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超人女子戦士ガリベンガーV 第35話感想 暴れん坊おひめさま。

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生徒役:電脳少女シロ、カルロ・ピノ、八重沢なとり

ヒアリを、吸い込んだ? 大バカ野郎じゃないですか。なんて日だ!じゃねえですよ!

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→ TVerアーカイブ配信(放送後1週間限定)

→ 未公開シーンが投稿されているYouTube公式チャンネル

 

出演バーチャルYouTuber

電脳少女シロ → YouTube公式チャンネル

「払ってる。確定申告してる。領収書も溜めてる」
 大きな看板背負って精一杯背伸びする電脳二歳児。たくさんの期待に応えて得意なことも不得意なこともどんどん挑戦していかなければならない立場となりましたが、それすらも心の栄養としてがんばりたい気持ちをすくすく育て、しっかりと期待に応えてきました。やがては立派な電柱少女になるでしょう。もうなっているかもしれない。
 「いるだけで○○な子」という表現がこれほど似合わない人物もなかなかいないでしょう。いればだいたい何かしています。傍若無人に暴れてみたり、賢く機転の利くトークを繰りひろげてみたり、斜め上にカッ飛んだ名言を連発してみたり、他の共演者を気遣ったり、イジりたおしたり、あるいはゴキゲンにキュイキュイ笑っていたり。ちょくちょくワケワカンナイこともやりたがりますが、そういうときは「シロちゃんの動画は為になるなあ!」と、とりあえず納得しましょう。彼女はあなたが為になることを望んでいます。
 まるでアブない人のようですが、そして実際アブない人なのは確かなのですが、ああ見えて彼女は共演者をよく見ています。聡明です。共演者の対応力を推し測り、ギリギリ捌ききれる程度のムチャ振りを仕掛けるのです。おかげでいつのまにか人脈の輪がずんどこ広がってきました。タチが悪いったらありゃしない。

カルロ・ピノ → YouTube公式チャンネル

「アリ食べますよ。えっ、食べましたよ?」
 跳ねっ返りお嬢様。独特の画風や昆虫食経験など、ひとたび視聴者から怖がられたりヒかれたりすることがあると、受け入れてもらえるまでむしろその個性を全力プッシュしてきます。自分らしさを微塵も疑わず、むしろ周りの常識や慣例に対してガンガン疑問を叩きつけていくタイプ。いっそ雄々しい。まさにお嬢様で、学者肌。
 この子は鉄壁です。知識の盤石さもさることながら、そもそもどんな話題を振られても動揺するということがほとんどありません。というのも、彼女は日頃からよくものを考えて話すクレバーな子だからです。彼女は自分がどういう人物であり、また周りからどういうふうな期待を向けられているのかを明確に把握しているようです。だからブレません。いつも優雅に穏やかに、ウフフとイタズラっぽく笑っています。
 人気コンテンツは知識を生かした生物講座と、ゲーム内設定を現実に置き換えて考えてみる考察遊び。なにかと頭が回る子なので、今回のようにゲスト出演するときはちょくちょく気の効いた(こまっしゃくれた)コメントを発します。

八重沢なとり → YouTube公式チャンネル

「『小峠さんは今日もかわいいねえ』って言ってますよ」
 じっちゃの孫ロマンティカ。社交的な性格にみえて実は意外と受け身。ただし自分のなかの世界観を大切に育てているタイプで、常日頃から愉快なネタを脳内に溜め込んでおり、自分の立ち位置の定まった場で話を振られるとお米ワールド炸裂。ボケもツッコミもこんこんとダダ漏れつづける八面六臂のマルチ芸人と化します。
 彼女の最大の持ち味はなんといっても親しみやすさでしょう。イラストが上手かったりリズム感が優れていたり、何をやらせてもたいがい器用にこなす優等生のはずなのですが、なぜだかいつも隙だらけ。ついつい軽口を叩いて怒らせたくなってしまいます。感受性高く、涙もろく、隣に座ってころころ変わるいろんな表情を眺めていたくもなります。
 ちなみにスカートの話は取り締まり対象なのでご注意を。あなたが言わなくても向こうから話を振ってきます。罠だ! 稲穂を振りまわして攻撃してくるので、うまく躱してお煎餅でご機嫌取りしましょう。それで風紀が守られます。

授業構成おさらい(+ 補足事項)

超難問:アリの謎を解明せよ!

 辻先生は琉球大学の生態環境科学教授です。アリをはじめとした社会性昆虫の研究を専門としています。お話を聞いていてもわかるとおり、どちらかというとフィールドワーカー寄りの研究者ですね。

 社会性昆虫というのはアリやハチなど、血縁でつながった群れをつくる昆虫のことを指します。個体ごとにそれぞれ違った役割を担い、最終的に群れ全体が繁栄することを目的とする――社会性という生存戦略は、人間やライオンなど脊椎動物にも少なからずみられるものですが、昆虫の場合は女王以外が生殖機能を持たないなど、生態レベルでの徹底した役割分担を行っていることが最大の特徴となります。(※ 脊椎動物にもハダカデバネズミという例外がいることにはいます)
 生殖機能という生物として最重要の機能を担う個体が唯一無二(※ ひとつの巣に複数の女王がいることもありますが)であるという特性上、社会性昆虫の世界には必然的に階級制が敷かれることになります。この階級制の存在が人間社会の構造とよく似ているということで、アリなどの社会性昆虫は社会学の視点からもしばしば注目される研究対象となっていますね。

 辻先生の行っているような研究は(外来種防除などの例外を除けば)なかなか直接には社会的利益につながりません。しかし、彼らの研究成果を継承したうえで、さらに別の研究を進める研究者たちがいます。その流れのなかでいつか社会に莫大な利益をもたらす研究も生まれることでしょう。そういうふうに間接的に社会に貢献する研究というのもあるんです。“基礎研究”と呼ばれています。なかなか・・・その価値を社会的に認めてもらえていないのが難儀なところですが。
 「もっとも基礎的な研究がもっとも応用上役に立つ」というのが辻先生のモットーだそうです。この言葉もまた、生物学の偉大な先人の言葉を継承したもののようですね。

トピック1:この中でヒアリはどれ?

 1番はアカカミアリ。専門家ですら顕微鏡で見ないとヒアリとの区別がつかないとの解説がありましたが、つまるところヒアリの近縁種です。アメリカ原産なので、どうしても防疫体制を他より緩くせざるをえない在日米軍物資に引っ付いてきてしまい、以前から一部の米軍基地周辺に定着してしまっているようです。ヒアリよりは毒性が弱く、直接の死亡例が報告されていないのが救い。

 2番はクロオオアリ。日本中どこでもよく見かける在来種です。「めっちゃ胃袋みたいな、お尻の部分が大きい子を選びました」という電脳少女シロの考察自体は合っていて、普通に顎で咥えて獲物を巣へ運ぶほか、この大きなお尻(腹)の部分に獲物の体液を収納して運ぶこともできます。

 3番はアルゼンチンアリ。写真をよく見るとえげつないことをしていますね。このアリはしばしば他のアリの巣を襲い、卵や蛹を奪って自分のところのエサにします。つまり在来種の生態系を破壊するという意味ではひときわ厄介なアリです。しかも人間の住居に好んで巣をつくるわ人間相手ですら臆せず噛みついてくるわのやりたい放題。ちなみに巣の分化ペースがアリのなかでも図抜けて早いらしく、外来種として侵入されてしまったときの有効な根絶方法が未だ見つかっていないようです。日本にもいます。

 4番はアリグモ。カルロ・ピノと八重沢なとりが声を揃えて「あっ」と漏らしていました。ふたりの共著である『ぴのらぼ 絶対に見つからないいきものさん 隠れているやつらを見つけだせ!』で扱ったことがあるからですね。アリに擬態してハエやガを捕まえる、クモの一種です。それにしても“アゴ”“目”“くびれ”ときて最後に“8本足”を挙げるあたりがさすがカルロ・ピノ。私なんかだとやっぱり真っ先に足に目が向いてしまいます。中学校でそう教わったし。

 5番がヒアリ。日本では2017年にいくつかの港で発見され、大きな騒ぎになりました。残念ながらおそらくはすでに定着したものと思われます。強力な毒を持ち、人間ですらアナフィラキシーショックによって死亡したケースが複数あります。(※ とはいえそれ自体は致死性というほどの毒ではありません)

 6番はアシナガキアリ。沖縄に古くから定着している外来種にして、沖縄で最もよく見かけるポピュラーなアリです。あまりにも歴史が古すぎて、一部の研究者からは「そもそも在来種なのでは?」といわれているほど。ひとつの巣に複数の女王を抱えているため完全な駆除が困難だという厄介な特徴を持ちます。ヒアリ、アルゼンチンアリと並んで世界の侵略的外来種ワースト100に数えられています。

 「なんで日本でヒアリが増えると問題なんですか?」
 ここで電脳少女シロから根本的な部分への質問。
 外来種の定着が問題とされる理由は主に2点あります。
 ひとつは人間活動への影響。農畜産物や水産物への被害、建物等への被害、それから健康被害ですね。ヒアリの場合は畜産物や電線などへの被害も報告されていますが、何より直接的に人間を死に至らしめうるということが最も恐れられています。
 もうひとつは生態系への影響。ヒアリもアルゼンチンアリと同じで他のアリの巣を襲撃して辺り一帯を自分たちだけで支配しようとする性質があるため、一度侵入を許すと地域の生態系が激変することがあります。辻先生がフィールドワークに行ったテキサス州などがいい例ですね。地域固有のライチョウの一種を絶滅させています。

 「人を刺して、産業にも害を与えて、なおかつ自然破壊もすると。もし日本でヒアリが定着しちゃうと、花見だとか、遠足だとか、そのへんで腰掛けるじゃないですか。そうするとヒアリが上ってきて刺されちゃう。我々の生活も変わっちゃう」

 案外、一番影響が大きいのは文化面かもしれませんね。私たちが長い時間かけてつくりあげてきた文化はそれぞれの地域環境に根ざして生まれ、その地域の特性に合わせて磨きあげられてきたものです。もし地域環境が根底から変わったなら、それら文化も根こそぎ失われてしまうかもしれません。

トピックex:Let’s 捕獲

 いつもの小峠教官ウキウキ少年回帰タイム。
 吸虫管は口で吸うタイプの他、ゴムポンプやハンディクリーナーにつないで使うものもあります。でもまあ、口で吸うのが一番お手軽だしキットも小型になるので、結局この方式が一番メジャーなイメージですね。

 フィルターが壊れて口のなかに入ってきちゃった、という話は私も大学生のころ友達の誰かから聞いた覚えがあります。たしか教育学部の中学校理科コースの女子。これから教員免許取得を目指す生徒学生諸君はくれぐれも覚悟したまえ。(※ ゼミによる)

トピック2:巣が流されたときのヒアリの行動は?

 ヒアリの巣が流されることがある、とまで聞いて早々に「はっ・・・!」といい反応をしていたのはいったい誰の声だったのか。
 それはさておき。
 「はぁい! えっと、ヒアリさんたちでみんな手をつないで、なんかあの、一枚板みたいになって、あえて流される。そう、一枚アリになって、こう、ふわふわーってする」
 思考の根本がメルヘンではあるものの、八重沢なとりがズバリ正解です。
 「アリさん社会って階級制のイメージがあるので、残すべき偉いアリさんの下敷きに他のアリさんがなって、なんか組み体操する」
 電脳少女シロも正解。とりあえず物騒な話にしようとする思考パターンが現実のアリが選ぶ合理的な行動とうまいこと適合しました。

 「みんなでこう、立てこもる。土をいっぱい重ねたりして無理心中の覚悟をする」
 ところでカルロ・ピノがボケにまわると、どうしてこう、毎度破滅的なストーリーばかり描きたがるのか。(※ もしかしたら「無理心中」の意味を勘違いしている可能性も?)

 ヒアリには“ラフティング行動”といって、緊急時に働きアリ同士くっついて筏のような塊を形成する質があります。アリの外骨格は元々雨をしのげる程度の撥水性を備えているため、ある程度の数が集まりさえすれば女王アリや卵などを運ぶのに充分な浮力を稼ぐことができるんです。筏の表面を確認すると働きアリが絶えず動きまわっていることが確認でき、これはおそらく筏役をしているアリが溺死しないようローテーションしているんだろうと考えられています。
 それにしても・・・キモチワルイ。まるでコンビーフにウジが湧(やめておきましょう)

トピック3:繁殖期にする行動は?

 「やっぱりこう、仲を深めるために新婚旅行――ハネムーンってヤツですよ!」
 芝居がかった口調ノリノリなカルロ・ピノが正解。

 アリはハチ目アリ科。実はハチの仲間です。なので読んで字のごとくのHoneymoonもします。・・・って書こうと思っていたのですが、調べてみたらハネムーンの語源ってミツバチの結婚飛行とは関係なかったんですね。(ミツバチの多産にあやかり新婦に蜂蜜酒を飲ませていた古代ヨーロッパの風習が由来)
 まあそういうわけで、ハチも新しい女王が交尾するときは結婚飛行をします。普段は空を飛ばないアリが交尾のときだけでも空を飛ぶのは、ハチから分化する前の古い記憶によるものなのかもしれません。

 続けて今度はカルロ・ピノから質問。
 「これ飛んでいったメスのアリさんって巣に帰ってこれたりちゃんとするんですかね?」
 ほとんどのアリは生まれ育った巣に戻ってくることはありません。そのために空を飛ぶという意味もあります。新天地に自分の種族の版図を広げていくんです。
 これは危険とされる外来種のヒアリも同じこと。新女王が巣立つと5km四方のどこかに新しい巣をこしらえてしまいます。この旅先を捕捉するのはきわめて困難なことですが、外来種の脅威を食い止めるためにはそれでも探すしかありません。ヒアリ防衛作戦です。(※ 「ヒアリ防衛」だとヒアリを守るという意味になってしまいます、ピノ様)

 「ヤりにくそうですけどね。飛びながら。そんなことないですか?」
 「まあ、あの、アリの気持ちになってみないと」
 そういえばこれ一応深夜番組でしたね。
 ・・・体位の自由度高そう。童貞諸兄(オスアリたち)のイマジネーションが問われます。

トピックex2:アリを学ぶ

 いつものオッサン組んずほぐれつタイム。

 ヒラズオオアリは頭の先をズバッと斬り落としたかのように平らな鼻先をしているアリです。木に穴を開けて、そこを巣穴にしているのですが、外敵が来るとこの平たい頭をふたにして入口を隠してしまいます。
 ちなみにこのヒラズオオアリ。働きアリが2種類いまして、この平たい頭をしているのは主に兵隊として活動しているアリです。エサを探しに出かける普通の働きアリは普通の丸い頭をしています。ちょうど巣穴をふさいでいる写真に写っているもう一匹のほうがその働きアリになります。仲間が帰ってきたときは触角でノックすると開けてもらえるんだそうな。かわいい。

 「先生にとってアリというのはいったいどういうことになるんですか?」
 「そうですね。アリはですね、地球と人を映す鏡だと思います」

 尺の都合か「人を映す鏡」のほうの真意は語られませんでしたが、おそらくはこの記事冒頭のところで軽く書いたとおり、社会的昆虫についての研究は社会学などの基礎研究になりうる、という意図だったんじゃないかと(私は)思います。

 「地球を映す鏡」のほうは番組で解説されたとおり。アリがいなくなったら誇張抜きで地球上あらゆる地域の生態系が壊滅します。というのも、ハチ目(※ つまりアリとハチ)とシロアリ(※ こいつだけゴキブリ目なので・・・)だけで個体数ベースなら地球上の昆虫の50%を占めるとも、もしかしたら80%を占めるともいわれているからです。
 そのくらい社会的昆虫という生存戦略は大成功を収めており、ある意味ではとっくに彼らこそが地球全土を支配しているんです。少なからぬ植物種がアリと共存することを前提に進化を進め、少なからぬ動物種がアリを主食とすること前提に現在の体をつくりあげてきました。地球全体がアリの都合に寄りそっているんです。
 今や人間と同じく地球の命運を左右する生きものの一種といっても過言ではない一大勢力です。どうかお手柔らかに。向こうと意思疎通が取れたとしたら人間側も似たようなことをいわれてしまいそうですが。

おまけ(こういうのは往々にして駄文)

 「よいしょ。せっせっ」
 「えいや。こらや。えいや」
 「えいしょ。おっと。おっと」

 毎回冒頭にやっている謎小芝居。やること自体は定番化しているものの、内容はどうやらアドリブのようで。
 こういうシーンこそ観察しているとそれぞれの人柄というものがよく見えてきます。いわゆるエチュードですからね。演劇なんかでも演出家が役者の個性を手っ取り早く把握したいときはとりあえずエチュードをやらせてみるのが定番となっています。(だったと思います)

 「お荷物を運ぶのも楽じゃない・・・」
 「あ、はい! わかりました! こちらに流しまーす!」
 「運搬作業をしておりました!」
 電脳少女シロはやはりクレバーな子です。場が動いていないと思ったら自分から新しい流れを仕掛けにいくこともできますし、場の流れが別の潮流に支配されたと察したなら、自分の提案を即時放棄してでもすぐに新しい流れに合わせにいける柔軟さも兼ね備えています。
 というか本当に得意なのは周りに合わせにいくほうなんでしょうね。今回の小芝居も「お荷物を運ぶのも楽じゃない・・・」は次の誰かへ話題をつなぐための情報量が少なすぎてセリフとしてはイマイチですが、「こちらに流しまーす!」は秀逸でした。カルロ・ピノが「お荷物」と定義した新しい設定を「工場の流れ作業」としてほんの一瞬で大きくふくらませてみせました。
 年始にやっていた格付けチェック企画でもそんな感じはしていたんですが、本当はリーダーシップを取るより、誰かとコンビを組んでフォロー役に徹することができるならそのほうが気質的には向いているんでしょう。
 昨年はアイドル部の面々がまだ企画ごとに不慣れだったのでお姉さん役として色々牽引する役に徹していましたが、彼女たちもメキメキと実力を身につけてきました。そろそろ電脳少女シロは“偉大な先輩”ではないひとりの共演者として彼女たちと接することができるようになるかもしれません。そのときは去年とはまた違う新しい(あるいは懐かしい)魅力を見せてくれるでしょうか。

 「オーライオーライ。バックオーライ。いい感じですよ。いい感じですよ」
 「あ、こちらのお荷物あちらへお願いしまーす」
 カルロ・ピノは元々我が強い子です。自分で決めたことは基本的に曲げません。逆に相手に曲がることを要求するタイプです。だから同じく自分を曲げない花京院ちえりとの共演は意地の張りあいになりましたし、いちいち茶化してくる金剛いろはとの共演ではワガママなクソガキを演じる結果にもなりました。
 今回新しい流れを呼び込むセリフを切り出したタイミングは先輩である電脳少女シロとほぼ同時でした。けれど彼女は一切の遠慮なくよどみなく、自分の芝居をそのまま続けてみせました。(実際このセリフくらべだけならカルロ・ピノのほうがよくできていたというのもあるでしょうが)
 案外アイドル部のなかで一番リーダー向きなのはこの子なんだろうなと思います。我が強いだけじゃなく度胸も据わっていて、自分のなかに明確な世界観も持っています。ちょっと頑固すぎなのでフォローにまわろうとする人たちはきっと苦労するでしょうけれど。それでもいいものを完成させられるタイプだと思います。

 「おっと。おっと。よいしょ。よっこいしょ」
 「はいおねがいしまーす」
 八重沢なとりはどちらかというと事前に用意していた型にハマることのほうが得意な子です。・・・と表現するとあんまりいい印象にならないでしょうが、グループで何かやるなら彼女のようなタイプも何人かいたほうがいいものです。
 彼女はやるべきことが明確なときは胸を張って堂々とできる子です。今回も小芝居の開始自体は3人のなかで一番よいスタートでした。メリハリありましたし、動きも大きかったです。不幸にして今回はカルロ・ピノががんばった影響で流れの急転換に振りまわされてしまいましたが。
 アドリブを振られるととたんに派手なことができなくなるんですよね。個人の配信では割とデタラメなボケも前のめりにやれているのに。なんとなく、共演者に気を使いすぎている感じがします。誰かから役割を与えられるのを待っているというか。そこはもっとワガママに暴れちゃってみてもいいんじゃないかなと思います。
 なにせこの子、なかなか表に出さないだけでかなり濃い目に独自の世界観を持っている子ですから。Deemo配信のときのトークもそうでしたし、じっちゃの話をふくらませて話すのもうまいですし、twitterでだって妙な日常風景をネタ振りしていたのはいつも彼女でした。
 単純に自分の役割を探してそれに徹するのも大切ですし、ワガママになった八重沢なとりも絶対魅力的。彼女がどちらを志向するにしろ、何を見せてくれるかが楽しみです。

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