超人女子戦士ガリベンガーV 第53話感想 我々は樋口先生の私生活だけ丸裸にした。

謎すぎる私生活を丸裸! 人気の先生たち出てこいやー!!

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→ TVerアーカイブ配信(放送後1週間限定)

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出演バーチャルYouTuber

ブイ子 → YouTube公式チャンネル

「ガリベンラジオという体でやらせていただきます」
「いや、“体”って言ってるじゃねーか」
 ディレクター(見習い)に昇進して何が変わったかといえばそう大して変わっていないふにゃふにゃガール。のほほんとした顔に似合わず、実はガリベンガーV養成所秘蔵の秘密兵器でもあります。先日悪の秘密結社・デビルブレインと戦った際は雷撃と格闘を駆使して大勢の戦闘員をひとりで圧倒していました。
 元々は汎用性が持ち味のキャラクターとして企画された子です。外見はVRoid studioというフリーのキャラクターメイキングアプリで製作されており、そのおかげでどのバーチャルYouTuberよりもお手軽に、大量の衣装バリエーションを獲得しています。当初は人格すらフレキシブルになる予定で、ADやアナウンサーや小峠教官が素体に入ることで様々な表情を見せる・・・みたいな説明だったのですが、なんとなくADのブイ子が人気となり、いつの間にか(割と最初から)どのモードでも人格はADのまま固定されるようになりました。
 口調も性格もこれでもかってくらいふにゃっとしていますが、しかしやはりテレビマンの端くれ。仕事と出世と美味しいもののためギラギラしていくべきところは意外にしっかりギラギラしています。そういうところ、根底がきままな個人事業である他のバーチャルYouTuberと比べるとバックボーンの違いを感じさせますね。

授業構成おさらい(+ 補足事項)

企画:人気講師マル秘私生活&VTuber合唱

1人目:極地のプロ・長沼先生

 長沼毅先生は広島大学の生物学教授です。世界中を駆け巡るフィールドワーカーで、自称「吟遊科学者」、あるいは「ホモ・エブリウス(酔っ払ったヒト)」。特に辺境生物を専門にしています。チューブワームの体液を自分の身体に注射したエピソードはもはや伝説。そんなことをしたのも火山ガスだけで生きていける身体を手に入れたいという憧れが理由だったとのことで、実は今回のお話とつながっています。
 ガリベンガーV初回~第6話、第11話、第43話で教鞭を振るい、この番組のフォーマットを確立してくださいました。最近はガリベンガーVのweb動画でもその知識を惜しみなく披露しているので要チェック。

 「チョウザメ飼ってるんですけど。大きい水槽でね」
 山奥に水槽を借りて120匹も飼っているという話からだいたい想像は付くと思いますが、もちろんこれは単なる趣味ではありません。岡山県の天神山自治会に縁があって、町おこし事業として先生自らチョウザメ養殖を提案したんです。チョウザメは古代魚の一種でもあるので、先生の研究領域にも引っかかるんでしょうね。
 ちょうど大学のある広島市には廣島蝶鮫という国内有数のチョウザメ養殖場があるため、そこのノウハウを学びながら養殖に挑戦しているようです。

 現在、チョウザメは乱獲と環境汚染とによってその数を大きく減らしています。ロシアでは人工孵化施設をつくって稚魚を放流、漁業資源回復に努めていますが、そもそもチョウザメは自然界において成育するまで15~20年かかるそうで、大きな成果が上がるまではまだ当分かかる見通しです。
 だからこそ、チョウザメ養殖が町おこし事業として有力になりうるんですね。養殖では2~3年ほどで卵(キャビア)を持つまで成長するそうですが、長沼先生が企画した天神山の養殖場ではわずか1年で卵持ちのチョウザメが育ったそうです。いつか長沼先生がつくったキャビアが全国に流通しはじめるかもしれませんね。

 「その水槽の排水口が結構大きくて、チョウザメがね――あれ癖なんですね、わざわざ穴に入るんですよ。自分から。もう抜けなくなっちゃってて、それを取りに僕もう潜って抜きにいきましたよ」
 どうしてそんなことになっちゃったのか軽く調べてみましたが、チョウザメはどうやら流れの速い水流を好むらしく、それで排水口周辺に惹き寄せられちゃうんですね。そして長沼先生が使っている天神山の水槽は元々コイ養殖のための水槽だったとのことなので、チョウザメの生態に合わせたつくりになっていなかったと。そういうことっぽいですね。
 いかにも試行錯誤してるって感じで面白いエピソードです。

 「本当の、また別の趣味があって、それはね、地衣類っていうの」
 先生はあくまで趣味と言い張っていますが、こちらに至っては先生の本業も本業。現在最もホットな研究対象です。長沼先生、吟遊科学者を名乗っているだけあって仕事と道楽が一体になっているタイプなんですね。フィールドワーク系の研究者ってそういうところあるある。

 地衣類というのは要するにコケです。街路樹の表面など割と身近なところにもよく見かけます。コケ植物という分類の植物もいて、こちらは地衣類と別種なんですが、日常的にはコケ植物も地衣類も区別せず一緒くたに「コケ」と呼ばれています。
 長沼先生が地衣類に興味を持っている理由は、彼らがたいへんにタフだからです。本当にどこにでもいます。極地でだって生存できます。地衣類は菌類と藻類の共生体で、菌類が周りの環境から身を守る構造体をつくり、藻類はその構造体に守られながら光合成によってエネルギーを生産する仕組みになっています。完全に自分たちのなかだけで生存に必要な要素を揃えられるからこそ、どんな環境にも適応できるんですね。
 海底火山からのエネルギーさえあればそれだけで生存できるチューブワームと自己完結ぶりが似ている気がします。長沼先生、本当にこういうのが好きなんですね。

 「僕が興味を持っている理由は、ゆくゆくは人間はどうせ火星に行くんですよ。火星に住むときに、火星を地球っぽくしたいという願いがあって」
 いわゆるテラフォーミングってやつですね。SF小説なんかによく出てくる。
 生命の存在しない惑星環境にはまず酸素がありません。酸素が無いということはオゾン層も無いということで、有害な宇宙線をシャットアウトすることもできず、最初の生命が根を下ろすのには大変厳しい条件となります。だからこそ、地衣類のようなタフで自己完結的な極地生物が必要になるんですね。

 ちなみに水もオゾン層と同じく各種宇宙線をシャットアウトできるため、もし液体の水があればそれだけで生物が生存できる余地があります。それこそチューブワームなら海底火山のエネルギーだけで生存・増殖できますからね。
 残念ながら火星の水は全て氷になっているので望み薄ですが、木星の衛星・エウロパには液体の水が存在するといわれています。長沼先生はエウロパに生命が存在しうると仮説を立てていて、割と大真面目に地球から有人深海探査機を運んで調査したがっているようですよ。

 この人マジでガチだ。

2人目:筋肉のプロ・バズーカ岡田先生

 バズーカ岡田・本名岡田隆先生は日本体育大学の准教授であり、理学療法士兼アスレチックトレーナーでもあります。研究者としての専門は腰痛と筋肥大、減量。トレーナーとして2016年リオデジャネイロオリンピックにて男子柔道全階級金メダルという大記録樹立を支えたひとりでもあります。トレーナーは指導力だけではなく実践力もあるべきだ、との信念のもと、自身が培ってきたトレーニング知識を自ら実践、ボディビルダーとしても活躍中です。
 ガリベンガーVでは第26話、第27話に出演。わずか2回の出演ながら、隙あらばポージングするという強烈なキャラクター性によって我々視聴者のハートを鷲掴みにしていきました。

 「どうやって鍛えてんだろうね。ジムとか行けないでしょ」
 ここ10年以上、オタクの間で密かに筋トレが流行っています。筋トレは誰にも会わず、家から出ることもなく、ひとりで黙々とできる趣味だからです。しかも見た目としてダイレクトに反映されるので達成感も得やすく。ちまちまとシューティングゲームでハイスコアを目指したり、RPGで全ボス倒しつくしてなおステータス上げに没頭するような、地味な作業が好きなタイプのオタクにはうってつけの趣味。

 「むしろ今まで以上に激しくトレーニングができるいい期間だなと思っていました」
 バズーカ岡田先生がオタクだという意味ではありませんが、ともかく筋トレというものは元々そういった性質のもの。今年の自粛期間はむしろ余計な仕事に邪魔されず筋肉を虐められる絶好の機会となっていたようです。先生レベルだと自宅でできる自重トレーニングだけでは限界があるでしょうが、そもそもトレーナーなので自前でマシンを持っていますしね。
 そういえばこの先生、そもそも2人1組で行うお見合いスクワットを「心の弱い人間がやるスクワット」とバッサリ切って捨てたレベルでソロプレイ好きな人でもありました。

 「これ私が開発した器具です」
 U BAR GYM。先生の公式webサイトにプロモーションページがありますね。見てわかるとおり、バーベルがUの字型に曲がっているため、自身の胸板に邪魔されず限界まで深く下ろせることが特徴のようです。御年50歳になる日本のトップボディビルダーも長年愛用しているとのこと。

 「筋肉以外で興味の矛先向いてるやつはないんですか」
 「まったくないんですよね」
 それにしても相変わらずのキャラの濃さよ。

 ちなみにバズーカ岡田先生、今年4月にYouTubeチャンネルを開設しているので是非チェックしてみてください。ガリベンガーVステージイベントの鬼軍団に見かけた顔も出演していますよ。
→ バズーカ岡田のマッスルTV

 「ブイ子もちょっとコロナ太りみたいになっちゃってて・・・」
 あなた正月太りもやらかしてましたよね?

 「こういう雑巾を用意してください。雑巾掛けが一緒にできてしまうという。筋トレ中に」
 「家にダラダラ旦那さんがいて、掃除しなかったら奥さんもブチ切れるじゃないですか。『なんだ、筋トレだけしてんのか』ってなりますんで、『いや掃除してるよ』って言いながらできる」
 筋肉フリークのいうことを真に受けてはいけません。(たぶん本気にしてる人なんていない) こんなんで掃除してると言い張ったほうが奥さんぶち切れですよ。
 トレーニング自体は足の下に敷いた雑巾を滑らせることで腹筋ローラーみたいな効果を狙っている感じなんでしょうか? 見るからに普段使っていない筋肉にガツンと効きそうです。

3人目:人体のプロ・樋口先生

 樋口桂先生は文京学院大学に在籍している解剖学の教授です。特に筋運動に関する論文を多く書いています。バズーカ岡田先生が外から見える筋肉・アウターマッスルの専門家なら、樋口先生はインナーマッスルの専門家ですね。禁呪めめめもみもみの詠え手でもあります。
 第10話でのどちんこなど、第17話でおしっこ、第24話で体液、第42話で骨格と、なんともイロモノな授業ばかり手がけてきました。後半2つはいうほどイロモノか?と問う意見もあるかもしれませんが、講師が樋口先生なのでイロモノで間違いありません。どうせどんな授業も気付いたら筋肉の話になってるし。ただし、全部最終的には自分の専門領域に引っぱり込むだけあって、授業内容自体はガチです。

 「毎回ちょっと熱めな絡みをされてますもんね」
 「いや、そうなんだよね。普通の人嫌がるんだけどさ、樋口先生なんか受け入れてるんだよ。樋口先生はさほど嫌がらないからさ。結構前向きに来るからさ。こっちも困っちゃうんだよ」
 ガリベンマガジンvol.1に曰わく――「Q:小峠教官にひと言」「A:愛してます」

 それはさておき。
 今回何故かひとりだけ普通に私生活をつまびらかにした樋口先生。
 何なの? ひょっとしてガリベンガーVスタッフがハメたの? それともやっぱり樋口先生がガチなの?

 「『コンニチハ!』・・・あの、B二くんです。B二くんなんです。小峠B二くんなんです」
 何気にただの裏声ではなくちゃんと唇の動きを押さえて腹話術をやろうとしている樋口先生。・・・何なの?
 こちら、第42話で顔見せしただけで教材としてはまったく活用されることのなかった小峠B二くん。ソバカスっぽくみえる何かの穴がチャームポイントです。

 「いや、マジメな話。色々勉強するときに使うんです。授業をイメージするときとか、原稿書いたりするときとかね。やっぱり等身大のこういう模型があると授業の準備するときとか非常にこう、わかりやすいし」
 真面目なことを言っているし、本当のことだろうなとわかるにはわかるんですけど、でもひとりだけ具体的な研究成果みたいな話を全然してこないのでどうしても変な人感が拭えません。

 「メシどうしてるんですか。自炊してるんですか、先生」
 忘年会のときに手作りのパンやらスイーツやらの写真を披露していた樋口先生。本格的だなとは思っていましたが、まさかキッチンスタジオを借りてやっていたとは。
 ちなみにトマトソースはオリーブオイルにニンニクの香りを移して、そこにトマト缶をぶち込んで半分くらいになるまで煮詰めるだけで使い勝手のいいものをつくれるのでオススメです。塩味はパスタのゆで汁で調整するのでソースには入れません。私なんかはどうせ何にでもソテーオニオン(業務スーパーの冷凍品)を足して甘さをつけるので、最初からトマトソースに入れちゃうことも。鷹の爪やフレッシュバジルを入れる人もいますね。そのあたりにつくる人の個性が出ます。チャーハンやペペロンチーノと同じで男性の凝り性なところをムダに刺激してくる料理(?)でもあります。
 炊き込みご飯も凝り性な人向けですね。簡単な割に炊き上がるまで出来映えが確信できず、そして炊き上がってしまうとほとんど調整がきかない一発勝負感が楽しいところ。でも私は面倒なので、硬めに炊いたご飯に後のせで具材を入れる混ぜ込みご飯スタイルのほうが好き。その場合も日本酒だけは炊くときに加えておくとだいぶ雰囲気が出ます。お米って、日本酒をちょっと入れるだけでどうしてあんな劇的に炊き上がりが変わるんでしょうね。

 ところで、樋口先生って何の先生でしたっけ?

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