ありがとう。私ももっと知りたい! そのリップも――、ま、マリちゃんに似合う色だなって。
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「なかよくなりたいのに・・・! ここね、初めてのおともだち!」
Lead Character:がんばったひと
ここね
Major Happening:大きなできごと
ここねはせっかく友達になれたゆいともっと仲よくなりたかったが、どうすればいいのかわからず尻込みしてしまっていた。たまに勇気を出してみても変な反応をされるばかり。
けれど、その気持ちをゆいに正直に打ち明けてみると、友達だから気にしていない、失敗は成功のもとだと言ってもらえた。
Sub Questions:小さなできごと
マリちゃんも仲よくなりたい
ここねがゆいへの思いを膨らませている傍ら、マリちゃんもここねに距離を感じて悩んでいた。マリちゃんのその悩みを知ることで、ここねは自分から壁をつくってしまっていたことに初めて気がついた。
Battle Depiction:どんなバトルだったか
ゆいにこれ以上嫌われたくない一心でここねが独断専行を繰り返してしまう。ゆいが気にしていないことを伝えることで、ここねはようやく落ち着きを取り戻した。
Like It Here !:ここ好きポイント
生徒会長
パーソナルカラーは紫。瞳の色は赤紫。ゆいのお婆ちゃんと一緒でエンディングにクレジットなし。
「ミラクル優しくてハイパーオシャレ女神さんなところもスパイシーの魅力パム!」
一目惚れ継続中。
「私、ひとりが楽だった。静かなひとりの時間が好き。人と関わるのは面倒だし、すごく疲れるから。でも、あの子と一緒だと心の中で温かいものが、今まで知らなかった思いがどんどん膨らんでいく」(第4話)
ここねは元々ひとりで過ごすのが好きな子でした。
その一番の理由は他人との関係が煩わしかったから。
けれどついこの間、ゆいと一緒に過ごす時間を心地よく感じました。
ゆいが他の子と違って面倒くさくない隣人だったからではありません。むしろゆいは人一倍グイグイ踏み込んでくるタイプの女の子でした。
ゆいのそういうところを、ここねは好きになったんです。
好かれたいの? 嫌われたくないの?
「その話、要るか?」(『キラキラプリキュアアラモード』第2話)
身に覚えがあるオタクなオッサンオバサンたちのトラウマを呼び戻した伝説のセリフ。
「プリンは、スイーツは科学です。分量を計って正しくつくれば失敗しない。だから好き。でも、友達の気持ちは私には計れません。わたしは大好きなプリンの話を聞いてもらいたかっただけなのに」(『キラキラプリキュアアラモード』第2話)
『キラキラプリキュアアラモード』の有栖川ひまりは筋金入りのオタク気質でした。幼いころ長広舌のオタクトークをぶちかまして友達にドン引かれ、そのことにショックを受けて、それで自分のオタク気質を毛嫌いするようになりつつもますますディープにのめり込んでいく、本当にどうしようもないオタクでした。
そんな彼女ですが、やがてスイーツの面白さを多くの人に語り聞かせるアイドル的な存在へと成長していくことになります。過去にトラウマを植えつけられておいてまるで反省するそぶりもなく、対人関係に苦手意識を持ちながら他人と接することを諦めようともせず、結局その路線のまま最後までひた走っていきました。
有栖川ひまりとは、同じことで何回辛い目にあっても絶対に自分らしさを曲げようとしない、無敵に頑固な女の子でした。
「またそれ読んでるパム? 仲よくなりたいなら、普通に楽しく遊べばいいパム」
「『普通に楽しく』、か。・・・普通に、楽しく、遊ぶ。・・・普通って――」
今、ここねにはひとつやってみたいことがありました。
せっかくできた貴重な友達、ゆいともっともっと仲よくなりたい。
問題はどうすればそれをうまく実現できるのかわからないこと。
ずっとひとりぼっちだったここねには、これまでの人生経験において友達関係を良好にするための方法論が決定的に不足していました。
パムパムは当たり前のように「普通に楽しく遊べばいい」と言います。
でも、ここねの心の引き出しにそんな“普通”なんてものは入っていないのです。
友達に「おはよう」って言われたときどう返事したらいいかわからない。
友達を名前呼びしたいときどうきっかけをつくればいいのかわからない。
勇気を出していざ名前呼びしてみたら思いのほか喜ばれて、これはこれで反応に困る。
ずっと憧れていた趣味語りをする機会が来たと思って舞いあがっちゃって、友達がそこまで興味を持っていなかったことに気付けなかった。
しかも気を使わせちゃったらしくてますます申し訳ない。
料理に自信がないことを言い出せず、黙って流されたあげく失敗しちゃって情けない。
なまじっかゆいがコミュニケーション強者なだけに、ここねはたくさんフォローされるうちにますます落ち込んでしまいます。友達としてなんだか対等な関係じゃないような気がしてきちゃいます。
「私が、やらないと・・・!」
「待ちなさい! 何をそんなに焦っているの?」
「――嫌われたくない。せっかくお友だちができたのに、楽しく話しかける方法も知らないし、勝手にリップ勧めちゃうし、お料理もできないうえに、プリキュアまで・・・。こんな私じゃ嫌われる」
さて。みごとに初心を忘れてしまっていますね。
ここねの望みはゆいに嫌われたくない、というものではなかったはずです。思いだしてください。
あなたは、そう、ゆいにもっと自分と仲よくなってほしかった。嫌われたくないんじゃなくて、好かれたかった。それこそが本来の望みだったはずなのに。
いったいどうして気持ちがねじれてしまったんでしょうか。
失敗はすいとんのもと
「それでは、せ、説明します。チュロスの断面がなぜ星のようなギザギザになっているか、その理由です。チュロスはしっかりした生地なので油で揚げると膨張して破裂する危険性があります。なので、星のような形にすることで均一に加熱し、破裂することを防いでいるのです」
「・・・?」
「ご、ごめんなさい! わからないですよね! ――チュロスはね。星形じゃないと爆発しちゃうんです。ばん!って」
「え!? 爆発?」
「そうです。でも、星のような形にすると爆発しないんですよ。それは表面積が――。あっ。・・・お星さまがね、爆発のもととなる熱をまんべんなく吸ってくれるからなんです」
「ふーん。なんか不思議!」
「そうなんです! スイーツにはたっくさん不思議があって、おいしくなるための秘密がいっぱい詰まってるんですよ。お星さまはチュロスがおいしくなる秘密の形なんです!」(『キラキラプリキュアアラモード』第13話)
コミュ障のくせに、誰に頼まれたわけでもなく親子連れを呼び止めて、子どもが疑問に感じたことを理解できるまで何度でも丁寧に解説してみせた情熱的なオタク。有栖川ひまりはこの頑として自分を曲げない姿勢があったからこそ、人付き合いへの苦手意識を自力で克服することができました。
「大丈夫だよ。だって、私たち友達でしょ」
「そうよ。失敗したくらいで嫌いになるわけないでしょ」
「うん! お料理苦手なのもかわいいと思うし、失敗してもそうやってがんばるところも尊敬しちゃうよ」
今、ゆいがピントのズレた励ましの言葉をくれます。
ここねは友達だからこれ以上失敗して嫌われたくないのに、友達だから失敗したくらいじゃ嫌いにならないんだと断言します。
ここねには納得しがたい話かもしれません。
ですが、これは冒頭でパムパムがくれたアドバイスに通じる内容でもあります。
「仲よくなりたいなら、普通に楽しく遊べばいいパム」
これが、“普通”なんです。
初めは誰もが無力でした。今コミュニケーション強者に見える子も生まれつきそうだったわけじゃありません。友だち付き合いの経験に乏しいここねが全然引き出しを持っていないのの反対で、たくさん経験をしてきたからこそ今のゆいがあります。
スタート地点はきっとゆいもここねも同じでした。ゆいだって、たとえば拓海とケンカして泣かされたことがあります。成功ばかりじゃありません。失敗だって、みんな同じようにたくさん経験するものです。
だから、成功とか失敗とかいちいち考えず、とりあえずお互いのやりたいことを一緒にやってみればいい。友達なんだから。
それが、パムパムの言っていた“普通”の意味でした。
「よかったらみんなで遊びに行こうよ! マリちゃんの行きたいお店があってね、えっとたしか、Pretty――」
「Holic! 行く!」
「ゆ、ゆ、ゆ・・・。ゆいは、何か欲しいものあるの?」
「え!? ここねちゃん。今、ゆいって呼んでくれたよね! うれしい!」
「・・・ごめんなさい。押しつけるようなことしちゃって」
「ううん。おかげで興味出た! 私これ買う」
「ごめんなさい・・・」
「大丈夫。これは私が食べる!」
ここねが変な自己評価をしてしまっていただけで、今日のここねはゆいと普通に楽しく遊べていました。
まっすぐ飛び込んでいく
「よーし。私は私のままで! ――説明します! 生クリームは冷えた状態でホイップすれば滑らかで口当たりのいいホイップができるんです。ボウルを揺らしながら混ぜると泡立てやすくなるんですよ」
「これはオーディションだから! つくるフリでかまわな――」
「私はスイーツが大好きなんです! 中途半端なまねなんてできません!! 私はきっちりやるのが楽しいんです。だって、スイーツは科学なんですから!」(『キラキラプリキュアアラモード』第43話)
大暴走の大暴挙をかましても、有栖川ひまりの顔に反省の色は一切ありませんでした。いつでもどこでも自分のやりたいようにやって、好きなだけオタクトークして、周りのみんなをドンドコひまりワールドに巻きこんでいく。それこそが有栖川ひまり“らしさ”でした。
「スパイシー! 大丈夫?」
「・・・ごめんなさい」
「どうして謝るの? ――スパイシー!?」
初めはゆいに好かれたかっただけだったはずのここねが、どうして途中から嫌われることばかり意識してしまうようになってしまったのでしょうか。
「ここねちゃんに避けられてる?」
「なんとなくだけど。私が話しかけると目をそらされちゃうのよね」
「・・・それに、私も一緒だとここねが嫌がるだろうし。今日も目をそらされちゃったし」
「――え!?」
「やっぱり私のこと苦手なのよ」
実際のところ首元のデリシャストーンが気になって視線が動いてしまっていただけなのですが、それを相手にちゃんと伝えていなかったせいであらぬ誤解を生んでしまいました。
このコミュニケーション不足こそがここねの一事が万事。
「それならこれはどう? 薄いピンクならどんな服装も合うし、他の色と重ね塗りしても立体感が出てかわいいと思う。しっかり色づけたいなら発色がいいこっちがオススメ。あとは――」
「へー。でもそれ、いつ使うの?」
「え?」
「そういえばゆいの部屋にはメイク道具が一切なかったような」
「うん。メイクとか興味なかったから」
「・・・ごめんなさい。押しつけるようなことしちゃって」
「ううん。おかげで興味出た! 私これ買う」
あのPretty Holicでのオタクトークも別にウザがられていなかったんですよね。オタク特有の加害妄想で変なフィルターがかかっていただけで。
むしろ、ゆいは喜んでいました。ここねのおかげで今まで知らなかった新しい世界を覗くことができたから。
もう忘れちゃいましたか? あなたがゆいとどうしても友達になりたかった理由。
「ステキなお店だね。よく来るの?」
「うん。静かで穏やかな空気がいつも満ちてる。ここで過ごすひとりの時間が好きなの」
「あ。じゃあうるさくしちゃったね。ごめんね」
「・・・別に」
「もしかして・・・見えるの?」
「あなたも?」
「うん! すごーい! うれしい! ・・・っととと」(第4話)
あの子があなたのパーソナルな領域にグイグイ踏み込んで来てくれたからです。
これまであなたがひとりで楽しんでいたことを、あの子は一緒になって喜んでくれたからです。
だからこそ、ここねはゆいと友達になりたいと思いました。
友達なんて煩わしいだけ。そんなこれまでの考えかたを引っ込めてまで。
「私、守りたい。大切な場所を、あの子と!」(第4話)
ゆいはグイグイ来る子です。友達のパーソナルな部分に堂々と飛び込んできます。
それが不思議と心地よくて、だから彼女と友達になりたいと思ったわけじゃないですか、あなたは。
そんなあなたが、どうしてゆいのパーソナルに踏み込もうとするのを躊躇するんですか?
「私、ひとりが楽だった。静かなひとりの時間が好き。人と関わるのは面倒だし、すごく疲れるから。でも、あの子と一緒だと心の中で温かいものが、今まで知らなかった思いがどんどん膨らんでいく」(第4話)
Pretty Holicでちょっと濃い目のオタクトークを聞いて、せっかくゆいはあなたと同じ心地よさを感じていたというのに。
話すべきことを話さないで。聞くべきことを聞かないで。ひとりで勝手に思い込んで。ひとりで勝手に傷ついて。
そんなことをしているから、ここねの気持ちは知らず知らずのうちにねじ曲がってしまう。
ここねの弱い心に巣くうニセモノのゆいに、まんまと騙されてしまう。
キュアスパイシー。
「分けあうおいしさ」のプリキュア。
あなたが前話で体験した奇跡は、ささやかでありふれた好意でできています。
あれを為せるのはけっしてゆいだけじゃない。あなたもです。芙羽ここね。
現に今日、あなたはゆいに対してちょっとした奇跡を起こしてみせました。
「そうだ! 私もこれ、つけてみよう」
「あ。ちゃんと鏡を見ないと。貸して。私が塗ってあげる。まずは輪郭にそって口角から内側に――。はい、できた」
「あら、ステキよ!」
「わああ! 魔法みたい!」
みんなと一緒にいるのが苦手だった子が友達大好きな子に。
メイクに興味がなかった子が少し大人なシンデレラに。
奇跡も魔法も、本当は陳腐なくらい身のまわりにありふれているものです。
コメント
前回「にんじんを使い切った」ではなく「食べ切った」と表現した謎が解けました。
あれだけ普段周りから好感度カンストなここねが、まさか嫌われなくないという理由で思い悩んでたとは!
逆に貴方は、ゆい達が役に立つから友達になったのですか? そんなわけあるまい。
……というのは大人かつ部外者だから言えることで、なんとなく私も覚えがあるんですけどね。
とかなんとかやってる最中、拓海がマリちゃんを「ローズマリーって奴」呼ばわりしたのがじわじわきました。
たしかに事情を知らなかったらちょっと不審者っぽいですけどw
今後彼らもお互い仲間になるとは思いますが、果たしてどう呼び合うのか気になるところです。
間違えた、にんじん食べ切ったのは前々回でした!
きゅうりスティックをお茶請けにしている子ですしね。にんじんみたいな甘い野菜、おやつ代わりにしていないわけがなかった。
ここねの場合、これまで周りの子にあんまり興味を持ったことがなかったっぽいですから。“友達とは自分と同じふうにものを考える生きものなのだろうか?”ってところからつまずいていたように感じました。
どんなことでも経験不足なとき一番困るのって「普通」と「特別」の見分けがつかないところですよね。
今日はキュアスパイシーがデビューしてから2回目となるデリシャスパーティプリキュアでした
この話を以って芙羽 ここねは下の名前で呼ばれたかったことが分かりました!!☆☆♬
スタートゥインクルプリキュアではえれなも下の名前で呼ばれたい黄色キュアでしたね!!☆☆♬
で、芙羽 ここねから和実 ゆいが下の名前で呼び捨てされるとこれを前置きに「うれしい」と口にしたのが確認出来てこれもシックリ着ます!!☆☆♬
プリキュアちゃんねるにアップしたギャンブラーズプリキュアにて時は2018年。キュアベースボールギャンブラーのお父様は当時58歳で、アイカツファンですが、アイカツフレンズの主人公である(友希)あいね自身が、自分のようなおっさん・おじさんは友達は思わないよなってん感じで一人思い悩み始めます
で、キュアベースボールギャンブラーのお父様があいねに自己紹介すると、あいねが「へぇ~いちごちゃんが主人公の時からのアイカツファンなんだ。うれしいー!ドーンと来いです!!」と返します
だからプリキュア的にも半分小学生までの女の子向けのアニメ的にも感慨深いですね!!☆☆♬
で、話を今日のデリシャスパーティプリキュアに戻して、「これはどう」というセリフにもシックリ着ました
これは確かゲームで名ゼリフとして全国に広まったものだと私は憶測しています
だから数次元作品的に感慨深かったですね!!☆☆♬
で、私のお母様も2回以上面白いと口にする今日のデリシャスパーティプリキュアでした
いとこのお姉さんの娘には「プリキュアのおにいちゃんのおかあさんもおもしろいといったよ」と良くいとこのお姉さんのスマホに感想を伝達します
今日もいとこのお姉さんの次女に向けてこの感想はこのようにLINEしました!!
で、次回は3人目のデビューを前に、学校編でエビフライのレシピッピがブンドル団に盗まれてしまう話ですね
ということは第7話こそようやく3人目のデビューとみて間違いないはずです
それにしても物語開始時点では3人の女児向けプリキュアにて、トリを飾るプリキュアのデビューが第7話以降にズレ込むのは当然初めての試みですね
話は変わりますがプレシャスと聞くと、私には2006年から2007年にかけてのレンジャー系・ボウケンジャーにて、ボウケンジャーはむろん、ボウケンジャーの様々な敵達も付け狙う貴重なアイテムというイメージしかなかったです
それでもそのキュアプレシャスが自分のお母様のことは「お母さん」で通すのも予想通りです
これで女児向けプリキュアの主人公が自分のお母様のことは「ママ」で通すパターンは最短で来年の女児向けプリキュアを以って5年ぶり4人目となることを私は把握していますよ!!♫
>女児向けプリキュアとは無関係なことで言いたい雑談は
今週の月曜は2月28日で仕事帰りに広島県の銀だこに行くと、安売りや2,3倍スタンプデーの告知があることを知りました!!
これに伴って、銀のあんという高価なたい焼き屋でも、3倍スタンプデーの告知は全国の店舗の敷地内で行うようにして欲しいものです!!(厳→咲)
次回予告にメンメンっぽい影が登場していたので、おそらくは第7話で初変身ですね。その後1~2話ほどフォローアップ回が入るでしょうし、チームが完成するまでの期間は初代『ふたりはプリキュア』以来の最長記録になりそうです。