トライアングルストラテジー プレイ日記その2 近年まれに見る絶望感。

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グリンブルクの王子、ロランは死んだ。俺は滅亡した王国から落ちのびた一介の兵士、ロランである。グリンブルク王家が再び日の目を見られるそのときまでよろしく頼む。

ロラン・グリンブルク

このブログはあなたがプレイ済みであることを前提に、割と躊躇なくネタバレします。

ユニットの使用感その2

ライオネル

 見るからにFREEDOMが加入フラグっぽいのになぜか最初に加入したユニット。FREEDOMな選択肢そんなに選んでたっけ・・・?
 ユニット設計的にはお金稼ぎとバステ撒きがお仕事らしい。ただし、加入時点ではお金稼ぎ系のアビリティをひとつも持っていなかった。とにかく足が遅く、攻撃力も大して高くもないあたり、味方の後ろをウロウロさせるのが適切なポジションなんだろう。
 今のところ有用なアビリティは射程が4ある挑発技のみ。とはいえこれがなかなか強い。なにせ本人が前線に出る必要性皆無なので、敵の攻撃が基本的に届かない。射程1の防御力デバフも使えば有用なんだろうけれど、なにぶん足が遅いので欲しいときに当てられない。

ホスハバラ

 馬に乗ったヒーラー。つまり『ファイアーエムブレム』でなぜか吟遊詩人呼ばわりされているあの兵種。ただしこっちは回復範囲が自身を除く周囲4マスとかいう異様に使いづらい仕様になっている。
 代わりに横3マスをまとめて殴れる攻撃アビリティが使いやすい(※ 追撃を誘発させやすくもある)ので、基本的にはアタッカーやらせつつ、たまーにヒーラーの本分を思い出すくらいの運用でよさそう。
 前線で自分も殴りあいに参加するのに自身を回復できないというのが結構辛い。

ユリオ

 TPを配る人。配るついでに攻撃力バフまでくれるので魔法使いのお伴としてとても優秀。TPパサーは消費2からなものの、通常攻撃に必要最低限の威力があるため、削りやトドメ係をやらせながら運用していると案外TP切れは起こさない。
 いわば人のかたちをした電線or土管。いてくれると明らかに戦闘が有利に進むが、見てくれの仕事ぶりはとことん地味。

ナルヴ

 「すべての属性魔法を所持」という触れ込みのスーパー魔法使い。まさか回復魔法まで網羅しているとは思わんかった。極端な性能のユニットしかいないこのゲームのなかでひとりだけ極端に万能な便利屋さん。
 現状フレデリカ以外の魔法アタッカーがいないため、こいつひとりで3属性まとめて引き受けてくれている。そもそもの話、4属性を揃えておく必要があるのかというと・・・、ちょっとまだよくわからないのだけれども。
 あとホスハバラよりはヒーラーやれてる。

第7話『心を天秤にかけて』

 私が密かに気に入っていたドラガンの誅殺を口火にして、エスフロスト公国がグリンブルク王国に電撃強襲。意志決定の鈍重さに欠点を持つ封建制ゆえにまともに防衛戦力を招集できなかったグリンブルク王都はまたたく間に制圧されてしまいました。
 グリンブルク王家の血筋を掌握(もしくは抹殺)せんとするエスフロスト公国にロラン王子の身柄引き渡しを要求されたところでのルート分岐。

 こういうところ、サイドストーリーで主人公の知りえない情報が入ってくるプレイヤー目線はズルいですね。

 エスフロスト公国が王都制圧までで満足する気がない以上、王位継承順位第1位のロラン王子はウォルホート家にとって最後の切り札です。

 ウォルホート家は3国交易の要衝となる地域を所轄しており、しかも領地経営において王家の意志に拠らないいくつもの独自施策を行って大きな成果を上げているようです。このような領地において、領主は国王以上の影響力を持っています。仮にエスフロスト公国による侵略を受けたところで領民はエスフロストの役人の命令には従わないことでしょう。少なくともウォルホート家が健在の間は。
 封建制の厄介なところですね。王家の下ひとつの国として統一されているように見えて、王家なんてもの実際は王都周辺を治めているだけの一領主同然、実態は多数の小さな国の連合のようなものです。
 エスフロスト公国はグリンブルク王国を掌握するためにグリンブルク王家の粛清を行いました。前国王に汚名を着せるほどの徹底ぶりで、そこまでしてようやく王都の民の支持を得られています。ウォルホート領を支配するときも(戦後処理が終わるまでは一時的に前領主を傀儡にするにしても、いずれは)同じことをすることになるでしょう。
 ましてウォルホートは公爵家。つまり国内において王家に次ぐ発言権を持つ強力な権力者であり、国家運営に関わる責任者の一角です。常識的に考えて、現王家が倒れたくらいで素直に侵略国に恭順するとは信じてもらえないでしょう。

 従って、ウォルホート家が存続し、領民の生活を今のまま保障するためには、どうあってもグリンブルク王国の再興が必須条件になります。このときロラン王子の血脈は他領の勢力と合流するためになくてはならない旗頭になるでしょう。
 なお、きわめて珍しい話だと思いますが、ウォルホート家は公爵家でありながら王家の血筋を継いでいません。先代が塩鉄大戦において目を見張る功績を上げたことによる叙爵だとのことです。(※ それはそれでどうしてセレノアに王家筋からの縁談が来ていないのか)
 普通ならロラン王子を失っても親戚筋ということで公爵家が王位継承権を主張できるものなんですが、ウォルホート家に限ってはそういう大義名分を掲げることすらできません。
 ロラン王子の存在はウォルホート家にとって何よりも優先されるべき生命線のはず。

 ・・・と、思っていたのですが。

 なんかフツーに投票で負けました。
 説得の感触は悪くなかったように感じていたんですが、おそらく信念のパラメータがよろしくなかったんでしょう。たぶんMORAL。それっぽい選択肢選んだことなかったし。
 信念の天秤システム面白い。ままならない。一筋縄でいかない。

第8話『裏切りに気づくのが』

 グリンブルク王国の混乱に乗じて聖ハイサンド大教国・ソルスレイ軍がハイエナのごとく進軍してきました。これに際して参謀ベネディクトはエスフロスト公国に援軍を要請。事が事だけに公国もアヴローラ将軍旗下の主力軍の派兵を決定。
 これによりウォルホート家は聖ハイサンド大教国と組むことでエスフロスト公国に痛打を浴びせられる千載一遇のチャンスを獲得。この策を実行するかどうかでルート分岐。

 ・・・いや、この状況で聖ハイサンド大教国の庇護下に入るのはダメでしょ。エスフロスト公国vs聖ハイサンド大教国の最前線になっちゃうので領土が蹂躙されること間違いなしですし。
 エスフロスト公国の下にいても同じことではありますが、こちらなら侵攻に渡河を挟むうえ、現行の国境防衛設備をそのまま使えるのでまだマシなはず。今回は特にウォルホート家の物資備蓄が底を突きかけているとのことだったので、時間稼ぎがとにかく優先事項でした。

 ロラン王子がまだ存命だというのも大事な判断材料。
 妹姫のコーデリアが傀儡女王として擁立されることになった以上、彼女よりも継承順位が上のロラン王子はもはやただの厄介者。利用価値もウォルホート家とのパイプ役くらいしか残っていません。ウォルホート家がエスフロスト公国傘下から離脱した時点で王子の命が危ぶまれます。
 まあ、このままでも間もなくして処刑されてしまうことがわかっているわけですが、時間的猶予の問題として。我ながらこのレベルで考えている時点で絶望感がハンパない。
 先のルート分岐で身柄を引き渡す決断をしておきながら何を今さらってところではあるんですが、今のウォルホート家の立場からすると未だロラン王子が生きているかどうかは相当命運を左右するはずです。かすかな希望でしかないとはいえ、再起可能か不能かの違いは大きい。

 今回は希望どおり投票で勝つことができました。
 というか、逆ルートには説得をがんばっても進めなかったかも。

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