ヒーリングっどプリキュア 花寺のどかのキャラクターシート

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 今年は物語全体を振りかえる総括感想に代えて、プリキュア4人の考察用キャラクターシートを公開します。全体の総括は最終話の感想記事でざっくり簡単に語ることになるかと思います。
 私は物語のテーマが最も如実に表れるのは主人公格のキャラクター性だと考えています。どのような人物設定で、どのような事件を経験して、どのように成長していったか。各キャラクターをどういうふうに見てきたかを通して、私にとっての『ヒーリングっどプリキュア』がどういう物語だったか、伝えられると思っています。

 のどかに対するイメージは第44話の最終決戦を通しても大きく変わることがなかったので、キャラクターシートの内容も先日の記事からあんまり変わっていません。

↓そもそもこれ何?って話は以下の記事にて↓

一覧

1=A+C【誰の役に立ちたいか】
「私、今みんなの役に立ちたくてしょうがないんです!」(第1話)

2=B+D【誰に支えられているか】
「もしのどかに何か言ってくるやつがいたら、ラビリンがぶっ飛ばしてやるラビ! ――だから、のどかは自分の気持ちも体も大事にしていいラビ」(第42話)

3=B+C【嬉しかった想い出】
「ごめんね、今すぐに君を治してあげることができなくて。でもぼくたちは諦めない。だからのどかちゃんにも諦めずに戦ってほしい」(第11話)

4=A+D【傷ついた出来事】
「私ね、長い間病気で休んでいたの。ずっと、ずっと、思うように動けなくて。何もできなくて。辛くて。悲しくて。寂しくて」(第2話)


A=1+4【がんばっていること】
「全部のエレメントさんを助けたい気持ちは変わらないでしょ。だったら、どんなに難しくてもお手当をつづける。それしかないんだよ」(第11話)

B=2+3【任せてほしいこと】
「お願い、ラビリン。私は運動得意じゃないけど、お手当てだけは、プリキュアだけは、何があってもがんばるから! 苦しむ地球をラビリンと一緒に助けたい! これが今、私の一番やりたいことなの!」(第2話)

C=1+3【よく気がつくこと】
「待って。やめて! 落ち着いて! ・・・本当にわからないんだよ、精霊さん」(第20話)

D=2+4【恥ずかしいこと】
「でも。それでも! 叶うならもう二度とあんな苦しい思い、もう、したくないよ」(第43話)


α=1+2+3+4【守りたいもの】
「私ね、いろんな人にたくさん助けてもらって、今、こうやって元気でいられるの。それで、私もいろんな人を助けたいって思うようになったのね。だから、そういうふうに生まれたんじゃなくて――、経験して、変わったんだと思う」(第21話)

β=A+B+C+D【変わるべきこと】
「私の心も、体も、全部私のものなんだから!!」(第42話)

γ=α+β+1+A【なりたい自分】
「戦いつづける。勝つためじゃない、負けないために。私が健やかに生きるために。大好きな人たちが健やかに生きられるように」(第44話)

上段

1=A+C【誰の役に立ちたいか】
「私、今みんなの役に立ちたくてしょうがないんです!」(第1話)

 ここ読み違えていましたね。誰にでも分け隔てなく優しくしようとして、それでもどうしても心を通じあえない相手との関係に苦悩するキャラクターになるのかと思っていたのですが、別にそんなことありませんでした。春映画や7月あたりのエピソードは何だったのか・・・?
 とはいえ“みんな”に優しくあろうとして、それで苦労したこと自体は変わりません。お医者さんが患者に向けるのと同じ無制限の慈愛を誰にでも向けるという無茶をやろうとして、ついつい自分への優しさが疎かになってしまっていました。

2=B+D【誰に支えられているか】
「もしのどかに何か言ってくるやつがいたら、ラビリンがぶっ飛ばしてやるラビ! ――だから、のどかは自分の気持ちも体も大事にしていいラビ」(第42話)

 今作においてプリキュアへの変身は“力不足の自分では叶えられない理想を叶えるため”に行われるものでした。従って、ある意味プリキュアになること最大の特典であったラビリンたちパートナーは、それぞれのどかたちに欠けていたものを補完してくれるキャラ付けになっていました。
 ラビリンの場合は自分にストイックすぎるのどかに優しくするのが役目。最初から最後まで、何故かのどかが自分を大切にすることを覚えたあとですらも、ずっとのどかががんばろうとするたび心配する役どころでした。

3=B+C【嬉しかった想い出】
「ごめんね、今すぐに君を治してあげることができなくて。でもぼくたちは諦めない。だからのどかちゃんにも諦めずに戦ってほしい」(第11話)

 のどかにとって最も重要な原体験は入院中に接した大人たちの優しさです。特に蜂須賀先生はどんなに困難な状況でも絶対に諦めない気持ちを教えてくれて、それがのどかのプリキュアとしての強さの根幹として息づいています。

4=A+D【傷ついた出来事】
「私ね、長い間病気で休んでいたの。ずっと、ずっと、思うように動けなくて。何もできなくて。辛くて。悲しくて。寂しくて」(第2話)

 のどかにとって一番辛かった経験は、いうまでもなく長く苦しい闘病生活でした。誰よりも辛いこと、苦しいことを体験しているからこそ、のどかは広くたくさんの人たちを助けてあげたいと願います。

中段


A=1+4【がんばっていること】
「全部のエレメントさんを助けたい気持ちは変わらないでしょ。だったら、どんなに難しくてもお手当をつづける。それしかないんだよ」(第11話)

 プリキュアは元々“絶対に諦めない”ものですが、のどかはその傾向が特に顕著です。地道でも、なかなか好転する兆しが見えなくても、どんなに辛い道のりであったとしても、歯を食いしばって前へ進もうとします。

B=2+3【任せてほしいこと】
「お願い、ラビリン。私は運動得意じゃないけど、お手当てだけは、プリキュアだけは、何があってもがんばるから! 苦しむ地球をラビリンと一緒に助けたい! これが今、私の一番やりたいことなの!」(第2話)

 のどかには具体的な得意分野がありません。ざっくりと「誰かの役に立ちたい」と思うだけで、悩んでいる人、苦しんでいる人がいたら、自分に何ができるかという観点抜きで行動します。長い入院生活から解放されたばかりでゼロベースのスタートだと自己評価しているんでしょうね。

C=1+3【よく気がつくこと】
「待って。やめて! 落ち着いて! ・・・本当にわからないんだよ、精霊さん」(第20話)

 のどかはしばしばすれ違いを仲裁する立場を買って出ます。誰の気持ちをも想像でき、思いやれて、公平に双方の味方として立てるからです。それは仲のいい友達であっても、ほとんど初対面の相手であっても、変わることがありません。誰にでも分け隔てなくあろうとするのが、のどかの大きな個性のひとつです。

D=2+4【恥ずかしいこと】
「でも。それでも! 叶うならもう二度とあんな苦しい思い、もう、したくないよ」(第43話)

 のどかは物事に妥協することをひどく嫌います。ダルイゼンの件だけでなく、第10話で美術館を守ろうとしたときもそうでした。他にも中途半端に投げ出そうとする人と接するたび踏みとどまるよう声をかけてきました。
 それでも、どうしても自分の弱さに抗えなくなるときはあって、そしてそういうときこの子はどんなことよりも辛そうな顔を見せます。

下段

α=1+2+3+4【守りたいもの】
「私ね、いろんな人にたくさん助けてもらって、今、こうやって元気でいられるの。それで、私もいろんな人を助けたいって思うようになったのね。だから、そういうふうに生まれたんじゃなくて――、経験して、変わったんだと思う」(第21話)

 のどかはいつ救われるかもわからない絶望的な闘病生活と、それでも絶対に諦めないでくれる無制限の優しさ、両方を経験してきた子です。誰にも自分と同じ思いをしてほしくないし、目の前にいるみんなに等しく同じ優しさで恩返ししたいと考えています。

β=A+B+C+D【変わるべきこと】
「私の心も、体も、全部私のものなんだから!!」(第42話)

 のどかはきわめて公平で誠実な性格です。本当に誰にでも優しくあろうと心を尽くします。
 その一方で、特に最初のころは自分に対してひどくストイックな一面がありました。辛い思いを自分ひとりで抱えこみがちで、しかもそれがみんなに優しくすることでもあると思い込んでしまっていました。自分に対してだけ優しくありませんでした。
 自分のことを大切に思ってくれている人たちがいることを知らないわけじゃないのに。

γ=α+β+1+A【なりたい自分】
「戦いつづける。勝つためじゃない、負けないために。私が健やかに生きるために。大好きな人たちが健やかに生きられるように」(第44話)

 のどかは誰にでも分け隔てなく優しくあろうとする子です。
 ただ、現実にはそんなの絶対に不可能で、普通はそんなことをしようとしたらまず自分の心と体が摩耗します。彼女が憧れた両親やお医者さんですら、“自分の子どもだから”“自分の患者だから”と、優しくする対象にある程度の条件を設定することで現実と折りあいを付けているもの。
 そこを理解しないままみんなに優しくあろうとしている彼女は、無自覚なまま自分にストイックになりすぎていました。本当の意味でみんなに優しくあるためには、まず自分に優しくなることが最低限の前提条件。

 ただし、それと同時に彼女は妥協することも嫌う子です。かつて憧れた人からは絶対に諦めない気持ちを教わりました。諦めないでいてもらえたからこそ病気にも打ち勝てたんだと考えています。その意味でも、のどかはどんなことがあろうとみんなに優しくすることを諦めることができません。
 もしそこを妥協してしまっていたら、のどかが最初にプリキュアを志したときの願いはひとかけらも叶わなかったでしょう。

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