ゆゆ式9巻感想 73ページ右2コマ目のあいちゃんかわいい!

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トルソーぶつからなかったあいちゃんかわいい!

 登場人物たった7人しかいないんだから、9巻も巻数重ねたらさすがにキャラクターも固まりきっちゃうかな、ただでさえノーイベント・グッドライフなんだし。
 ・・・と、おもーじゃん?

ゆゆゆ

 9巻を読んで真っ先に思ったのは、相変わらずゆずこはがんばり屋さんだなあということ。
 ゆずこたちのグループって、実はゆずこ以外新しい話題を切り出せる子がいないんですよね。唯はツッコミ専門ですし、縁は話題を斜め上にかっ飛ばすことはできますが、それは既存の話題ありきですからね。
 そんなわけでゆずこさん常に大忙し。どのページ開いてもだいたいアタマのワルいこと言ってます。

 逆にゆずこが失敗すると途端に変な空気に。
 「いか イカー スクィッド すくい・・・ すくー・・・ なんも出ない!」
 ボケに詰まったり、
 「存外(ゾーン外)きびしいね」
 スベったりすると、唯と縁ではゆずこの代わりに話題を切り替えられないのでとたんに身動きが取れなくなってしまいます。
 がんばれゆずこ。3人の運命のだいたい6割9分くらいはキミの双肩にかかっている。

 その重責を自覚してか、最近のゆずこは語り部気質が濃くなってきました。「ヤサシン」とか「ひじアプリ」とか。
 もちろん唯と縁の力も借りているんですけど、世界設定の大部分をゆずこが事前に仕込んで、その上に唯たちの考えたアイディアを即興で載せていく感じというか。ゆずこの負担は大きそうですが、その分いつものタワゴトのディテールが高精細になっていますね。
 「そーゆーのなんなん? 出来あがってんの?」
 「まあ少しはね そゆのあるけど・・・ こうきたらこうしてやろうみたいな」

 感心した岡ちーに割とマトモに答えているあたり、このあたりのシゴトには結構誇りを持って挑んでいるように見えます。
 TRPGのゲームマスターとかハマりそう。私はTRPGヤーじゃありませんが、リプレイならぜひとも買いたいですよ?

 唯はニガテだったボケ役に気負いがなくなってきました。
 いえまあ、ニガテはニガテっぽいんですけどね。必要とあらば変な空気になるのを恐れず自然体でスルッとボケに回れるようになった感じです。一昔前は逐一照れが出ていたものですが、最近はツッコミなんだかボケなんだかはっきりしないくらい、自然体でアホウなことを言えるようになったと思います。
 「整形かっ」
 「100円かーーーーーっ」

 とか。(守銭奴ロールは元からか)

 あと今巻すっごい珍しいことに1回だけ唯からネタ振りしてましたね。ヤサシンのとき。
 「床下に銃とか偽造パスポートとかあってな」
 「後半で奥さん覚醒な!」

 ああいうのっていつもはゆずこがやってるんですけどね。
 「割れたマグの写真を妻がSNSにあげてね」
 「刺客をなぎ倒すダンナ!」
 「頼子さん強い!」

 この話の中でもほとんどはゆずこが振っているんですが、やっぱり得意分野の映画ネタだからテンション上がったんですかね? いいと思います。ガンガンやれ。私映画ネタあんまりわからないけれども。

 縁は・・・なんというか、賢くなった!
 ゆずこが「ウリエリング」とかいう知能レベル高めなボケをかましたとき、即座に理解して「ラファエレーションしてー?」と返したのは素直に感心しました。
 別のエピソードの「私 ガッツのある部長になりたい」とか、「溶岩・・・だよー」とかもだいぶ賢い。
 最初の頃は完全に天然ボケだけでやっていたように思うのですが、自分の役割に自覚的になってからは彼女のトンチキにもだいぶクレバーな匂いが漂うようになってきましたね。
 私、この子の人の気持ちに聡くて配慮の細やかなところが大好きなので、彼女の知性的なところに触れるとなんだか妙にウニウニしちゃうんですよね。

 まあ、今でもたまに「唯ちゃん穴・・・」みたいな純度100%の天然を発揮することもあるんですけれど。それもまたかわいくて良し。

 というか扉絵の頭身高めな縁、どれも超かわいい。

あおふ

 前巻までは岡ちーのあいちゃんべったりぶりがちょっと依存的で不健全に思えていたんですが、今巻ではなんか解消されていましたね。どんな心境の変化でしょう。
 あいちゃんがちょくちょくゆずこたちのグループに混じるようになったというか、割と独立性を高めたので、それに引きずられるかたちで岡ちーも心情的に自立したんでしょうか。

 「だからホラ 手ー離してもいいんだよ? もう」
 「なるほどな・・・」

 もちろん今でも機会あらばべったりさんなんですが、その溺愛っぷりがなんだか唯の守銭奴ネタ的といいますか、若干演技っ気が感じられるようになった気がします。ゆずこたちみたいな、お互いが楽しめるように思いやりをめいっぱい張りめぐらせた付き合いかたというか。
 私、『ゆゆ式』のそういうところが何よりも大好きなので、岡ちーのこの変化は大歓迎です。
 あいちゃん離れした結果、ゆずこたちとの関わりかたも、ふみおとの絡みかたもバリエーションが増えましたしね。今のこの子、私好き。

 で、そのあいちゃんはというと、この子本当に独立しましたね。今巻もしかしたら岡ちーたちと一緒にいるコマよりゆずこたちと一緒にいるコマの方が多いんじゃなかろうか。グループの垣根なんてなかった。

 キャラクター的にはおかーさん先生的な困惑芸の持ち味はそのまま、若干生っぽくなりましたかね? テンプレ優等生キャラからちょっと背伸びして、学校でも自宅にいるときのような自堕落なスキを垣間見せるようになったというか。
 今巻の彼女は今までになく自然体です。肩ぶつけた恥を掘り返されて、斜め上見てごまかすあいちゃん超かわいい。
 唯を縛る話題のときもこのクセが再発したようでまたかわいい。このまま持ち芸化するんでしょうか。いいや、してください。

 ふみおは「青いスパゲッティー」ネタで珍しくやり込められたのがかわいかったですね。普段割と鉄壁の不思議ちゃんで通している子なので、あの生っぽい感情の発露はすごく良かった。
 どうしてだかよくわかりませんが、この子はゆずこたちの発明したネタを直輸入するのがとにかくよく似合いますね。「青いスパゲッティー」の他だと、たとえば「げんき穴」とか。
 なんだかちょこちょこゆずこの影響を受けている感があるので、そのせいですかね? 付き合いが深いのは縁のはずですが、きっとゆずこのキャラの方が彼女のグループ内でのロールに適合するんでしょうね。

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