超人女子戦士ガリベンガーV 第23話感想 夢で逢えたら。楽屋弁当でも可。

生徒役:電脳少女シロ、YuNi、花京院ちえり

掴めそうでなかなか掴めない夢みたいなもの。

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→ TVerアーカイブ配信(放送後1週間限定)

→ 未公開シーンが投稿されているYouTube公式チャンネル

出演バーチャルYouTuber

電脳少女シロ → YouTube公式チャンネル

「将来はじゃあウナギを目指しているの?」
 本日8月24日はいよいよ生誕祭当日です。ガリベンガーVのイベントもあります。去年もたいがい大きなイベントだったのですが、今年はさらに大きな会場で、よりたくさんの人の協力と祝福のもとお祝いできるようになりました。今からでも間に合うようなので、ぜひチケットを購入して一緒にネット配信を観ましょう。イベント終了後も3週間繰りかえしアーカイブを楽しむことができるそうですよ。
 やたらと語録が豊富、そしてやたらと逸話も豊富。というのも彼女は多趣味・多芸なうえ、やたらと柔軟な発想力も持ちあわせ、ついでに傍若無人な性格なため、自由にさせると大抵常人に理解できない奇矯な言動をしはじめるからです。彼女の動画を見てなんともいえない気持ちになったときは「シロちゃんの動画は為になるなあ」と、とりあえず納得しましょう。彼女はあなたが為になることを望んでいます。
 まるでアブない人のようですが、そして実際アブない人なのは確かなのですが、こう見えて彼女は共演者をよく見ています。聡明です。共演者の対応力を推し測り、ギリギリ捌ききれる程度のムチャ振りを仕掛けるのです。おかげでいつのまにか人脈の輪がずんどこ広がってきました。タチが悪いったらありゃしない。

YuNi → YouTube公式チャンネル

「そうなんですそうなんです。歌しか歌ってない」
 (自称)世界初のバーチャルシンガー。(自称)まで含めて公式の肩書きです。バーチャルシンガーを名乗るだけあって公式チャンネルにある動画のほとんどが歌動画。もっぱら10代後半くらいの世代に人気の曲や、ちょっとオタク寄りなカラオケ定番曲をよく歌っています。
 シンガーであると同時にキャラクターでもある強みを存分に生かし、毎回華やかなミュージックビデオに仕立てているのも人気の秘訣。それでいてキャラクターとしての彼女は意外にも等身大の普通の女の子といった雰囲気。明るくほんわかしていて、こんな子クラスにいそうだよね。いてほしいな。といった具合になんとなく親近感が湧きます。
 歌を歌うだけならキャラクター押しする必要はないんじゃない? と思う人もいるでしょうが、ちょっと考えてみればその強みはすぐにわかること。なにせ古今東西キャラクターで売り込まなかったクリエイターなんてほとんどいません。人気歌手はみんなバラエティ番組に出ていますし、漫画家や映画監督はSNS、ファッションモデルに至っては読モという独立したジャンルができるほど。古くはシェイクスピアやベートーヴェン、エジソンなども自分のブランド価値を最大限活用していました。なぜなら人は作品を通してクリエイターに親しみを覚えるものだからです。どうせならクリエイターも魅力的なほうが作品自体の魅力もより高まるというもの。
 まあ、ぶっちゃけ私がまず作品とクリエイターを切り離して楽しみたい派なんですよね。最初はそっち方面の可能性を期待してバーチャルYouTuberに注目するようになったんですが、この1年ほどそういうテーマを考えつづけたおかげで、近頃はむしろYuNiのようにクリエイターとしてキャラクターを演じるという価値にも納得できるようになってきました。

花京院ちえり → YouTube公式チャンネル

「『俺はオスだ』『私はメスよ』みたいなのがあって――あるのよ。そう。あるのよ。あるのよ!」
 かわいさ余って最近では何故かかわいいマスコットキャラや幼女を独り占めしたがるようになった、とってもかわいいバーチャル女子高生ちえりだよ! でもその横暴ぶりすらちっちゃい子みたいでかわいい。きっと頭のなかはマカロンとマネロンのことでいっぱいに違いありません。
 花京院ちえりの特徴はなんといってもかわいいことです。彼女は自分の外見がかわいいことを信じていますし、内面もかわいくふるまおうと心がけていますし、視聴者にもかわいいと言ってほしいと呼びかけています。理想のため地道にがんばる努力の人です。彼女は花京院ちえりがかわいくあるためにありとあらゆる努力を欠かしません。女は度胸、ちえりはかわいい。今日もちえりちゃんはかわいいなあ!
 そんなわけで彼女の配信の空気は全体的に茶番じみています。まず彼女自身が「ちえりちゃんはかわいい」と宣言し、すかさず視聴者も「ちえりちゃんはかわいい」と唱和することで、花京院ちえりというバーチャルなアイドルをみんなでかわいく盛り上げていく――。一種の視聴者参加型演劇が彼女のメインコンテンツとなっています。

授業構成おさらい(+ 補足事項)

超難問:うなぎの謎を解明せよ!

 チバ先生は水産学の准教授です。ウナギなどの養殖についての研究を専門にしています。昨年大きな成果があったということで、テレビ出演もしていたようです。今年あたり正式に学術発表するかもしれません。(私が知らないだけですでにしているかもしれません)
 ウナギの養殖は日本人にとって身近かつ重要なテーマのひとつですね。現在ニホンウナギは絶滅危惧種に指定されています。(稚魚が)海洋資源なので国内だけで漁獲制限を行ってもあまり効果が無く、そもそも密漁を食い止めることからして難しい。たくさん養殖して海に放流してやるのが生息数を戻す一番手っ取り早い方法(一度に放流するのもそれはそれで生態系破壊になっちゃいますけどね)なのですが、そもそもウナギの生態自体けっこうな謎に包まれているときた。今回の授業はそんなウナギの、特に繁殖についてのあれこれです。

トピック1:ニホンウナギはどれ?

 全員仲よくハズしました。
 花京院ちえりが選んだ1番はアナゴ。側面にある点線模様が特徴的です。また、ウロコを持たないというのもウナギとの大きな違い。・・・うん? ウナギにはウロコがある? 番組ではさらっと流されましたが、何気に面白いことを言っているので覚えておきましょう。
 電脳少女シロが「背景が和風だから」と選んだ2番はハモ。良いメタ読みでしたが、まさかウナギ以上に雅な京食材が出てくるとはさすがの彼女も想像していなかった様子。
 YuNiが「見える」とか「聞こえる」とか言っていた3番はビカーラ種。東南アジアの子です。不漁が続くニホンウナギの代替として近年急速に養殖が進んでいます。

 うまかわいい4番が正解のニホンウナギ。つぶらな瞳が特徴です。捌くときは“目打ち”といって、この目を千枚通しでまな板に打ち付けて固定します。ウソです。“目打ち”といっても本当に目を貫くわけじゃありません。

トピック2:なぜうなぎはヌルヌルしている?

 まず、ウナギのヌルヌルの主成分はムチンです。・・・といっても実はムチンというのは定義の広い言葉でして、魚類のぬめりだけじゃなく、ナガイモやオクラのネバネバ、はたまた人間の目の粘膜や鼻水にすらもムチンと呼ばれる成分が含まれています。
 ウナギが特徴的なのは成分の種類ではなく量。一般に、海底や川底に棲む魚はだいたいヌルヌルしているものですが、これは砂や岩肌に接触しているとウロコではすぐ剥がれてしまうため、身を守る用を成さないからです。だからウロコの代わりに粘膜を使って身を守っているわけです。

 ・・・その割に、トピック1ではウナギにもウロコがあるって言っていましたね。実はウナギのウロコは外に露出していません。表皮の下に隠れています。露出していないから岩肌に体を擦らせても剥がれずに済み、それでいてある程度体の硬さを保つことができているんですね。
 ちなみにこのウロコ、人間が消化できないほどの硬さではないのでわざわざ剥がしたりせずそのまま調理されています。むしろ胃の粘膜を保護する成分を含んでいて消化に良いとか。

 また、ムチンを含む粘液に覆われていると表皮の保水力が高くなるため、ウナギは一時的になら水の外にも出ることができます。ウナギは川を遡上したり海に帰ったり、生涯を通してちょくちょく大移動する生きものなので、その意味でもこの体の仕組みは便利なのでしょう。

 「あれ? じゃあちえりちゃん合ってたんじゃない?」
 「違う。ちえりちゃんはだって、握られなくするためでしょ」
 「身を守るためではないの?」
 「全然違いますね!」
 「ただ、身を守る――」
 「いや先生。全然違います!」
 いつもの授業ならこのくらいのニアピンは正解扱いされていたと思いますが、そろそろ引き締めを図るべきと考えたのか、今回はいつになく厳しめの判定。さすがコトウゲ教官。教官を名乗るだけはある。(そこ?)

トピック3:ニホンウナギの繁殖方法は?

 「ズバリ、体の周りについたヌルヌルを交換しあうと爆誕します! ビッグバンが起きます!」
 「そうだなあ。よくあのゲームとかであるさあ、ウナギとウナギが合体してキングウナギみたいになって――」
 「細長いから、ウナギって。お互いがこう結ばって、リボンみたいになって、かわいいー!」

 何やらほどよく現実味あるファンタジーな予想が多数出てきましたが、実はよくわかっていない、が正解です。
 ただ、新月の日にグアム沖の海底火山で産卵している様子を発見されているので、もしかしたら月齢に関係があるのかもしれないと仮説されてはいます。この仮説も大概ファンタジーですね。
 なお、オスの放精はまだ観察されたことがありません。ウナギの仲間であるドジョウがオスがメスに巻きつくことで受精させるという生態を持っているので、もしかしたらウナギも人知れずどこかで組んずほぐれつしているのかもしれません。

 「先生、養殖されているのに、ずっと見ていてもわからないものなんですか?」
 良い質問。ウナギに限らず、環境条件次第で生態が変わる生きものというのは意外と多いものです。完全養殖を実現するためにはその生きものに対しての深い理解と、それに基づいた環境構築が必要。だからこそチバ先生のような専門の研究者がいるんです。

トピック4:ウナギはどうやって雌雄決まる?

 じつはこれ、チバ先生の大きな功績に関わるトピックです。

 トピック3で飼育環境下ではウナギの産卵が観察できないという話が出ていましたが、そもそもメスのウナギを飼育できること自体が稀です。ウナギを養殖すると何故かほとんどがオスになってしまうんです。
 もともとウナギは雌雄同体の魚で、体が成熟してからオスメスどちらかに固定されます。そのオスメスどちらになるかを決める因子がまだ特定できていないんです。

 近年ウナギの完全養殖に成功したというニュースが話題になりましたが、これが最近になるまでうまくいかなかった要因は3つありました。ひとつはウナギの生殖活動が謎に包まれていること。ひとつはウナギの幼体のエサが特定できなかったこと。そしてひとつは養殖環境下でメスのウナギを育てることができなかったこと。
 このうち生殖の問題については人工授精によってとりあえず解決しました。(ざっくりいうとメスのお腹から卵を取り出して、オスから抽出した精子をぶっかければいいわけです)
 幼体が食べるエサは本当に最近になってようやく発見されました。この発見をもってウナギの孵化から生長、採卵・受精までひととおりのライフサイクルを人工的に成立させることが可能となり、完全養殖実現への道が開かれました。
 そして最後のメスウナギ成育方法を確立したのがチバ先生の功績です。チバ先生はウナギの飼育環境をより自然状態に近づけようと水田で養殖する方法を試み、結果、多くのウナギをメスに育てることに成功しました。従来はホルモン剤を使って強引にメスウナギをつくるしかなかったので、この養殖方法確立によって商業養殖のための卵採取用、あるいは天然個体数を増やすための放流用、どちらもより低コストに実現できると期待されています。

 ちなみに体が透明な“ウナギの赤ちゃん”が番組に登場していましたが、これが件の長らくエサがわからなかった幼体のことです。どれだけ胃の中を観察してみても、どういうわけかいつも空っぽだったそうな。実際はすり潰したキャビアなんかを好んで食べるらしいですよ。

トピック5:デンキウナギはどうやって発電する?

 デンキウナギはウナギの仲間ではないので、このトピックは完全に余談というか、豆知識ですね。
 ちなみにこのデンキウナギ、電流を発生させるというだけでも珍しいのに、なんと水中呼吸ができないという特徴もあるそうですよ。定期的に水面に顔を出してパクパク呼吸をしているんだとか。

 「やっぱり摩擦で発電するのかなって思うので――」
 「発電といったら、こう、漕ぐ感じじゃん」
 電脳少女シロやYuNiが予想したとおり、発電のメカニズム自体は筋肉が変化してできた“発電板”という器官の摩擦によるものです。デンキウナギはこの発電板を全身に持っていて、そのおかげで瞬間的になら人間すらも気絶させることができる高電圧を発生させることができます。
 また、デンキウナギは頭がプラス極、尾がマイナス極になっていて、頭と尾を近づけることで狙った位置に電流を発生させられます。この電気ショックによって獲物を気絶させ、捕食しています。

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