ファイアーエムブレム 風花雪月 プレイ日記 蒼月の章Ep.18「王の凱旋」

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ああ、そうか・・・。俺は、ようやく帰ってきたんだな。懐かしい――愛おしい、故郷に。

このブログはあなたがプレイ済みであることを前提に、割と躊躇なくネタバレします。

(主観的)あらすじ

 我らが正当なる王の凱旋だ! 王都の市民たちは湧き立ちました。
 この5年間、あまりに多くの辛抱を強いられてきました。悪政により財産を奪われ、帝国軍の駐留により土地を奪われ、終わらない戦争に息子を奪われ、あげく王家の臣としての誇りすらも奪われて。公国の愚昧な牝狗はまるでわざと国と国民を滅ぼそうとしているかのようでした。
 王子が生きていた! ・・・やっと。やっと、スターロードが我らに救いをもたらさんと天上より舞い戻り、逆賊を成敗してくれた!
 バルコニーに立つ王の姿を見上げ、ふと、人々は自分が5年ぶりに顔を上げたことを思い出しました。その忍従の記憶がますます彼らを昂揚させます。

 ファーガス王国に栄光あれ!
 英雄ブレーダッドの血脈に栄光あれ!
 誇り高きランベールの子、我らが獅子王に栄光あれ!

 寂しがり屋の若き王は、自分の帰るべき家がまだこの地に残っていたことに驚き、思わず一瞬顔を伏せました。が、傍に控える先生が「泣くな」だのと意地悪くからかってくるものだから、やむをえず紅潮したままの顔を国民の前に晒すはめになりました。
 王を讃える国民たちの声はますます大きくなり、いつまでも止むことがありませんでした。

感想

 やたらでかいアーマーナイトの群れがひしめくマップ。ちなみに重装兵ではなく魔物の扱いだということに気付くまで2回くらい天刻の拍動を使いました。あと対魔戦技を使うと1発でバリアを剥がせることにも今さら気付きました。・・・それもっと早く教えてほしかった。
 前回くらいから単純な正面突撃を許してもらえなくなってきました。シミュレーションRPGとしての歯ごたえが出てきて楽しいです。温室や戦場で集めたステータスアップアイテムを封印してるくらいにはまだまだ余裕があるけれど。

 ディミトリの目の隈がようやく取れて、やっと英雄然としたキャラクターになってきました。
 いやー・・・、長かった。あのメンドクサイ問題児っぷりは本当に楽しかったです。前回までの戦闘中ボイスを録音して今の彼に聞かせてあげたい。堪能しました。
 ストーリー的にも言動のアレっぷりにも痛々しさが抜けて、それでいて5年前の好青年っぽさとも違う性格に納まったのがまたいいですね。成長した感じがある。なんか素直な子になりました。未だことあるごとに贖罪贖罪言っているので、そのあたりはロドリグの遺言に従って今後もからかってあげたい所存。

 「・・・墓参りに、行っていたんだ。長いこと、花も供えていなかったから。ずっと・・・恐くて、行けなかった。だが、いつまでも彼らに背を向けたままではいられない」
 このセリフ、特に嬉しかったです。やっと自分が都合よく死者の声を利用していたことを認めてくれたか、って感じで。死者は怨嗟の声を上げることすらできないというのなら、本当はディミトリになって彼らの声が聞こえていなかったということになるはずですから。
 「もしも私が、亡くなられたあなたのお父様やお友だちだったら――。いっそ、あなたに忘れられてしまったほうがいいと思うに違いありませんわ。自分のために、大切な人が苦しむなんて、私は嫌ですもの」
 フレンの、ディミトリとの支援会話Bでの言葉に全く同意。
 もっとも、いざ死ぬ瞬間が来たら自分が何を口走るかなんてわかったもんじゃないですけどね。父王ランペールが本来の思いに反して呪いの言葉を残してしまったように。
 私の母も昔からよく言っていました。「私がボケたら容赦なく老人ホームに入れてくれ。何を言われてもマトモに請け合うな。ボケてるんだから」って。なんのかのいって私の考えかたもけっこう両親の影響を受けているんだなあ。

 「・・・先生。お前には、大切なことを教えてもらった」
 王都解放が成った夜、ディミトリがシンファニカに対して真面目な口調で感謝の言葉をかけてきました。
 だからシンファニカのほうも何の話なのか真剣に考えて、
 「冗談?」
 と、返しました。
 「冗談って・・・本当に、お前はな・・・。そんなことより、もっと大切なものだ」
 ディミトリは呆れた様子でしたが、シンファニカとしてはちっともふざけて答えたつもりじゃありませんでした。
 5年とさらにもう1年前、初めて彼と出会ったとき。シンファニカはあのときからすでに決めていたんです。この、いかにも腹の中にいろいろ溜め込んでいそうな不器用な青年には、それから彼以外にも真面目な子揃いだった青獅子学級の生徒たちには、これからの人生をもっともっと面白おかしく生きてほしいって。

 だから、彼の問題が一段落した今、こちらからもひとつ聞いてみます。
 「幸せ?」
 ところがこのクソメンドクサイ生徒、この後に及んでまだ「わからない」とかヌかします。ガッカリです。予想できた答えではありましたが、残念なことにまだまだこちらの予想を裏切ってはくれないようです。
 どうやら今しばらく、これからもまだまだ、私の主人公は彼の先生でありつづけなければいけないようでした。

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