三ツ星カラーズ 第2話感想 不忍池の美観を守るために斎藤は喰らえエキストラバージンオイル!

守られました・・・ッ! 私たちの完全勝利です! 本日も、異常なしッ!

三ツ星カラーズ Vol.1(イベントチケット優先販売申券) [Blu-ray]

 エキストラバージンオイルといえば、子どもの頃はじめて舐めたヤツが尋常じゃなく青臭くて「こんなものがおいしいだなんてイタリア人はカメムシか!?」とか思っていたものですが、一人暮らしを始めてから試しにカルディで安いのを買って再挑戦してみたところ、意外や意外、すごくおいしかったんですよ。
 「ああ、これが大人になるってことなのね・・・」と、ひとり感慨に浸りましたね。涙すらこぼしたかもしれません。私はそのままコンビニに直行し、その日、長年自らに課してきた禁を解いてアルコールとのお付き合いをはじめました。

 人はいつの間にか大人になるものです。
 20歳になれば大人というものではありません。成人式に出たら大人というものではありません。
 いつの間にか、いつの間にか、大人になっているものです。
 ふり返れば子どもだった自分はずいぶん短く、しかし足元を見下ろすとほんの昨日まで子どもだったような気もします。私はいつから大人だったんだろう。明日の私は果たして大人だろうか。
 子どもと大人の間に明確な区切りはなく、ただ、街で見かける子どもたちを愛らしいと思う我が心にふと大人を感じる日々。
 月日は百代の過客にして行き交う年もまた旅人なり。

 ちなみに近頃はエキストラバージンオイルとは名ばかりの低級品が数多く流通しているそうです。フレッシュな香味がほとんどないのが特徴だそうですよ。

 アニメの話どこ行った。

 世界が平和なのは良いことです。誰もが健やかに伸びやかに当たり前の日常を享受できる平和は素晴らしいことです。
 しかし、唯一、ヒーローだけは平和に甘んじていられません。いつまた恐るべき混沌の魔の手が街を脅かさんとも限りませんし、そもそもやることがなくて超ヒマです。これはいけない。存在意義の危機です。ヒーローにとって最大の敵は平和です。平和な世界にヒーローは存在できないのです。

 従って。
 「ヒーローはピンチのときだけ働くのではない! 今日は訓練日だ!」
 「ヒーローは・・・何? カッコイイ。私も言いたい!」
 「レベル上げが必要」

 従って、今日もカラーズは粉骨砕身、健気に活動します。いつか訪れるであろう上野の街の危機に備えて。
 これでもう安心。言い訳は立った。ヒーローの存在意義は保たれた。

 ところで前回事件をつくってくれた大人たちはどうした?
 なにやらクリーンアッププロジェクトとやらで忙しいらしい。
 まったく大人というものはときどき頼りになりません。
 しかたないから今日はカラーズぱわーだけでなんとかしてあげましょう。

 そんな第2話。

 今話はなんといっても結衣がかわいい!
 ああ、確かにカラーズのリーダーはこの子じゃなきゃダメだ。そう思うことしきりな良い物語でした。

 「入っちゃダメでしょー。もー、しょうがないなあ」
 「危ないでしょー。もー、しょうがないなあ」
 「ホントに殺人事件だったら危ないでしょー。もー、しょうがないなあ」

 コレな。
 コレ今話のハイライトな。

 この子、常識人なのは上っ面だけです。根はさっちゃんや琴葉と同根です。ヘタすりゃふたりよりヒドいかもしんない。
 多少モラルがあるっぽく見えるのは単に臆病なだけです。「立入禁止」に臆するそぶりを見せるのは、それがイケナイことだからではなく、ちょっと危ないかもしれないと尻込みしただけです。タブーを犯すことなんざ屁とも思っていません。後で叱られることすら考慮に入れていません。
 問題は危険かどうかの一点です。そしてそれを判断する前にさっちゃんと琴葉が中に入ってしまいました。
 それなら、うーん、ま、いっか。
 彼女の「もー、しょうがないなあ」にはそういうゆるーい状況判断が込められています。

 だって、友達は大事じゃないですか。
 友達だけ危ない目に遭わせるわけにはいかないじゃないですか。
 だからこその「もー、しょうがないなあ」ですよ。カラーズは一蓮托生。比翼の烏。連理の枝。一切合切徹頭徹尾運命共同体。もし何かあったらみんなで力を合わせて危機を乗り越えなければならぬ。ひとりだけ逃げるなんて選択肢はハナから存在しない。
 赤信号、みんなで渡れば怖くない!
 この子はとっても友達思いで、すっげえクソガキです。

 「やだよお。みんなも一緒にみじ、ミジンコになってよお」
 カラーズは一蓮托生!

 第一話を最初観たときは「なんでこの子がリーダーなんだ。まさか大人ウケするのをいいことに体よく風除けにしようって魂胆か!?」などと(主に黄色に)腹黒いものを感じたものですが――、今となってはこの子ほどチビっ子ギャングのリーダーにふさわしい子はいないとすら感じています。

 「なんで、こんなことに・・・。お母さん、お父さん、ごめんなさい。私が池をきれいにするなんて言わなければ・・・」
 見よ、不忍池の美観のために人類を滅ぼすことを決めた彼女の、その小さな身体に全人類への罪悪感を背負い込む健気さを。
 「そうだよ。この池はクサくていいんだよ。池をキレイにする任務は諦めます! 諦めたので、人類は救われました!」
 見よ、不忍池の美観のために人類を滅ぼすことを放棄してでも本望へと立ち返る、その大いなる責任感と踵を返す勇気を。
 これぞまさに人を率いる者にふさわしき大器。これぞまさにリーダーの品格というものですよ。

 まあ、よくよく考えればさっちゃんは万事自己完結型の猪武者だし、琴葉は冷静だけれど面白いと思ったことにしか参加しない自由人なので、必然的に結衣がリーダーやるしかないんですけどね。

 ああ、結衣のかわいさだけでかれこれ2000字近くも語ってしまいました。
 いえね、さっちゃんの何も考えていないようで実は節度をわきまえているところとか、琴葉のゲーム画面しか見ていないようで何気に人を良く見ているところとか、この子たちのかわいらしいところはまだまだいっぱいあるんですよ。
 ですがまあ、どうせ上野は来週も平和で事件に満ちているでしょうから、そこら辺は追々のんびりいきましょう。

 あ、斎藤。お前なんで迷子の子が交番で泣いている絵面ごときにうろたえてんのよ。警察官でしょ。フツーに職務でしょコレ。

シェアする?

フォローする!