ゼノブレイド2 プレイ日記 第3話「戦」その1

その残酷さから大切な連中を守るために、俺は傭兵団をつくった。

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※ 注意:このブログは基本的にネタバレに配慮しません。
※ 掲げてあるセリフと画像がチグハグなことには何の意図もありません。

 第3話「戦」は、戦争と死を忌避する少年の世界観をひっくり返す物語。
 今回はそのうちの、愛すべきオッサンと出会い、楽しいと眼鏡がズリ落ちてしまうマンを追い払うところまで。

(主観的)あらすじ

 世界樹の樹上にあるという楽園を目指すレックスたちは、その根元で巨大な魔物に道を阻まれ、インヴィディア烈王国に流れ着きました。レックスはそこでひとつの出会いを果たします。
 傭兵団を率いる大男・ヴァンダム。彼は争いに満ちた世界に身を置きながら、死を疎むレックスの理想を慈しみ、少年に戦いの知恵や独特の世界観を授けてくれるのでした。

感想

 オッサンいいなあ。
 オッサンといえば第2話の地方領事モーフもベッタベタの小者っぷりも好きでした。できることならあの人は再登場とかせず私の心のなかで永遠にさんざめいていてほしい。
 そして小者といえばゼノギアス随一のポンコツ、大艦巨砲主義ヴァンダーカム。紆余曲折を経てよくもまあこんなカッコイイオッサンへと変貌したものです。なんでこのムラサキバッテンってばここまでスタッフから愛されているのか。

 さて、ふと気づきます。前回ニアが同調したくまみこナナコオリさん、キズナリングのロック2段目がシークレットになっていました。早々に成長限界に達してさびしかったので、ストーリーを進める前にとりあえずレアブレイドをおかわりすることに。
 一人目。褐色の氷結美人・トキハさん。この人も2段目のロック条件が特殊で解放できず。せっかくカッコイイのにね。
 二人目。絶対零度のファイアーバーニン・グレンさん。ごめんなさい。引いた瞬間寝落ちしたらしくて同調シーン観ていませんでした。この人からはなんだかその手の不憫臭がします。もし寝落ちしていなかったとしてもたぶん急な来客とかトイレとかで同調シーンを見逃したであろうという不思議な確信があります。私にとってこの手のキャラはそういう立ち位置。
 ・・・というかニアさんどんだけ心が冷え込んでるの。

 というわけでグレンでしばらく冒険していたのですが、現在のメンバーでニアに氷属性がついてもイマイチコンボしにくかったので再度同調。ぼんやり萌えっ鳥・イブキさんをお迎え。もうニアの心が冷たいだなんていわせない。心にカラっ風が吹きすさぶ。
 うん、グレンはやっぱりそういうキャラだったよ。案外好きかもしれない。あざとさMAXのライコやイブキ以上のキュンキュンを感じる。

 ヴァンダムはどうやらレックスの抱いていた大人観の埒外の人物のようです。
 戦争屋のくせに善人。子どもの面倒見がいい。ブレイドの尊厳を大切にする。多くの人から慕われている。
 「なんなんだ、あのオッサン・・・」
 レックスの生きてきた世界にこんなチグハグな大人はいませんでした。

 レックスの心にはひとつの芯がありました。善悪を分ける明確な基準がありました。
 レックスは戦争が嫌いです。どこかで誰かが命を失うことを悲しく思います。だから平和な楽園を夢想しています。だから一度死んだモノたちを掬うサルべージャーの仕事に誇りを持っています。

 けれど、ヴァンダムは善性の人物でありながら少年とまったく別の世界観を持っていました。
 「レックス。お前サルべージャーだろ? サルべージャーが引き上げるモノのなかには軍需物資も多い。それはどう考える?」
 「オレはそういうものは扱わないよ」
 「同じことさ。磁流コンパスもエーテルコンロの調整バルブも、軍や兵士の助けになっている。お前が食ってるのそのパンのルスカ粉だってスペルビア政府から調達したものだ。この世界は戦で満ちている。そのなかにあって誰かと関係を持って生きる以上、それは戦に加担してるってことさ」

 あらゆる物事はまわりまわって戦争につながっていますし、戦争の方もあらゆる物事につながっています。
 彼の思想は平和な楽園を夢想するレックスの世界観を根底から覆すものです。誰かとともに生きる以上、どこに行っても戦争と無関係には生きられないと言っているわけですから。

 そして少年が今まで深い話を聞いてこなかったホムラも、レックスとは別の世界観を持っていました。
 「なんだか悲しいね。以前のこと、覚えていないなんて」
 「覚えているからこそ、辛いこと、苦しいことって、あると思います。コアが存在する限りブレイドの寿命は永遠。その永遠の時間を、記憶のせいで苦しみ続けるとしたら――。ごめんなさい。忘れることができるのも幸せなんじゃないかって思ったんです」

 ある種の死によってもたらされる救い。
 彼女の思想はサルベージによって死んだモノたちを蘇らせられることを善と考えていたレックスの世界観に一石を投じるものです。もし死ぬことでようやく安息を得たモノたちもいるとするならば、レックスの誇りある仕事はただの墓暴きでしかないのかもしれないのですから。

 それでいて、この世界にはやはりレックスが思うような残虐な大人も確かにいるのです。
 レックス少年は知ることになりました。この世界はたったひとつの基準によって全ての物事をきれいに善悪二分にできるような、そんな単純なものではないことを。
 「俺とあのヨシツネってヤツの違いは何だと思う? ――どっちも違いはないって言ったら、どうする?」

 レックスの心にはひとつの芯がありました。善悪を分ける明確な基準がありました。
 それはとてもステキなことです。たとえその芯が視野の狭さに起因する青臭いものであったとしても。
 だって自分というものがない人に物語は紡げませんから。古い自分を破壊した先にこそ新しい自分が、ドラマチックな成長譚が待っています。
 物語の主人公として、レックス少年はとても好ましい人物です。

 ある意味では今話が本当の物語の序章。
 この先少年の思想が何度へし折られるのかはまだわかりませんが、彼はきっとそのたびに魅力的な人物へと変わっていくことでしょう。

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