わかった! 部活でも、女王様になることでも、私はローラが今一番やりたいことを応援するから!
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「魔女の罠! 囚われたローラ!」
活躍したひと
ローラ
迷える人魚。未来の女王になるため、プリキュアを集めてあとまわしの魔女をやっつける使命を帯びて人間の世界へやって来た。だけどまなつたちと同じ時間をともに過ごしているうち、毎日楽しそうにしている彼女たちへの憧れが次第に強くなってきた。
みのり
文系的な感性に優れた名探偵。前話ではローラと入れ替わってしまった都合で彼女と一緒にいる時間が長かった。人の心の動きを想像するのが得意で、今回もローラが人間に対する思いで何か迷っていることを見破った。
トロピカってたもの
マニキュア
手と足の爪に塗って楽しむ化粧品。ローラには足がないので楽しみの半分は体験できない。けれど手指の爪でならまなつたちと同じ楽しみを共有できる。みんなで一緒に記念写真も撮った。
『人魚姫』
人間の世界に伝わる、足を得て人間と暮らした人魚の伝説。あるいはただの物語。足を得る代償として美しい声を失ったという。みのりが言うには、人間の世界では何かを得るために代償を支払うことになるのは当たり前のことらしい。
うまくいかなかったこと
ローラの心にモヤモヤした思いがあった。まなつたちと同じことをしてみたい。同じところを並んで歩いて、同じ景色を見てみたい。ペディキュアも塗ってみたいし、部活にも参加してみたいし、一緒に山登りもしてみたい。――その思いをあとまわしの魔女に見透かされた心地がした。「お前は人間に憧れているんだね」「お前は人間になりたいのか」と、魔女は言う。
やりきれたワケ
次話に持ち越し。
それは、けっして“全て”ではありませんでした。
「お代のことを忘れてもらっちゃ困るよ」魔女は言いました。「わしが欲しいのは、ちょっとやそっとじゃ手に入らない貴重なものさ。お前さんの声。この世の誰より美しいその声がわしは欲しいのさ。お前さんにその声があれば王子を振り向かすことも簡単だろうが、あいにくそうはいかない。なにせ、わしは大事な自分の血液を使って魔法薬をこしらえるんだからね。お前さんも自分の一番大事なものを譲ってくれなきゃ釣り合いが取れないってものだろう?」
人魚姫は死人のように顔を青ざめさせて言いました。
「でも、あなたにこの声を差し出してしまったなら、いったい私に何が残るのでしょう?」
「愛らしい見た目が残るさ。それから上品な身のこなしに、よくものを言う瞳。それだけあれば充分だろう。うまくやれば人間の心を惑わすことくらいできるだろうよ。何を恐がることがある。さあさ、かわいいベロをお出し。ようく効く薬と引き換えに、もらってやろうじゃないか」
人魚姫にとって、人間への憧れは、けっして彼女の全てではありませんでした。
人魚姫には美しい声がありました。愛らしい見た目と、上品な身のこなしと、それからよくものを言う瞳。人魚姫はたくさんの宝物を持っていました。
もちろん、人間になりたいという願いに並々ならぬ覚悟は持っていました。大切な声と引き換えにできるくらいです。彼女にとってそれは、どうしても叶えなければならない切々とした願いでした。
けれど、大切な声を失ってなお、人魚姫はたくさんの宝物を持っていました。彼女自身が気付いていようといまいとに関わらず。
王子様は人間になった人魚姫をすぐに気に入りました。かわいらしく微笑み、軽やかに踊る、口はきけなくとも意志の強そうな瞳で何かを訴えかけてくる魅力的な少女。王子様は彼女を、常に寝食を共にするほどに厚くかわいがりました。
あいにく、彼の心は以前船が難破し浜辺へ打ち上げられたときに介抱してくれた修道女(※ 人魚姫が救出したあとで王子様を発見した、当時行儀習いのため修道院で暮らしていた隣国の王女)に、すでに囚われていたのだけれど。
大切な願いはありました。
他の何を犠牲にしてでも絶対に叶えたい願いでした。
だけど、それだけが彼女の全てというわけでは、けっしてありませんでした。
失意の人魚姫が船縁に腰かけ、我が身を泡に変える日の出を待っていると、水面から懐かしい姉たちの顔が上がってきました。
見ると、5人の誰もが今の人魚姫と同じ、すでに死んでいるかのような顔をしていて、美しかった髪も根元から短く切り取られていました。
「私たち、魔女に髪の毛をあげてしまったの。あなたが死なないですむように。――ほら、魔女は魔法のナイフをくれたわ。これで王子の心臓を突き刺しなさい。王子の温かい血があなたの足にかかれば、あなたは元の人魚に戻れるの。あなたはこれからまだ300年生きられるのよ。さあ早く! お日様が昇りきらないうちに! 王子かあなたか、どちらかが今日死ぬのよ。みんなあなたのことを心配しているわ。お婆さまなんてすっかり髪が抜け落ちて、おいたわしい姿になられてしまって・・・。必ず帰ってきなさいね!」
人魚姫の場合は、結局残る全ての宝物をも投げ出して、人間に憧れる思いに最後まで添い遂げたのだけれど。
Blooming steeply
「あ。この花もきれい。街中じゃ見かけないわね」
「高いところにしか咲かない高山植物だな」
「コマクサといって、厳しい環境でも咲く花。『高山植物の女王』と呼ばれているわ」
コマクサは冷涼な気候を好む高山植物です。根が長く丈夫な植物ではありますが、高温多湿な環境に弱いため、自生しているのは中部以北の高山に限られます。愛らしい花なので登山家からの人気は高いですが、地域によっては絶滅を危惧されたこともあるので、くれぐれも摘んで持ち帰らないよう注意。どうせ苗なら市販されていますしね。
花言葉は「高嶺の花」「誇り」「気高い心」。「高嶺の花」は文字どおり。「誇り」や「気高い心」は、胸を張るかのように反りかえった花形に由来していると考えられています。
「へえ、女王。まるで私みたいね」
ローラは誇り高い子です。人魚にとってけっして住みやすくはない人間の街にやって来て、ほとんど誰の手も借りずに自分でできることを増やしていきました。
チヤホヤされるのが好きな彼女にとって、何よりもまず人前に出られないことが苦痛でなりませんでした。そのためにロングスカートを履いて下半身を隠すことを覚え、バレたときのリスクもなんのそのと肝っ玉ぶら下げて、すでに何度もまなつたちの学校をうろついています。
ただのバカといえばそのとおりバカなのですが、根性の座ったバカです。へこたれないバカです。我が道を進んで憚らないバカです。
別に人間世界での暮らしを覚えたところで彼女の夢である人魚の女王になることとは一切関係がないはずですが、だからどうした、彼女は心の赴くままに目の前の障害をひとつひとつ踏み越えてきました。そこまでして何がしたいのかというなら、たぶん本人もよくわかっていません。そういうところもバカです。ですが、とりあえずやりたいことをやっています。
彼女はまさしく、コマクサのように強い子でした。ただ、どうしようもなく適応しがたい環境というものがあるだけで。
「登ってくる途中に咲いてた花もきれいだったな。ほら、川辺に咲いてた――」
「ええっ!? それ、私見てない!」
「だって、アクアポットで寝てたし・・・」
「そういうときは起こしなさいよ。もう! じゃあ私、帰りは川で下りる!」
今日はみんなで登山をしました。
ローラは歩けないので山頂の景色を楽しむだけというおいしいとこ取り。だけど、まなつたちの話を聞くには、どうやら道中にも楽しいことがあったようです。そういうの、ちょっとくやしい。
だけどローラは負けません。川ならローラでも泳いで移動することができます。みんなが見たという花もきっと見つけられるでしょう。
だけどローラにはできません。ふとみんなのほうを見上げると、どんなにがんばってもやっぱり自分にできないことがあるってことを痛感してしまいます。
花を見るだけならローラにもできます。だけど、みんなと一緒に山を登りながら、みんなと一緒に花を見つけることは、どうしてもローラにはできません。
高嶺の花。
「まなつはいつも楽しそうね」
「うん! 毎日トロピカってて、すっごく楽しいよ! ローラとも前より一緒に部活できるようになったし。ローラは楽しくないの? あ、もしかして足りない? もっともっと一緒に部活やりたいとか?」
「別に。部活とか関係ないし。私の目的は人魚の国の女王になること。そのためには、まなつたちにプリキュアとしてもっとがんばってもらわないとね」
「わかった! 部活でも、女王様になることでも、私はローラが今一番やりたいことを応援するから!」
わかってない。なんにもわかってない。
聞いてた? 女王になりたいっていう個人的な夢ですら、まなつたち頼みになっているってこと。
部活だってそう。まなつたちが配慮して、ローラにも参加できる活動内容を考えてくれないと、自分では何にもできない。
どんなことでも自分の思ったとおり自由にやれているまなつとは違う。
人魚の身ではできることに限界がある。誰かの助けを借りなきゃいけない。私には何もできない!
「あまり勝手にうろうろしてるとまた風紀委員のやつらに見つかるぞ」
「大丈夫。そんなヘマはしないから」
私はローラ。たぶん、みんなが思っている以上にたくさんのことができている。
「まなつがお友達をウチに連れてきたの、初めてじゃない? 学校のお友達?」
「あ、ええっと・・・」
「私はローラ。学校じゃなくて街で知りあったの。ちょうど外国からあおぞら市に遊びに来ていて」
私はローラ。たぶん、ものによってはみんなよりも上手に立ち回れるだけの力量を持っている。
「それは?」
「ああ、これは足に塗るネイル。ペディキュアっていうのよ。水族館の仕事があるから普段は手には塗れないけど、せめて足だけはオシャレしようと思って。ローラもペディキュア塗ってみる?」
「ステキ・・・。あ。でも私は、足は――」
「あ! じゃあ手の指に塗ろうよ。ネイル、私も塗ってみたいし」
だけど私はローラ。悲しいかな、がんばる以前の問題でどうしても絶対にできないことがある。
「楽しかったけど・・・。やっぱり私は私がいい、かな。ローラは?」
「ま、まあ、人間の身体も多少楽しかったかもしれないけど、私も私自身のままがいいわ。・・・うん」(第14話)
私はローラ。がんばった。一生懸命努力してきた。ずっと今一番大事なことをやろうとしてきた。
だけど私は私。結局、いつだってローラでしかない。
Call of Elixir
「物語のなかの人魚はね、魔女の力で人間になったの。でも、それと引き換えに美しい声を失った」
「バカみたい。人間になるために人魚の美しい声を差し出すなんて」
何度聞いても腹が立つくだりでした。
ローラの夢は人魚の国の女王になること。幸運にも生まれつき授かることができた、誇りある人魚の体を、人間になるだなんていうくだらない願い事のために差し出すなんてバカげています。
「魔女の力で人間になった人魚姫は足と引き換えに声をなくしたの。だから王子に思いを伝えることができなかった。それで王子は人魚姫の気持ちを知らないまま、他の女性と結婚してしまうの。絶望した人魚姫に魔女はこう言うの。『再び人魚に戻りたければ王子の命を奪いなさい』って。でも、愛する人の幸せのために覚悟を決めた人魚姫は海に飛び込み、泡となって消えてしまうの」
「はあ!? 人間のために消える? なにそれ!!」(第4話)
でも、初めて聞いたときは今よりもっとムカついていました。
つくづくバカげた話だと思います。
自分なら絶対こんなことは選ばないと思います。
なのに少しだけ、どうしても、どうしてか、今は心惹かれてしまうところもある。
「でもそれって、『人魚姫』だけの話じゃないのかもって私は思う」
「どういう意味?」
「たとえば――、ほら。テストでいい点を取ろうと思ったら必死に勉強するでしょ? そうすると好きなことをする時間がなくなったりとか。だから人間だって同じ。何か望みを叶えようと思ったら、別の何か大事なものを失わなくちゃならないのかもね」
人間になりたい気持ちは――、正直、一切ないとは言いきれません。
まなつたちと一緒に、何の心配も苦労もなく、自由に気の向くまま同じことを楽しんでみたいと思う自分がいます。
もちろん、人魚として大切なものを失いたくはありません。
だけど仕方ないのかなと思ってしまうところもあります。
「人間の世界って――、そういうものなの?」
何か望みを叶えようと思うなら、別の何か大事なものを失わなくちゃならない。
そんな“当たり前”はローラのなかにありません。
だって、そんな“当たり前”は人魚の世界にありませんでしたから。
だけど人間の世界ではそうじゃないのかもしれません。
「私たちが住んでいる地球で、海の面積は陸と違ってどのくらいあるか知ってる?」
「70%」
「正解。つまり海は陸地の2.5倍の広さがあるってこと。おまけに深海にはまだ人間が到達していない場所もたくさんある。人間にとって海は宇宙と同じくらい謎に包まれた、未知の世界ってことなの」
ローラがあおぞら市に来て数ヶ月が経ちました。
まだ数ヶ月です。ローラにとって、人間の世界にはまだまだ知らないことがたくさんあります。
海ほどではないかもしれませんが、人間の世界だってひとりの子どもが知りつくすには広すぎるくらいに広大です。まなつたちが感じている思いは、ローラだって同じこと。
もしかすると、人間の世界では、何か望みを叶えようと思うたびどうしても何か別の大事なものを手放す勇気が必要になるのかもしれません。
ローラにはわかりません。みのりの言ったことが正しいのか、それともどこか間違っているのかも。
仕方のないことなのかもしれません。
ローラもいつかは大事なものを手放さなきゃいけないのかもしれません。
もし、それが人間世界の“当たり前”なら。
もし、ローラが人間と一緒に暮らしたいと願うなら。
だって、現にどれだけ努力してもどうしようもないことが、目の前に確かに存在するんですから。
Philosophers’ stone
「お前が人間に手を貸す人魚か。なぜ人間の味方をするのだ。・・・ああ、そういうことか。お前は人間に憧れているんだね。お前は人間になりたいのか」
違う。
ローラの夢は人魚の国の女王になること。プリキュアの仲間になっているのはそのための手段にすぎない。
だけど、それも違う。
まなつたちのことが好きになった。なんだかいつも楽しそうにしていて、なにより、場合によってはローラ以上のやる気を見せることがある尊敬すべき仲間たち。プリキュア。ローラのヒーロー。
人間に憧れていないといったら嘘になる。
人間になりたくないといったら嘘になる。
だけど、何が何でも人間になりたいのかといったら、ちょっとわからない。
人間の世界で願いを叶えるには代償が必要らしい。あとまわしの魔女にしたって何か取引を目論んでいる様子。
そこまでして人間になりたいかというと――。
「ローラ・・・」
「私たち、ローラのこと何も知らなかったんだな」
「私、昨日ローラと図書室で話したの。ローラ、『人魚姫』の童話を読んでた」
「もしかして、ローラは人間になりたいって思ったのかな」
あの子たちが今の自分の気持ちを知ったら、何て言うだろう?
さて。今話の範疇で語るのはこのくらい。
以下の話はちょっと本編の内容から逸脱していきます。(※ いっつも逸脱してるかもしれない)
「初めは誰もが無力だった。不死身の勇者も、高名なる錬金術士も、王室料理人も、初めは何の力もないごく普通の人間だったのだ」
「だが、彼らは誰よりも夢や希望を強く抱き、追い続けた。だからこそ世に名を轟かすほどの存在になれたのだ」
「夢は、追いかけていればいつか必ず叶うものなのだから・・・」(『エリーのアトリエ』オープニング)
「錬金術という学問があった。鉄を黄金に変える力、永遠の命を吹き込む力、無から有を造り出すための力――。人が神を越えようとする術であると言う者もいた」
「だが、それは見かけだけの判断に過ぎない。飽くなき探究心と斬新な発想がそれらを具現化させているだけなのだ」
「我々は、好奇心を持っていたからこそ、こうして進歩してきたのだから・・・」(『リリーのアトリエ』オープニング)
何か望みを叶えようと思うなら、別の何か大事なものを失わなくちゃならない。みのりはそう言いました。
私はそんなことはないと思います。
そんな結論は彼女たちの紡いできた物語にそぐわないと思います。
「今、一番大事なことをしよう!」
彼女たちはそう言います。
そういうお題目をもとに、これまでたくさんのことをがんばってきました。
彼女たちはこれまで、何かを代償にしてきたでしょうか?
裏返すなら、もし彼女たちが努力をしてこなかったなら、何か別のものを得られていたでしょうか?
いいえ。
いいえ。断じて違います。けっしてそんなことはありません。
何の努力もせず、ただだらけているだけで得られるものなどありません。
たしかに、勉強に使った時間を利用して何か別のことをやれた可能性はあるかもしれません。――ですが、実際の私たち、そうやって空いた時間をいちいち有意義に使うことありますか? そして、だらけるために使った時間って、勉強に費やした時間ほど有意義なものですか?
遊ぶために使った時間でもいい。子どものころみたいに友達と全力で遊んだ時間、その代わりに家でゴロゴロするためだけに費やして、それで無駄じゃなかったと言い張れますか?
「今、一番大事なことをしよう!」です。
まなつたちはこれまでずっとがんばってきました。
毎日精一杯、自分のやりたいことを実現するために全力を注いできました。
ローラなんてその最たるもの。誰がどう見たって、彼女は誰よりもずっとがんばってきました。
彼女たちが何か望みを叶えるために使ってきたものは、努力です。
代償との等価交換ではなく、やる気という自分のなかから湧きあがるエネルギーによって無から有をつくりだしてきたんです。
いつだって、最初だって、今だって。
何も持たない子どもだって夢は叶えられます。夢を追いかけつづければ。
何もできない子どもだって前へ進むことはできます。好奇心に惹かれたなら。
思いの力は錬金術すら可能とします。
だったらローラは願いを叶えられるでしょう。
彼女ほど努力してきた子はそうそういないんですから。
代償なんて必要ない。失うことを怖れる必要なんてない。彼女は彼女の願いを叶えるために必要なものをすでに持ちあわせている。
現に叶わない願いがある?
ローラはまなつたちと一緒に歩けない?
そんなことはないでしょう。
彼女は現に、これまでまなつたちと一緒に歩んできました。
ローラが部室の片付けを手伝えないならそれを許容してきました。ローラが学校内で姿を見せられないなら校外での活動を考えました。学校に出られないといってもお昼ごはんくらいはいつも一緒でした。山登りできないなら山頂の景色だけでも一緒に楽しみました。ペディキュアを楽しめないならみんなで一緒にマニキュアを塗りあえばいいだけでした。
夏休みに向けて合宿を計画中です。今のところ第一候補は南乃島。まなつの故郷で、過疎集落で、人目が及ばない砂浜がいっぱいあるところ。ローラものびのび海水浴を楽しめるはずです。きっといい想い出がたくさんできるはずです。
ローラはまず、前提が間違っているんです。
別に自分ひとりでなんでもできる必要なんてない。まなつがいるじゃないですか。さんごが、みのりが、あすかが、くるるんがいるじゃないですか。
ローラにできないことができる仲間がいて、ローラと一緒にできることを考えてくれる友達がいるじゃないですか。
頼ればいいだけじゃないですか。
人間の世界で“当たり前”なのはそっち。
ローラに2本の足はないかもしれません。
だけど、それ以外でならローラはすでにたくさんのものを持っています。
努力家ですし、なにかと器用ですし、頭も回りますし、意外と優しいですし、大きな野望を抱いていますし、本人曰わくかわいいらしいですし、実際かわいいですし、まなつたちの友達です。
がんばってみればいい。
それで納得のいく結果が得られたら上々。
そしてたぶん、あなたならどうにかできる。納得いくまで足掻きつづけられる。それでダメでもみんなが手伝ってくれる。きっとまたがんばれる。
そんな流れで次回、ローラが奇跡を起こします。
プリキュアの奇跡はだいたいいつも努力か友情のどっちかでできている。
コメント
今日は結局、追加戦士のプリキュアがデビューする直前のトロピカル~ジュプリキュアでした!!
どういう意味も含めて3つぐらいシックリ着たセリフがありましたね!!
しかし残りの2つぐらいがまだ思い出せません!!(笑)
で、次回はローラ・アポロドロース・ヒューギヌス・ラメールがキュアラメールとしてプリキュアデビューですね!!
いとこのお姉さんの次女は早く来週の日曜になって欲しくてウズウズしているでしょう
その一方でいとこのお姉さんの長女はプリキュアファンの卒業が意外と早かったワケですが、カラオケに行くと、プリキュアファン時代に好きだった主題歌を歌うこともあるでしょう
ちなみにエンディングの方は来週はまだ替わらないでしょう
トロピカル~ジュプリキュアの第二次エンディングは、カラオケでも歌いたくなるような楽曲であることを願いたくてウズウズしています!!
ちなみに第二次エンディングはふたりはプリキュアMax heartから始まって、私はフレッシュプリキュアの時から前代未聞の新エンディングを視聴して、聞き終わった時の反応は様々なのです!!
その中でキラキラプリキュアアラモードの時はデビューした時の視聴して、こっちの方が良かったし、完全燃焼も出来て今でも充実感があります!!☆☆♬
スタートゥインクルの第二次エンディングテーマは、甲子園で現地観戦し、大阪市内から岡山に(鈍行)電車で帰る最中、3番の歌い出しが何回も脳内再生されてから、自分の好みの度合いが逆転現象を起こしました!!
とはいえ1番記憶に新しいヒーリングっどプリキュアのエンディングは何回聴き比べても、第二次の方が好みの度合いが強くなる意味で逆転現象を起こすことはなかったです(苦笑)
タダ、フレッシュプリキュア以降、プリキュアの第二次エンディングテーマは初めて視聴した時、何が何だかサッパリわからないまま終わってしまったようなパターンもありましたね(大苦笑)
後期EDのCD情報がもう出ているので案外早いかもしれませんよ。もっとも、発表は早くとも発売スケジュールのほうは例年どおりなんですが。
カラオケはここ数年行けてないですねえ。ヒトカラ好きなので今のご時世こそ行きやすいっていうのはわかってるんですが、なかなか時間が・・・。
ヒトカラはいいぞ。『Go!プリンセスプリキュア』後期ED各キャラver.みたいなシングルサイズしかない曲でも、『魔法つかいプリキュア!』OPみたいなバージョン違いの楽曲でも、何でも気兼ねなく歌えます。
Nintendo Switchを使って自宅でカラオケする手もあるんですが、どうせ歌うならやっぱりお腹を使って歌いたいですしね。むしろ翌日腹筋が筋肉痛になるのが醍醐味なところまである。
>私、機能ローラと図書室で話したの。
昨日ですね。
ローラが女王様になるため昔からたくさん勉強してきたであろうことは想像できます。
しかし、別に何かを犠牲にしたわけではない感じで?
本人は努力と思ってないってやつでしょうか。あるいは寿命に差があるため、私たちとは時間に対する価値観が違うのか。
とりあえず、みのりの話はへし折る前提のフラグとして認識してます。
2000年代くらいまでならともかく、今の時代の子供たちに「自分じゃない何かになりなさい」と捉えられかねないメッセージは、流石にちょっと……。
ご指摘多謝。めっちゃ遅くなってすみません。
気持ちが沈んでいるときは辛い記憶として思い起こしやすいですし、元気なときは良い想い出だったと感じやすくもあります。
体験の質なんてぶっちゃけ計量化できないし指標化もできない、主観次第。等価交換、何基準よ? だったら悲観的に考えて気分を落ち込ませるよりか、ポジティブにGoGo!したほうがあらゆる意味で丸儲けってものです。
根本的な話、メイン視聴者層たる未就学児は手持ちカードの絶対量がそこまで多くないので、何かを得るためにその都度何かを犠牲にしろといわれても、そもそも支払えるものがないんですよね。ちょっとそれは物語として重すぎる。大人から見てもフェアじゃない。
ローラが生まれ育った人魚の世界では、どんな望みでも代償を払うこと無しに叶うらしい。……いや、そうではなく、「代償を払わなければ叶わない事を望む習慣がない」というだけなのではないのか?「足るを知る」ことをもって良しとしているだけではないのか?――――あの「人魚姫」の姉達が「人間と同じ構造の体を手に入れ、人間の男と結ばれる」などという、分不相応な身の丈をわきまえない高望みをしなかったように。
そういえば、あとまわし一家の使用人トリオも、自分の本業に専念してつつがなく暮らすことだけを望み、「やる気パワーを収奪してどんな望みも叶えられるようにする」という魔女様の大それた野望には賛同していない様子。あくまで「魔女様の御命令に従っておかないとクビにされかねない=現状のささやかな幸せを失いかねない」から渋々やる気パワー収奪に出向いている……といった風情で。
そうだとすると、「人間と同じ構造の体を手に入れて、人間世界での暮らしを満喫したい」という身の丈をわきまえない望みに取り憑かれ始めたローラ·アポロ(以下略)嬢は、「あらゆる望みを叶えるパワー」の入手に執着する魔女様との共通項を得てしまった、ということになってくるわけですが……。
ま、悪の首領がヒーローに「君なら私の理想をわかってくれると思ったんだがねえ」「君には失望したよ。あの愚かな者共と所詮は同じ下劣な人間だったとはねえ」とかほざいた挙げ句まんまと隙を突かれて逆転されるのは、様式美レベルの定番コース(最近になってコレが「承認欲求」で説明出来ることに気が付いた)ではあるものの――――ただ今後の展開を考えたとき、少々不気味な兆候であるようにも思えてきます。「“足るを知る”ことを拒絶し、代償を払わなければ叶わないほどの高望みを抱き、身の丈に合わない生き方を追い求めることを“美徳”とする「人間」という生き物は、果たして正しい存在なのか?」という問いを、本作「トロピカル~ジュ!プリキュア」が突きつけてくるのではないのか、と……?
本作の舞台·あおぞら市が常夏である理由が「地球温暖化の影響」とか、夏海まなつの故郷·南之島が実は「海面上昇による水没の危機にさらされている」とか、SDGs(持続可能な開発目標)ネタが今後登場してくる可能性に戦々恐々としつつ、とりあえず次回、新メンバー·キュアラメールがどんな理屈であとまわしの魔女をぶん殴るのか、あるいは理屈抜きでぶん殴るのか、楽しみに待ちたいと思います。
あとまわしさん家の使用人たち、割と職務に忠実な割にしっかりやる気なさそうに見えるのはそこなんですよね。与えられた仕事だからやってるだけ。自分がやりたいと思って主体的に動いていない。
いやまあ、それが許される職場環境ってものすごくうらやましくもありますが。
だからこそまなつたちの「今、一番大事なことをやる」スタンスの対立項として成立しています。
物語構造自体が“足るを知る”を蹴飛ばしているようなものですね。プリキュアなのでそれに伴う代償すらもぶん殴っちゃうんですが。身の丈に合わないなら合わせればいい。子どもは育つ。
そのあたりは今後も深く掘り下げられていくんじゃないかと思っています。
悪の首領とヒーローのその構図は、悪側は承認欲求であり、ヒーロー側は自他の峻別欲求(アイデンティティを確立させたい気持ち)の発露だと思います。まあ、ヒーローが戦いのあと仲間たちに賞賛してもらうところまでが定型パターンなので、実際には承認欲求まで総取りしているわけですが。