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超人女子戦士ガリベンガーV 第66話感想 カレーは大衆食。加齢は体臭する。

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生徒役:電脳少女シロ、燦鳥ノム、ヤマトイオリ、名取さな、八重沢なとり

二度とやりなさんな! この流れ二度とやりなさんな!

出演バーチャルYouTuber

電脳少女シロ

「そのうち涙とかも黄色になりそう。涙おいしいんじゃないかな。絶対おいしい! 泣かせたい!」
「大丈夫です。カレー取りあげたらすぐ泣くでしょうから」

 今年3歳、バーチャルYouTuberの代名詞たるひとりです。波乱の多い1年間でしたが、実り豊かな1年間でもありました。0歳児のときも、1歳児のときも、2歳児のときも、彼女は大きくなるたび私たちに新しい一面を見せてくれました。これまで想像もしていなかった新しい景色を見せてくれました。3歳児になった彼女はいったい何を見せてくれるのでしょう。とりあえず『白爪草』では良い芝居を見せていただきました。
 「いるだけで○○な子」という表現がこれほど似合わない人物もなかなかいないでしょう。いればだいたい何かしています。傍若無人に暴れてみたり、賢く機転の利くトークを繰りひろげてみたり、斜め上にカッ飛んだ名言を連発してみたり、他の共演者を気遣ったり、イジりたおしたり、あるいはゴキゲンにキュイキュイ笑っていたり。ちょくちょくワケワカンナイこともやりたがりますが、そういうときは「シロちゃんの動画は為になるなあ!」と、とりあえず納得しましょう。彼女はあなたが為になることを望んでいます。
 まるでアブない人のようですが、そして実際アブない人なのは確かなのですが、ああ見えて彼女は共演者をよく見ています。聡明です。共演者の対応力を推し測り、ギリギリ捌ききれる程度のムチャ振りを仕掛けるのです。おかげでいつのまにか人脈の輪がずんどこ広がってきました。タチが悪いったらありゃしない。

燦鳥ノム

「止まんないね、ノムちゃん」
「あはははは。あとひとつ」

 清楚(真)の擬人化だともっぱらの評判なサントリーの回し者(真)。最近だとグリーンDAKARAミルクと果実を熱心に売り込んでいましたね。乳酸菌飲料とスポーツドリンクを足して大人用粉ミルクで割った感じの、優しくてサラサラとした味わいがとても美味しかったです。人工甘味料不使用なので後味までスッキリ!
 楚々とした佇まい。凜として朗らかな人柄。そして明け方の瑠璃鳥のような爽やかな歌声。まるで清楚という言葉が正しい意味で(!)具現化したかのようなキャラクターです。一方で茶目っ気も相当強く、一切打ち合わせしていないゲームのルール説明を同僚に丸投げしたり、お笑いタレントの持ちネタを強奪して本当にあちこちで披露してみせたりと、数々の武勇伝を持っています。
 実は(※ 実はも何も衣装にロゴが入っていますが)大手飲料メーカー・サントリーの公式バーチャルYouTuberだったりします。クラフトボスや特茶などのキャンペーンキャラクターに起用されたり、デカビタCのweb CMに出演したりと、そちらの方面でもなかなかの活躍。気がつけば日本最大の広告賞であるACC TOKYO CREATIVITY AWARDSにおいて、ちゃっかりシルバー賞まで受賞していました。

ヤマトイオリ

「おうちスゴそう」
「おうちはね、玄関開けた瞬間もうカレーの匂いがするんですよ」

 最近ますます性善説の擬人化との名を上げつつある女子高校生。なんだかんだで頑固なところがあって、だからこそ一度信じたからには何度裏切られようとも信じることを諦めようとしません。これまで騙されたことがなかったわけではありません。それでも、誰かを信じられることは彼女にとって嬉しいことでした。
 彼女の人気の秘訣はなんといってもお喋り。誰もが彼女の楽しそうにお喋りしている姿を心待ちにして配信チャンネルに集まってきます。おっとりのんびりした口調から繰り出されるのは「あのねあのね!」でひらめく疾風怒濤のジェットコースター。いやさ、そよ風怒濤。幼児のように純朴な視点から語られる優しい世界の姿は私たちをいつも感動させ、いくら喋っても喋り足りない話題の多さが私たちをニコニコさせます。「ゆっくりハイペース」「性善説の擬人化」「頭お花畑」の異名はダテじゃない。
 大人になるにつれて、どこかに何か大切なものを忘れてきてしまったような、なんだかもやーっとした喪失感に覚えはありませんか? それがヤマトイオリのところにあります。いつかのあの日はどこにでもあった、不思議いっぱい大冒険への入口がここにあります。

名取さな

「じゃあモモだけ食べさせられてる女の子たちっていうのは、ホントにモモの匂いがするんですか?」
「いねえよそんな女。どこにいんだよ。なんだよモモだけ食べさせられてる女って」

 ときどき宮城県名取市にやって来て、現地ファンの生き血を片っ端から搾り取っていくという噂のバーチャルナース。結局何回襲撃があったんでしょうか。バーチャルサナトリウムってそんなにたくさん輸血しなきゃいけないような患者さんがいるんです?
 普段は雑談配信を中心として“せんせえ”たちとワイワイじゃれあいながら暮らしています。ふらっとラフになる独特の口調と気安い距離感による、殴りあいじみた双方向コミュニケーションが魅力。かなり極まったオタクであり、重度のヒキコモリでもあるため、古今東西のジャパニーズインターネットミームに精通しているところも特定方面のかたがたのハートをわしづかみです。そもそも貧乳+八重歯+露出の少ない衣装という鉄板の組み合わせが超かわいい。
 ネット上の面白いことに貪欲で、特にバ美肉(バーチャル美少女セルフ受肉:男性俳優が本来の性別を公言しつつ女性キャラクターとして活動すること)勢の大ファンであることをちょくちょく主張しています。

八重沢なとり

「シロさんだからね、46」
「46ね。シロで46」

 風紀の乱れは八重沢の始まり、とっても裾丈の長いミニスカートがトレードマークのバーチャル風紀委員長。最近新しくステージ衣装をあつらえてもらいました。歌って踊ってツッコミ待ちまでできちゃう八重沢劇場の開演に乞うご期待です。
 彼女の最大の持ち味はなんといっても親しみやすさでしょう。イラストが上手かったりリズム感が優れていたり、何をやらせてもたいがい器用にこなす優等生のはずなのですが、なぜだかいつも隙だらけ。ついつい軽口を叩いて怒らせたくなってしまいます。感受性高く、涙もろく、隣に座ってころころ変わるいろんな表情を眺めていたくもなります。
 ちなみにスカートの話は取り締まり対象なのでご注意を。あなたが言わなくても向こうから話を振ってきます。罠だ! 稲穂を振りまわして攻撃してくるので、うまく躱してお煎餅でご機嫌取りしましょう。それで風紀が守られます。

授業おさらい(+ 補足事項)

トピック1:どうやって欧風カレーは誕生したの?

 「水分が多いと船のなかだとこぼれてしまうので、とろみを付けてるのかなと思いました」
 燦鳥ノムはよっぽどテレビっ子なのか、教養系バラエティ番組でよく見かけるような知識に詳しい印象があります。
 実際こういう説はあります。横須賀海軍カレーあたりも昔はそれが理由でとろみを付けられたんだと説明されていた時期があったように記憶しています。
 ただ、この説はちょっとマユツバものです。とろみの付いたカレーレシピのうち最も古いものは軍ではなく大衆向けの本でしたし、そもそも軍艦内で食べられるスープ類はカレーだけではありません。そしてイギリス海軍にはスープ類全般にとろみを付けるなんて風習はありません。わざわざそんなメンドクサイことをするくらいなら食器を深皿にしたほうが手っ取り早いでしょう。

 「手違いですごい煮込みすぎちゃって、時間が経ちすぎて、シャバシャバだったのを水分飛んで固いのだけ残って、『あ、でもこっちもイケる!』みたいになったのかなあとか」
 伝統的なイギリス料理の特徴のひとつに、とにかく素材が原形を留めなくなるまでクタクタに煮込むというものがあります。土地の大部分が痩せていて良質な食材を揃えにくかったからなのでしょうか。エグみのある煮汁は捨てて、ダシがらみたいになった料理にテーブル調味料をぶっかけて食べるというスタイルからも昔の食材の質が窺えます。
 もっとも、ヤマトイオリのこの回答自体そもそも不正解なので上記ウンチクはこの話題に全く関係ありません。

 「お船のなかとかで、肉じゃがとか他の煮込み料理を飽きずに食べるためにカレーのスパイスをぶち込んで食べたのかなあって思いました」
 サバイバル愛好家にとって必須の装備のひとつがカレー粉であるという話があります。そこらで捕まえたネズミだのカエルだの昆虫だの、クセの強い食材の味をごまかして食べるために、カレー粉は文字通り生命線なのだと。貧乏なゲリラ部隊なんかでも似たような話はちょくちょく出てきますね。
 軍艦内にテーブル調味料としてカレー粉が置かれていた・・・という話は聞いたことはありませんが、実は旧日本海軍でカレーが流行した理由のひとつに、ジャガイモニンジンタマネギと、他の料理にも使い回しがきく食材だけでつくれるから、というのもあったようです。

 キーワードはC&Bカレーパウダー。欧風カレーとインドカレー最大の違いはカレー粉の有無です。
 伝統的なインド料理において、スパイスは料理するたび自分で調合するものでした。料理ごとにスパイスの種類や配合比が細かく変わってくるため、用途が限定されてしまう調合済みマサラは現地でほとんど市販されておらず、それゆえ、スパイス調合に慣れていないヨーロッパの料理人にとってインド料理を再現することはとても困難なことでした。
 そこに、もともと仕出し料理店だったクロス・アンド・ブラックウェル社がカレー専用のブレンドスパイスを開発、流通に載せたのが当時としては画期的なことでした。欧州人は別に毎日インド料理を食べたいわけじゃなく、数ある料理のひとつとしてカレーも食べたかっただけなので、インド人ほどスパイス配合に繊細さを求めてはいなかったんですね。

 どんな料理でも一振りするだけでカレー味にできるカレー粉の誕生は、カレーという料理のありかた自体にも変革をもたらしました。欧風カレーにとろみが付いているのもここに理由があります。
 インドカレーは基本的に具材をスパイスで炒めたあと水を加えてサッと煮る料理です。スパイスの香りを飛ばさないように15分程度で手早く料理します。対して、欧風カレーはカレー粉と小麦粉をバターで炒めてルーをつくり、別鍋でじっくり煮込んだ具材にそのルーを加えてさらに煮込む料理です。スパイスこそインドのものですが、調理法自体はフランスのシチュー料理やソースが元になっています。イギリスの上流階級は昔からフランス人シェフを好んで雇い入れていたため、カレーの調理法もフランス料理のスタイルに近くなるわけですね。
 どんな料理でもカレー粉を入れたらとりあえずカレーになるということは、カレーをつくるための調理法まで必ずしもインド流にこだわらなくてもいいということです。こうして、欧風カレーはフランス人シェフが普段からつくり慣れている料理をベースとして、インドカレーとは全く別の調理法を確立していくことになりました。

 ちなみに、その後イギリスではカレーの人気が一旦終息してしまいます。
 先ほど書いたとおり、伝統的なイギリス料理はとにかくひたすら長時間、ヘタしたら一日中食材を煮込みつづける文化なので、そのノリで家庭でカレーをつくろうとしたら匂いが家中に充満して大変なことになるんですね。誰しもが井上先生みたいな生活環境で安らげるわけじゃないんです。
 イギリスではその後、フランス人シェフのいる家以外では、基本的にレストランやパブでしか食べられないものになっていきました。再びカレー人気に火がつくのは、20世紀以降増えていったインド料理店ブームや、昨今の日本式カツカレーブームでのことです。

トピック2:味が崩れる調味料は?

 NHKの『ためしてガッテン』という番組において、2007年にカレーをテーマとして大きな反響のあった放送がありました。この放送において、家庭でつくるカレーをよりおいしくする隠し味は“ニンニク”“バター”“唐辛子”“砂糖”の4つだと紹介されていました。醤油とかソースとかケチャップとかも検証されていたような記憶がありますが、あんまりいい評価じゃなかったはずです。
 それこそ、ガリベンガーVのロケ弁としてよく話に上がるオーベルジーヌのカレーなんか、まさにそんな感じの味付けらしいですね。コク深くて、辛くて、そして甘い。

 先生の言うカレーの味が崩れる調味料は、塩だそうです。
 市販のカレールーは入れるだけで全ての味がちょうどよく調うように調整されています。もちろん味の好みは人によってそれぞれなので、隠し味を入れることもけっして間違いではないのですが、やはり何事にも限度というものがあるわけで。
 自分でカレーをアレンジしていても塩味には本当に悩まされますね。なんかひと味足りないなあってとき、何も考えずに調味料を足すと、だいたいしょっぱくなっちゃいます。カレーをつくっていて甘味や酸味、うま味が足りないと感じることはあっても、塩味が足りないことはめったにありません。なのに、調味料ってどれもだいたいしょっぱいですからね。
 トッピングにチーズを乗せたいときも、普通のとろけるチーズだとしょっぱさが気になるので、わざわざエメンタールチーズを買ってきたりも。

 私なんて最近はもう面倒くさくなって、食塩の入っていないカレー粉を選んで買うようになりました。これでなら気が済むまでテキトーな調味料を足していくことができます。散々なんだかんだつっこんだあとでもまだ食塩を入れる余地があるレベル。
 ただ、ルーと違ってそのままだとコクが全然足りないし、とろみも自分で付けなきゃいけないので、これはこれで面倒なところもあるんですけどね。食べもので遊びたい人向きです。

トピック3:先生に聞いてみよう!

 「日本でいちばんカレーを食べている都市っていうのはどこになるんでしょうか?」

 答えは鳥取市。ただし、どうして鳥取市がカレールー消費量全国1位なのかはよくわかっていません。有力なご当地カレーがあるわけでもありません。家計調査年報を見ても他と比べて圧倒的ってほどじゃないですしね。たまたまだと考えるべきでしょう。
 ただ、地域性として全体的に個性のきいた派手な味を好む傾向はあるようです。カレーの他にケチャップやコーヒーなどの消費量も多いんだとか。

 「レトルトカレーのおいしさを最大限に引き出す食べかたとかあったら是非」

 井上先生は自身もメーカーで商品開発に何度も携わっているかたですので、こういう質問にはそのままが一番と言うに尽きます。
 ただ、あえていうなら古いレトルトパウチは成分が分離していることがあるので、温めたあとよく振って攪拌してやるとおいしく食べることができるでしょう。

 「温めなおすときお水を足したりしたほうがよいですか?」

 今の時期なんかはぼちぼち鍋ごと放置していても腐りにくい良い季節ですが、3日目4日目ともなるとさすがに水分抜けすぎてしょっぱくなりますね。ただでさえ作り置きカレーは腐敗防止に毎日温めなおしますし。素直に水を足しましょう。

 「ちなみに今思いだしたんですけど、私歯医者に行ったんですね。出、歯医者行って詰め物を外すと、黄色いらしいんですよ」

 カレーを黄色くしているスパイスのひとつ、ターメリック(※ ウコンのこと)は、染料としても広く使われています。そりゃまあ当然、日常的に食べていたら歯の詰め物だって染まりますわな。

トピック4:どれくらい換気すれば疲労臭は感じない?

 これに関してはまあ、アンモニア臭以前に当たり前の話ですね。特に今年は新型コロナ対策のため正しい換気のしかたについての知識は広く普及しました。冷房や暖房を動かしているときでも常に細く窓を開けている家庭やオフィス、ずいぶん増えたのではないでしょうか。
 ところで疲労臭といえば、私の場合は部屋の臭いよりもまずマスクの臭いが深刻なんですが、これどうにかならないものですかね? 一日中ほとんど口を開いていない日ですらクサい・・・。(答:生活改善しなさい)

 「46時間かなあ。シ・ロ」
 「37時間」
 「71時間!」
 バーチャルYouTuber(というかそのファン)、数字の語呂合わせ好きよね。スパチャを投げる文化がある関係で自然なことではあるんですけど。
 ところで八重沢なとり、あなたの場合そこは710時間では?

トピック5:ダイエットで発生する体臭の原因は?

 「最近ダイエットに成功して痩せた芸能人とかですね、よく見ますよね」
 「最近ね。見る見る。あれ何で・・・。あ。そっか、コロナでだ」
 バズーカ岡田先生も巣ごもり中に筋トレが捗ったと言っていましたね。あの人の場合、大会が無いのでむしろ体脂肪を絞る機会は少なくなったようですが。

 「ダイエットということは急に体重が減っていくから、周りの人にも『この人マズいですよ!』みたいな感じでSOSを出すのがダイエット臭だと思います」
 名取さなの回答ももっともらしくはあるんですが、そもそも関根先生はこの手のざっくりした理由づけの話よりも具体的なプロセスとか成分とかの話を好む先生のようなので、残念ながらこの方向性で正答となることはまず無いでしょう。

 「炭水化物の急速な不足からニオうんじゃないかなと思いました」
 八重沢なとりの回答は実はズバリ正解です。
 糖質制限ダイエットでは、通常なら活動のエネルギー源として炭水化物が消費されるべきところを、極端に炭水化物の摂取を抑えることで、代替として皮下脂肪をエネルギー源にさせることを狙っています。
 脂質は代謝されるとアセトンという特徴的なニオイ物質を放散します。このアセトンがいわゆるダイエット臭。脂質の代謝は炭水化物や蛋白質より優先度が低く、普段はそれほど多く代謝されていないため、体臭としてなおのこと目立っちゃうんですね。
 このため、特に糖質制限中は通常よりもダイエット臭が強く出やすい傾向があります。

 また、余談にはなりますが、食物繊維も炭水化物の一種ですから極端な糖質制限を行うと必然的に食物繊維も不足しがちになります。これにより腸内フローラの勢力バランスが崩れ、悪玉菌の活動が活発になることで諸々の悪臭成分も多く放散される結果になってしまいます。こちらも糖質制限による体臭の大きな原因のひとつですね。

トピック6:ダイエットで発生する体臭の原因は?

 「ニオイ、メチャクチャ研究してるから興味お持ちなわけじゃないですか。いろんなものやっぱり嗅ぎたくなりますか?」
 「ええとね。私はね、実はあんまり自分の鼻を信頼していないんです。やっぱりね、嗅覚というのはイメージと結びつきやすいので、本当はクサいんですけど、何かいい想い出が結びついている場合はそれをいい匂いと感じることがあるんですね」

 関根先生、理論派って感じですもんね。長沼先生みたいなフィールドワーカーとは学問への姿勢からして違っている印象があります。
 そしてイメージによって嗅覚が全然違うというのも実際本当のことでして、たとえばこのときの授業でクサいニオイ物質として挙げられていたイソ吉草酸もアンモニアもアセトンも、実は市販の香水に使われていることがあります。女性は花の匂いが好きな人が多いですが、男性のなかにはむしろ悪臭だと感じる人が少なくありません。男性用シャンプーはメントール系のものが人気ですが、女性用だとフローラルやシトラス系の香りがよく選ばれます。私は学生時代にハマって以来アロマテラピーが結構好きなんですが、家族にこの趣味を理解されたことが一度もありません。母や妹にすらです。
 嗅覚というのは本当に人により様々なもので、しかもそれは必ずしも先天的なものではなく、後天的に意識に染みついたイメージによる影響が強いものです。いかに良い想い出と合わせてその香りを嗅いできたか、いかに不愉快な経験とともにそのニオイを嗅いできたか、そういったもので匂いに対する感性が形づくられていきます。

 「人間って結局何臭と何臭と何臭がするんですか?」

 関根先生の授業2回分の復習ですね。汗臭、疲労臭、ミドル脂臭、加齢臭、ダイエット臭などが主です。
 それから食べたものの匂いもよく体から出ているようです。カレーを食べたあとはカレーの匂い、ミカンを食べたあとはミカンの匂いなど。あれって皮膚や衣服に付いた分だけじゃなかったんですね。そういえばニンニク臭とか次の日になってもガンガン臭いますもんね。

 「じゃあモモだけ食べさせられてる女の子たちっていうのは、ホントにモモの匂いがするんですか?」
 元ネタわかんない。若い女性からはモモと同じ香り成分が出ているという話から出た質問でしょうか。関根先生の最初の授業で出てきましたね。
 さすがにモモだけ食べて生きられる人間はなかなかいないでしょうから試すことは難しいですが、たとえばドングリだけ食べて育つという最高級イベリコ豚のベジョータなんかは、精肉からもナッツ系の香りがするといいます。

 「シロ結構運動するんで、汗拭きシートとかをシャワー浴びるまでの間とかでよく利用するんですけど、いい匂いがするやつと銀イオンが入ったやつだとどっちのほうが匂い対策にいいんですか?」

 悪臭をフレグランスでカバーするか、悪臭の原因を抑えるかの違いがあるので、どちらがいいのかというなら場合によりけりです。
 銀イオンには抗菌作用があるため、皮膚常在菌の働きを弱めることができます。銀イオンには昔からこの作用がよく知られていて、一部では抗生物質代わりに銀を溶かした溶液を飲むという代替治療も行われているほどです。ぶっちゃけ抗生物質レベルでの有効性は認められていないうえ銀皮症という強烈な副作用を起こすリスクもあるのでオススメはしませんが。(※ 毎週ガロン単位で飲みまくるとかしなければ発症しないのでその点はご安心を)

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