私には想像力がないって言ってたけど、今、目の前にいるあなたが、どんなに苦しんでいるかはわかるよ!
(主観的)あらすじ
ブルーキャットがプリキュアになったことで、アイワーンとの戦いには決着がついたように思えました。
けれどそこに、なんとダークネストが登場。アイワーンの意識を乗っ取ってパワーアップさせます。直観的にアイワーンが苦しんでいる気配を感じ取ったひかるは、今度は彼女を助けるために改めて戦いを挑みます。
ダークネストは思考することで動きが遅くなると言います。同じく参戦したカッパードも感情は冷静さを失わせると言います。けれどひかるは彼らの主張に相反して善戦します。苦しんでいるアイワーンを思い、彼女を助けたい気持ちで胸をいっぱいにすればこそ。
やがて完全に思考を止められ、さらなるパワーアップを果たしたアイワーン。さしものひかるも圧倒的な力を前にピンチに陥ります。
けれど、大丈夫。ひかるには仲間がいました。ブルーキャット。もしくはキュアコスモ。アイワーンに並々ならぬ怒りを抱いていた彼女ですが、それでも思考の自由を奪うダークネストのやりかたはもっと許せないと感じました。
ブルーキャットが新たに目覚めた力、プリキュア・レインボースプラッシュによって、アイワーンはダークネストの支配から解き放たれるのでした。
戦いが終わり、相変わらずひとりで旅立とうとするブルーキャット。けれどひかるが熱心に引き留め、ついでにいうとプリンセススターカラーペンとフワの力で故郷を救える確証を得たり、目を覚ましたアイワーンに宇宙船を盗まれたりして、なし崩し的に彼女も地球に着いていくことになりました。
ひかるたちとブルーキャットの距離は少しだけ近くなり、「ユニ」という本当の名前を教えてもらえるのでした。
一応前話までのブルーキャットの物語の延長線上でもあるのですが、アイワーンを救うという今話の展開は、どちらかというとひかるの物語の文脈として描かれました。
アイワーンがノットレイダーに与した事情は一切描かれません。むしろ徹頭徹尾非道な悪人としてのみ語られます。でも、たとえそんな相手であっても、ひかるなら助ける理由を持つことができます。
ひかるはある意味で傲慢な女の子です。誰に何を言われようとも、どんなことを知ることになっても、あるいは何も知らなくても、それはそれとして自分の個人的な感じかたでまっすぐにものごとを見据えることができます。ゴーイングマイウェイ。あなたはあなたで、私は私。
ひかるだからこそ救うことができました。
(プリキュアになった今ですら!)誰にも助けを求めようとしてくれないブルーキャットを。
そして、誰の目から見ても救うべき理由が見当たらない、けれど確かに目の前で苦しんでいたアイワーンを。
ユニ
「『ブルーキャット』じゃなくて、『ユニ』よ。私の名前。――ユニでいいわ」
「uni」とは“ひとつの”というニュアンスを持つ英語の接頭辞です。ラテン語の「unus」に由来していて、たとえば有名なカードゲームの「UNO」なんかとも同源の言葉ですね。
uniの付く英単語の一例として「universe」というものがあります。これは「uni」=“ひとつへと”、「verse」=“向きや性質を変える”・・・といったニュアンスで構成された言葉になります。あらゆる全てがひとつところに集まったもの、それが宇宙。
「私たちはみんなオリーフィオの子。オリーフィオは私たちの父であり母でもある。そして私自身でもある。私たちはひとつなのよ」
レインボー星の人々はどうやら単為生殖か分裂による、真社会性に近い生態を持っているようです。オスのいないアリみたいな感じですね。その意味でも彼女は“ユニ”なのかもしれません。前話を見て思っていたよりもっと深い関係性があったんですね。
もっとも、『スタートゥインクルプリキュア』は地味にこういう骨太なSF設定を組み立てていることが多いのですが、その一方でこういうメンドクサイ話にストーリー上大きな意味を持たせないバランス感覚の物語でもあります。
重要なのは、ひかるが一言でまとめたようにあくまで“ブルーキャットとオリーフィオが家族”だということ。
「アイワーンは許せない。でも、アイワーンを乗っ取って、考えを、自由を奪うあなたはもっと許せない!」
そういうことなら唐突に出てきたこのセリフに納得がいきます。
これまでのブルーキャット自身はむしろ故郷復活のため自分の身を捧げてきたような人物で、自由を愛する立場とは正反対の生きかたをしていました。彼女が急に“自由”を口にしたのは、正直なところちょっと違和感がありました。いくら一族の過去に虐げられた過去があったとはいえ。
「私たちは強要されるのが苦手なんだ」(第20話)
自由を愛するのは、実はオリーフィオの信条です。
そういうことだったんですね。今は石化して動けないオリーフィオにわざわざ信条を語らせたのは。そしてブルーキャットに「ユニ」という名前が与えられていたのは。(すでに前話字幕で「ユニ」という表記が出ていました)
ブルーキャットとオリーフィオの結びつきは私が前話時点で想像していたよりずっと強く、家族のような、あるいはもっと強い絆でつながっています。
これまでのブルーキャットのような、自己犠牲の色がある生きかたはプリキュアにおいて基本的に推奨されません。常識的に考えて、子どもにそういう生きかたを望む親なんていないからです。プリキュアは子どもたちの憧れるヒーローで、だから、普通の親が望まないような生きかたを子どもたちに憧れさせるわけにはいきません。
これまで故郷のために身を捧げてきたブルーキャットですが、幸いなことに、彼女の心の根底にはオリーフィオから受け継いだ自由を愛する思いが根付いているようです。生きかたを変えるための下地が備わっています。それも、ちゃんと彼女が大切にしてきた故郷愛と連続したかたちで。
今後、ブルーキャットではないユニとしての新しい物語において、これから彼女はもっと自分のために生きることを学んでいくのでしょう。
「uni」というのは誰もが望むかたちで実現するのが難しい概念です。
アリのように、ひとつの集団を構成する部品としてあらかじめ定められた人生を強いられることを好ましいと思う人はあまりいないでしょう。
その一方で、一定の属性を持つ人々(人種、性別、障害の有無その他によるマイノリティ)が権利を訴えることで、結果的に多数派(それ以外のマジョリティ)の権利が制限されたり、社会に混乱が生じたりすることを喜ぶ人も、やはりあまりいないでしょう。
みんなが“ひとつの”目的のために団結すること。みんなが“ひとつの”同じ権利を共有すること。いずれも言葉としてはキレイですが、その別の側面には誰かに負担を強いてしまう影も必ずあります。そこにはどうしても自由と不自由の葛藤が生じます。だからこそ、歴史上なかなか実現されてきませんでした。
「銀河に光る虹色のスペクトル! キュアコスモ!」
「虹色」であり「uni」でもある、新しいプリキュア。
彼女はこれからどのようにして“多様性”あるこの世界のなかで“ひとつ”を実現していくんでしょうね。
さて。
さしあたって今話の本題は彼女の行く末の前に、まずは誰からも阻害されてしまった“ひとつ”を救うための物語。
まだ見ぬ宇宙の冒険者
「助けてあげないと」
ひかるはアイワーンのことを知りません。
「本当はかわいそうな子なんだ」とか、「利用されていただけなんだ」とか、「実はいいところもあるんだ」とか、この手の話によくある同情すべき理由を、一切全く何ひとつとして持っていません。ハタから見ている私たち視聴者にすらそのあたりの情報は開示されていません。たぶん何かあったんだろうなー、と匂わせるくらいで、彼女は徹頭徹尾憎むべき悪党としてのみ描かれています。
それでも、助けます。
ちなみに去年もこんな感じでした。去年のプリキュアたちも救うべき理由を持たないままに悪役たちを救っていました。
ただし、ひかるとはまた事情が違います。『HUGっと!プリキュア』の野乃はなたちは、自分の理想とするありかたに近づくために、相手のためというよりは自らの矜持のために、救うという選択をしてきました。
「これが私の応援。私のなりたいプリキュアだ!」(『HUGっと!プリキュア』第11話)
ひかるの場合ははなたちのように“なりたい自分”というものを特にイメージしていません。ひかるははなたちのように、自分を高めるために人を救うという道を選ぶ理由を持ちません。
それでも、助けます。
「助けてあげないと。だって、苦しんでる!」
ただ、目の前で苦しんでいるからという理由だけで。
ひかるはアイワーンのことを知りません。
知っていることといえばせいぜい“今目の前で苦しんでいる人”だということくらい。
敵として苦しめられたこともありました。身近な人をノットリガーにされたことも。彼女がこれまでたくさんの人を傷つけてきたことも知っています。――けれど、彼女がどうしてそんなことをしたのかまでは知りません。
だから助けます。
ひかるは彼女のことをほとんど何も知らなくて、だから、ひかるにとってアイワーンは“今目の前で苦しんでいる人”でしかないからです。
「オリジナル星座完成! かわいすぎ! キラやばー! 流れ星に感謝だねえ」(第1話)
プリキュアになるよりもっと前、元々ひかるは星と星座のことが大好きな女の子でした。夜ごと星空を眺めてはノートにオリジナル星座を描いて空想をふくらませていました。
星座に繋いだ星々でどんな人たちが暮らしているか知りません。星座に拾った星々がどんな風景なのか知りません。星空を眺めた程度で知れることなんて結局のところほとんどありません。
それでも、ひかるは星と星座が大好きでした。
「本を開くと頭のなかが楽しい想像でいっぱいになるの。宇宙なんて何十回何百回も行ってるよ」(第2話)
たくさん、たくさん、空想のなかで旅をしてきました。
空想を旅をしたところで現実のことなんて何ひとつ知ることができません。それでもひかるは空想の旅を続けながら星々を知ろうとし、そうしてますます星々のことを好きになっていきました。
宇宙を駆ける冒険はいつも楽しいものでした。それがまだ見ぬ出会いを空想したものであっても。あるいはロケットに乗って実際に会いに行ったものでも。
「それ、タンポポっていうんだよ」
「たぁぽぽフワ?」
「ふーって息かけてみて」
「ふー! ・・・フワー!」(第1話)
いつか地球のタンポポに初めて出会ったときのフワのように。
イマジネーション豊かなひかるにとって、未知の存在とは、ただそれだけで愛しいものだったのでした。
「私、想像してたんだ。宇宙を。ずっと。ずっと。ずうっと。想像してたんだ。だから大好きなんだ。宇宙のこと、わかってないかもしれない。けど私、大、大、大好きなんだ!」(第11話)
だから、ひかるには知らない他人であっても助ける理由があります。
「知らないからだよ。知らないから、もっと知りたい。私も会って話してみたい。この星の人たちと。・・・だってさ、“キラやばー!”だよ! なんでも好きな姿に変われるなんて!」(第20話)
これからどんな出会いが待っているかキラやばー!だから。もし仲よくなれたらどんなことが起きるのかキラやばー!だから。
知りあう前も、知りあった後も、ひかるの目の前に広がる世界にはきっと無限の楽しみがあふれています。
「どんな理由があっても、大好きな宇宙を、星座を、星を、地球を奪うなんて、私、イヤだ!」(第11話)
ひかるは守らなければなりません。
宇宙を、星を、星座を、フワを、友達を、ブルーキャットを、・・・あるいはアイワーンを。
愛しくて楽しみでしかたない、まだ知らないあらゆる出会いの可能性を。
今はまだ、ひかるがアイワーンについて知っている確かなことはひとつだけ。
「私には想像力がないって言ってたけど、今、目の前にいるあなたが、どんなに苦しんでいるかはわかるよ!」
それだけで助ける理由としては充分です。
雨上がりの虹
「恐怖は思考を停止する」(第1話)
ひかるがプリキュアになって初めて戦った敵はこんなことを言っていました。
人の思いなんて簡単に止めることができると。
イマジネーションの力なんてたやすく塗りつぶすことができると。
実際、そのとおりでした。
「サザンクロスは天文台からは見えないけど、宇宙なら見えるかなって、みんなを誘ったの。でも、そのせいで・・・」(第11話)
プリキュアとして初めての敗北。よくよく考えるとこのときのひかるに大した落ち度なんてなかったはずなのですが、それでも落ちこんでいたひかるは全部自分のせいだと短絡的に決めつけてしまっていました。
自分の好きだったもの全部が悪いもののように見えてきて。自分がしたいと思ったこと全部が失敗だったように感じられてきて。ひかるはもう何も考えられなくなって、プラネタリウムの暗がりで膝を抱えていました。
「考えたこともなかろう。宇宙の最果て、暗く凍える場所に追いやられ、闇に潜んで生きてきた我々を!」
「あんたは宇宙のこと、何にもわかってない!」
「ホント勢いだけだっつーの! 実は想像力ないっつーの!」(第11話)
誰かに罵られたこと全部、なんだか本当のことのような気がしていました。
今度も彼らは同じことを言います。
「激しい感情は自分を奮い立たせる。だが、同時に冷静さを失わせる!」
「遅い。アイワーン。ムダな考えは捨てよ。止めよ、思考を!」
人の思いを弄ぶのなんてたやすいと。
思考なんてむしろ止めさせたほうが面倒がないと。
「返して、おひつじ座のペン! 早く行かないと! どいて!!」
いいえ。
そんな詭弁、今さらひかるには通用しません。
だって、あのとき友達が言ってくれたんです。
「そんなことないルン! スターは遠く離れた宇宙からフワを呼んだルン。イマジネーションの力で。すごい想像力ルン。スターの想像力のおかげで、私、プリキュアになれたルン!」(第11話)
思考するあなただからこそステキなんだと。
うつむいたひかるに代わって、ララが、えれなが、まどかが、高らかにひかるの正しさを保障してくれたんです。
ひかるは今日、アイワーンを助けることに決めました。
自分の頭で。自分の心で。自分のイマジネーションで。
ならば、ひかるは今度こそ自分のイマジネーションが持つ力を疑いません。
「私には想像力がないって言ってたけど、今、目の前にいるあなたが、どんなに苦しんでいるかはわかるよ!」
だって、その正しさは大好きな友達のララ、えれな、まどかがすでに信じてくれているんですから。
まして今日はもうひとり――。
「アイワーンは許せない。でも、アイワーンを乗っ取って、考えを、自由を奪うあなたはもっと許せない!」
新しい友達・ブルーキャットもまた、同じ思いでともに戦ってくれているんですから。
「虹色」であり「uni」でもある、はじめから矛盾をはらんでいる新しいプリキュア。
ひかるとはまた違う思いと強さを持ったプリキュア。
ブルーキャットが膝をついたときはひかるがかばい、ひかるが倒れたときはブルーキャットが立ち上がる。そんな関係のひとりとひとり。
他人だから、いいのかもしれません。
いつかの日、ひかるが自分を疑ったときはララたちが代わりに信じてくれたように。
今日、ひかるとブルーキャットがお互いにかばいあったように。
突き詰めるとどこまでも別の人間でしかない他人だからこそ、それぞれ違った力を出しあって、お互いに支えあえるのかもしれません。
雨上がりの虹は、7つの色がお互い寄りそうようにして、青空を美しくせせらいでいました。
コメント
オリーフィオの子の件、どうやらまどかは生殖とかより何かの比喩として認識した節がありますね。
しかし長寿といい、真面目にあのヒト何者?
バケニャーン云々はダークネスト介入のため保留にされちゃいましたが、とりあえず似た前例であるウエスターやシャットを参考に……なんか最後の方で割と勝手に気持ち切り替わった印象しかないんですが。
フレプリの頃は浄化=更正がストレートに成立してましたし。
「ニンゲンたちはどこからやってくるの? パパやママに聞いても教えてくれない」(新ED)
・・・ということですね! 未就学児向けでそういうのはなかなか。
オリーフィオについては今後どこまで深く語られるのか未知数ですが、とりあえず女王アリみたいなものだと思えば寿命が長いのも納得かなと。
アイワーンの今後は『キラキラプリキュアアラモード』のビブリーみたいな流れになるんでしょうかね?
スターパレスに於けるプリンセスとの謁見シーンでいつも気になっていたのが「スタープリンセスに長年仕えてきたプルンスやスタープリンセスの”子供”とも言うべきフワはまだしも、ごく最近いきなり引き会わされたに過ぎないひかる達が何故これ程プリンセスに心酔した表情を浮かべているのか?」という点でした。
どうにもひかる達のプリンセスへの盲信ぶりが、カッパード達がノットレイダー首領・ダークネストへ盲従する姿と重なって見えてしまい、敵味方両陣営とも根拠薄弱なカルト的信仰に支えられている危うさを感じてしまったんですよね。
で今回、故郷と同胞を奪われ、泥棒として裏世界を駆け抜ける暮らしの中で「信じられるのは自分だけ」な猜疑心の塊となってしまったユニが、スターパレス初見参で開口一番「惑星レインボーを戻せるのか?」と斬り込んだとき……おひつじ座のプリンセスはあからさまに答えをはぐらかし、おうし座のプリンセスは「必ず”星”も戻る”でしょう”」などと曖昧な答えでお茶を濁す(「”レインボー”星は戻り”ます”」と具体的・断定的な返答をしない)始末。……やっぱり胡散臭いじゃねえかこの姫ども!
こうしてみると、ユニがとりつかれている猜疑心も、人物や物事の本性を見抜くイマジネーションの動力源として重要なんだということが見えてきますし(そも危機管理においては最悪の事態を想定(イマジネーション)することが基本)、そういう”ネガティブな”イマジネーションが欠けているひかる達”お子ちゃま”勢を(人として好感は持てても)同志としては信用しきれないユニの心情はやむを得ないもののように思われるんですよね……。
そんな中、なんとフワだけはプリンセスの胡散臭さに感づいた様子で、おひつじ座プリンセスの帰還を笑顔で迎えたのに、プリンセスがユニへの返答をはぐらかした瞬間に怪訝な表情に変わるんですね。
やはりプリンセスから後事を託されるだけの叡智の持ち主にして苦難の逃避行をかい潜ってきた強者は侮れない、ということなんでしょうか。正直フワには「カワイイ媚態で中学生女子を誑かしプリキュア=戦士に仕立てあげる策士」というイヤらしさが感じられていまいち好感持てなかったんですが、むしろそういう強かで利発な人物こそ宇宙を危機から救うキーパーソンたりえるということなのかもしれません……な。
大前提として、アニメでも映画でも何でも、劇中の常識や倫理観は基本的にターゲット視聴者層の肌感覚に合わせて設定されるものです。
プリキュアの場合は未就学児~小学校低学年くらいですね。このくらいの年齢の子にとって、両親や学校の先生など保護者をしてくれる大人の人って無条件に信じていい存在なので、スタープリンセスのような(なんとなくエラい感じの)キャラクターの扱いは大抵あんな感じになります。
たまーに信頼に応えてくれない大人も出てきますけどね。『ハピネスチャージプリキュア!』のブルーとか。『HUGっと!プリキュア』のハリーとか。でも彼らですらプリキュアからは基本的に信頼されていました。(悪し様に言ってるっぽい字面ですが、私はこのふたりが人間くさくて大好きです)
発言内容がざっくり玉虫色なのはそれとまた違う事情で、展開のフレキシブルさを保つための脚本上の都合だと思います。あんまりはっきり因果関係を断言しちゃうと今後の作劇がやりにくくなっちゃいますから。(『スマイルプリキュア!』の延々増え続けるキュアデコルとか)
経験上、このあたりの含みに見えるものを展開予想にガッツリ混ぜると盛大にハズします。
自分も深読みして予想を外すことは結構、あるので考えすぎないことを意識するようにしてます。
一方で、復活するだろうと言われていたロイヤルクイーンやマリー・アンジュは自らの生死を偽ることで敵も味方も騙してたので油断も出来ないです。
星奈ひかるは相談もしないし呼び掛けもしない、躊躇いもしない。
ただ、決断する。
みんなが信じてくれた自分を信じ、決断する。
本人からすればもうちょっと違った自己認識なんでしょうけどね。いかんせんあの子口で説明するのがヘタクソなので・・・。
ただまあ、人の先に立って夢を描いてみせるのって、リーダーとしてなんかカッコいいですよね。
自分は桃キュアだからと言ってリーダーだとは思わないのですが、ひかるはみんなを引っ張るリーダーっぽい印象を受けます。
ひかるはかっこいい!は同意します。