに枯渇してしまうんですよね。だからといって投石のためだけに大量に石を備蓄するなんて愚の骨頂。そんなスペースがあったら矢だの米だのを集めた方がずっとマシ。(安いというメリットはあります)
 そんなわけで、石落としからは石だけでなくいろんなものが何でもかんでも投げ込まれました。

 効果的だったとされるのは熱湯やウンコ。特にヤケドの傷から大腸菌に侵入されると目も当てられない大惨事です。ウキヨ先生が紹介したお粥というのは、ただの熱湯よりも冷めにくく、しかも肌や石垣などこびりついてより確実にヤケドさせられることから考案された作戦ですね。ただでさえ貴重な備蓄米(雑穀含む)を武器として利用できる状況というのはなかなか無い気もしますが・・・。
 ちなみに石落としを単純に銃丸として活用し、普通に矢や火縄銃を射かけるために使っていたとする説もあるようです。

トピック4:「波游ぎ兼光」の名前の由来とは?

 「波游ぎ兼光」「圧切長谷部」「骨喰藤四郎」の3振りの逸話が紹介されました。

 日本の名刀の面白いところは、逸話の大部分が使い手の技量を讃えるものであることです。
 西洋の名剣は神の祝福を授かっていたり魔法の力が込められていたりして、「だからこの剣の持ち主は英雄的な活躍ができたんだ」と語られることが多いのですが、日本の名刀の場合はせいぜい切れ味がすごい! ってくらいしか語られません。名刀を愛するロマンももちろんあるにはあるのですが、それ以上に日本では昔から使い手の武勇伝の方にこそ関心が向けられてきたんでしょうね。

トピック5:なぜ武将の「兜」は派手なの?

 敵を威圧するためと、味方に自分の所在をアピールする目的とがあります。どちらかというと後者の比重が大きかったと聞きますね。

 現代戦においては兵士も兵器も目立たないに越したことはないのですが、それは通信技術が発達して常に味方の位置を把握できるようになったからです。
 近代以前の戦争では味方の位置を把握することが何よりも優先されていました。味方がどこで何をしているのかわからないと連携できませんし、戦後の論功(人事評価)も出せませんからね。せっかく戦争に勝っても自分が死んでは元も子もありませんし、戦後にちゃんと報酬をもらえないのも死活問題ですから、武将たちも必死です。
 味方へのアピールが重要というわけで、当時の武将たちは自分の具足に単なる識別符というだけには留まらない派手な装飾をあつらえることがありました。「俺は守りがうまいぞ!」「俺は頭脳派なんだぜ!」みたいな、要は自己アピールですね。現代の就活生に通じるところがあります。エントリーシートにユニークな小ネタを仕込んでみたり、シャツやネクタイの色にこだわってみたり、戦いの様相というのはいつの時代も変わらないのです。(さっきと言ってることが違う)

感想

 武器の知識は厨二病の必須教養。むしろ必然教養。
 今回の授業は、私としては元々全部知っている内容でした。(私は『Truth In Fantasy』シリーズを買い漁っていた過去がある系の人間です) 木曽あずきばりにわかりにくいドヤ顔をしたいところ。厨二病はステータスだ。
 それでいて、知っている知識だからといって別につまらないとは思わないのもオタクならではですよね。好きなものには何度触れても面白い。気に入った映画は3回4回と繰りかえし観に行っちゃう。10年20年と同じキャラクターを愛しつづけて、「○○は俺の嫁!」とかいうネタが廃れた今でも密かに添い遂げている。アニソンの歌詞は書き起こす。アニメのセリフも書き起こす。なんならそらで暗唱もする。オタクってそんなものです。業が深いと言わば言え。こちとら業突く張りの偏愛家だ。

 さて、記念すべきコトウゲ教官の誕生日に新たなバーチャルYouTuber・ブイ子が誕生しました。
 意外とネタに走らず真っ当にかわいいキャラクターです。「誰でも中に入れる」と聞いた瞬間に私は水木一郎ボイスで喋りだすんだと思って身構えました。意外にも女性の声でした。真っ当にかわいい声でした。解せぬ・・・。
 ブイ子と『超人女子戦士ガリベンガーV』がこれからも長く続き、1年後、彼女の誕生日を祝う日が来たとしたら、そのとき私たちはハタと気付くのでしょう。

 この日は一生忘れられない記念日になると。

 もしその日が来たら、私たちは一生コトウゲ教官の誕生日を忘れられない体にされてしまうのでしょう。
 これは罠です。
 巧妙な罠です。

シェアする?

フォローする!