ゼルダの伝説BotW 近況報告 / 思い出帳 その7

 いつか帰る場所を探してさまよう私とリンク。
 ハイリア城ばかり考察するのはアンフェアだなあとハテノ村に家を買ってみたものの、もちろん家を買っただけで何かしらの感慨が得られるはずもなく。まあいいや。その足で次なる目的地、ゾーラの里へ向かいます。

 最短距離で。

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今回色々と出番を端折られたらしいシドさん。

※ 注意:このブログは基本的にネタバレに配慮しません。

 山を登っている最中、運悪く雷雨に見舞われる私とリンク。ですが旅慣れた私たちにとって雨や雷など恐るるに足りません。食事による無尽蔵のスタミナ回復と、ルージュから預かった雷鳴の兜によって問題なく登りきります。自分の進む道は自分で決める。いつものことです。
 見えてきました。あれがゾーラの里でしょうか。

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 ・・・ミッドガルみたいだなあ。

 「このハイリア人・・・昔どこかで見たような気がするゾラ・・・」
 「お主はまさかリンクッ! ミファー様が仇ーッ!」
 「あっ! リンリン? あなたリンリンよね!?」
 「リ、リ、リ・・・リンク!?」
 「おっ? おお! お前はダルブル橋の・・・!」
 「100年前にはリンク様によく剣の稽古をつけてもらっていたゾラ」

 リンクは昔ここに来たことがあるようです。私たちの姿を見ると、里の人々は驚いたような、懐かしいような、憎らしいような、複雑な表情を見せます。
 彼らの口から、思い出に出てきた赤いゾーラの少女が亡くなっていたことを知ります。他の英傑たちと同じで、そうだろうとは思っていましたが・・・改めて聞かされると堪えるものがありますね。
 ・・・ところでダルブル橋ってどこ?

 そういえばどうしてこんなアクセスしやすい立地を今まで放置していたんでしょう。首をひねる私の前に、また親しげに声をかけてくる青年が現れます。
 「小生だよ! 塔の上でシド王子に置き去りにされたノールだ」
 あ、あー! あー・・・・。そっか。この人にはなんとなく見覚えがあります。
 始まりの台地を降り、とりあえずカカリコ村を目指していたあの頃、私は街道をガン無視してまっすぐ東へ突き進んでいました。そのつもりでした。ところがどっこい、高い山に誘われ、煙に誘われ、原住民たちのバーベキューに誘われ、割とあっちこっち寄り道しまくってもいたのでした。そういえば塔にも登りましたっけ。
 言われてみれば、里に来てほしい、みたいなことを塔の上で頼まれたような気がします。カカリコ村に行きたかったので後回しにしちゃったけれど。いつ来ても雨が降っているのがうっとうしくて、以後近くに寄ってもスルーしちゃっていたけれど。
 昔語りに混じって、ときどき噛み合わないことを言う人たちがいることにようやく合点がいきました。ゴメンナサイ、ダルブル橋にはまだ行ってません。

 気を取り直して、とりあえず王様に会いに行きます。会えるものならとりあえず一番偉い人に会っとくのがRPGの鉄則です。
 王様の傍に控えた赤色の偉丈夫が「ここはゾーラキングのおわす玉座の間。勝手に入ってはダメ」とひどく真っ当なことを言いだしますが、はい、ごめんなさい。正論すぎて返す言葉もありません。RPGのアタリマエを見直すべきでした。ですがなんやかんやで話は進みます。ゼルダの伝説シリーズは基本に忠実なアクションRPGです。
 私は利害の一致した彼らと協力関係を結び、雷獣山に登る手続きすらすっ飛ばして、さっそく神獣攻略に挑むことにしました。

 ※ おまけ。たぶんそこそこ貴重なスクショ。

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 神獣の中枢で、私たちは最後の英傑に出会います。
 ゾーラの英傑ミファー。治癒と槍術を得意とする可憐な王女。リンクの幼馴染みであり、そして・・・密かな好意を向けてくれていた少女でした。

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 彼女は私たちが神獣を解放したことに感謝します。
 「昨日までずっと泣き続けてた・・・。魂だけになって、ここに囚われて、これから永遠にひとりきりなんだって」
 だから神獣ナボリスは雨を降らせていたのでした。肉体を失い、涙をこぼせなくなった主人に代わって。ガノンの悪意は介在すれど、英傑と神獣はやはりパートナーなのでしょう。他の英傑たちも魂を束縛されてなお神獣には親しげに話しかけていましたっけ。

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 誰もひとりぼっちで泣かせない。それはゲーマーの使命でもあります。
 誰かが死ぬのは構いません。彼がその運命に満足したのならば。誰かが泣くのもいいでしょう。それが嬉し涙ならば。けれど悲しい涙は許せません。なんとかしてあげたいと思っちゃうからです。
 ゲームとはプレイヤーが主体的に行動できるメディアです。アニメやマンガとはその点で違っています。ゲーマーはいつだって、どこかの誰かの笑顔のためにコントローラーを握っています。
 ミファーを救えてよかった。

 私はすでに一度ガノンを倒しています。なのにエンディングに満足できなくて、今もコントローラーを握っています。
 ゼルダの表情に納得できなかったからです。私とリンクなら彼女をもっと幸せにできると思ったからです。
 そして今は、リンクにも幸せになってほしいと願っています。全ての戦いが終わったあと、電源を落としてからも、彼が残りの人生を幸せに続けられるように。そうなることを信じるために、私は今、彼の帰るべき場所を探しています。

 ゾーラの里はいいところですね。美しく穏やかで、リンクを好いてくれた女性の故郷で、里の誰もが彼を歓迎してくれています。王様もシド王子も、みんな頼れる人ばかりです。
 いっそこのまま旅を終えて、ここに根を下ろした方がリンクも幸せかもしれません。
 けれど、それでもミファーがリンクの背中を押します。きっと他の誰よりも彼の傍にいたいであろう、その人が。
 「あの人を・・・姫様を、助けてあげて」
 英傑たちは皆「ハイリアを」救えとは言いませんでした。誰もが口を揃えて「ゼルダ姫を」救ってほしいとリンクに頼みます。まるで彼女の傍こそがリンクのたどり着くべき場所だとでも言うように。

 私とリンクの旅は続きます。ゼルダ姫を救うのはもちろんとしても、そこが本当にリンクのたどり着くべき場所なのかは、自分の目で見定めるべきだと思うから。自分の行く道は自分で決めます。

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