ゼノブレイド3 プレイ日記 第5話の1 ついにシティーに着いたけど正直早く船に乗りたい欲のほうが激しい。

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指、こうしてみて。手のひらに――。

きっとどこにでもいるひとりの母親

このブログはあなたがプレイ済みであることを前提に、割と躊躇なくネタバレします。

第5話 蝕 その1

Lead Character:がんばったひと

ミオ

Major Happening:大きなできごと

命を紡ぐ

 彼の地の長老だというモニカに案内され、ノアたちはついにシティーに到着する。
 モニカはゲルニカの娘でもあるという。ケヴェスやアグヌスと異なり、シティーの人間は赤子の状態で生まれ、つがいをつくり、受胎し、出産し、やがて老化して死んでいくのだという。特に小さいながら確かに温かい赤子という存在は、ミオに大きな衝撃を与えた。
 ロストナンバーズ(シティーの戦士団)はケヴェスやアグネスの兵士たちが生命のありかたとしてひどく不自然だと認識しており、世界をこのようなかたちにしているメビウスたちに長年抗戦してきた。それがウロボロスの末裔たる自分たちの使命であると。

Sub Questions:小さなできごと

六氏族と種族、寿命

 機械工学に秀でていたオーツ家の始祖と、医療技術に長けていたオーディス家の始祖は、それぞれケヴェスとアグヌスの元兵士だったという。理由は不明だが80歳を超えて生きた。
 隻腕の師を戴くリイド家の始祖と、隻眼の師を戴くカシィ家の始祖は、当人の意向により本人ではなく師の銅像がつくられたのだと伝わっている。
 ノアに似ていて執政官エヌと交戦し退けたヴァンダム家始祖と、ミオに似ていてシティーの法体系を整備したドイル家始祖は、当時壊滅状態だったシティーの出身者。兄妹の間柄だったともいわれ、その伝記にはそれぞれ空白の期間がある。
 記録がほとんど残されていないが7人目の始祖もいるという。その割にウロボロスはいつの時代も6人だったということなので、ヒーローに相当する人物だったと考えられる。

 なお、現在のシティーの住民の外見は(※ ノポン族を除いて)全てホムス。少なくとも数百年は生きていることになる女王の寿命を異常と捉えているあたり、やはりマシーナやブレイドはいないのだろう。ドイル家の血統に連なる者がいるはずだがネコ耳はどうなったのだろう。
 また、シティーの一般市民の認識では、ケヴェス・アグヌス兵の寿命はたとえウロボロス化したとしても10年のままと考えられているようだ。ゲルニカとモニカだけ始祖の逸話から寿命が延びる可能性があるとみているのかもしれない。

戦争の裏側

 メビウスたちが生存するためには火時計に集められた命が必要だという。ケヴェス・アグヌスの兵士たちはこれを効率よく収穫するために戦争させられている、というのがシティーの認識。第2話の執政官ケイも似たようなことを言っていた。
 死んだ兵士たちはキャッスルの育成モジュールにて10歳の姿に再生され、記憶を失った状態で再び出荷される。このためロストナンバーズは育成モジュールを奪い、兵士たちが生まれては死んでいくサイクルをわずかでも止めることでメビウスたちの力を削ごうとしている。

 ちなみに、ノアたちがおくったエセルがきっかり再生されている一方、戦場至るところに放置されている未葬送の死体をロストナンバーズが回収しようとしないあたり、おくろうがおくるまいがこのサイクルには関係ないようだ。つまり、ノアたちがおくっているのはいわゆる霊魂ではない。

シティーの葬送文化と“おくり”

 個人ひとりひとりの墓は設えず、命刻碑と呼ばれる大きな碑石に故人の名を刻むことで弔いとしている。遺品を供えることもある。大昔の戦死者すら放置しているあたり埋葬の習慣は無いようだ。
 ノアたちがおくりの旋律を奏でると遺品から光の粒子が立ちのぼった。第3話で土人形から粒子が出ていたり、コロニー9に心の不調で粒子が出せなくなったおくりびとがいたり、コロニー30に演奏がヘタクソながらノポンの送り人がいたりすることと合わせて考えると、あの粒子はやはり霊魂ではない。死んだ人と残された人相互の思いにでも反応しているのだろうか。

グレイ

 お前、妻帯者だったのか。

小さな手のひら

 エルティア海がメチャクチャ長くなりそうなのでシティーを出るところまでで一区切り。

 「私の孫はあなたたちくらいのころロストナンバーズに入ったの。そして、最初の任務で行方がわからなくなった。どうしてあの子を戦いに行かせたのか・・・、私はずっと後悔しているの。だから、今の私にできることはロストナンバーズの活動に反対することくらいなのよ」

 「姿を見られるリスクを冒してまでゆりかごを奪取しつづけているなんて、ロストナンバーズたちは間違っている。キャッスルのやつらが悪趣味なことを理解しているだろうに。わざわざ人質を与えるような活動をどうしてやめられないんだ・・・」

 「長老はウロボロスであるお前たちを歓迎しているようだが、皆がそうだと思わないことだ。くれぐれもシティーの安全を脅かしてくれるな」

 現在、シティーの世論は2つに分かれていて、そのうち厭戦派閥の言い分はだいたいこんな感じのようです。

 メビウスたちはすでに自分たちが必要とする命の効率的な収穫方法を確立しており、ケヴェスとアグヌスの戦争が続くかぎり、積極的にシティーを攻撃する理由はないと考えられます。彼らがいかに悪辣な性質といえど、シティーの側から何も仕掛けなければ、少なくとも自分たちの世代くらいは平穏無事に暮らせるかもしれない、と発想するのも当然のことでしょう。

 もっとも、実際のところシティーは充分な量の生活必需品を自給できておらず、ケヴェス・アグヌス両軍の鹵獲品に民生品レベルから依存しているのが実情です。たとえ育成モジュールの奪取作戦を断念したとしてもロストナンバーズが戦場周りで活動すること自体は避けられず、戦死者が多少減りこそすれゼロにすることは不可能でしょう。そんなことを続けていればどのみちメビウスから目をつけられることも必定。
 また、そもそもこれは今この瞬間を凌ぐための話です。子世代、孫世代がどういう情勢になっているかは予想できません。モニカがリスクを承知でメビウスに戦いを挑んでいるのはそういう未来志向によるところもあるようです。
 比較してどちらがより現実を直視できているかといえば、モニカのほうでしょう。ただ、どちらの言い分にも正しさはあります。これほどの状況じゃなければ私は厭戦派閥を支持していたでしょうね。

 「指、こうしてみて。手のひらに――」
 「・・・えっ。ねえ、セナ! すごいよ! セナも触ってみて!」

 そこには未来の塊がありました。
 どんな言葉を尽くしてもきっとその感動には遠く及ばないであろう、圧倒的な説得力がありました。

 温かくありました。
 柔らかくありました。
 ともすると壊れてしまいそうな危うさが。
 こちらが申し訳なくなるくらいの心許なさが。
 ありとあらゆる可能性が。つまりは白紙さが。
 けれど確かな温もりが。
 意志が。
 小さな手のひらで指をぎゅっと握ってくれる、頼ってくれる、絆がありました。

 この未来を守らなければならない。
 守りたい。

 モニカが何のために自分たちの協力を求めているのか、ミオの指先を伝って、切ないくらい伝わってきました。

 「今日でちょうど残り3ヶ月。あと3ヶ月で私はこの世界から消える。ずっと考えてたんだ。私に何ができるのか、何を残せるのか・・・、って。そんな思いの人、たくさんおくってきた」
 「それであの人の言葉を信じたのか。もっと生きたい?」
 「どうかな。どっちでもいい。でも――、君と私、こうして一緒にいられる。これってすごいことだと思う」
(第1話)

 自分に何ができるだろう?
 自分は何がしたいだろう?

 たとえばこれがひとつの答えでした。
 この子が何の悲しみも背負うことなく、ただ笑って生きられる世界をつくれたなら、私はなんて幸せ者だろう。

 エセルが戦いのなかで死ぬことを望んだ気持ちをミオは理解できませんでした。
 けれど不思議と、これは理解できる。
 これは、胸のうちにあるうまく説明できない思いに、しっくりとよく馴染む。

 大切な者を思い慕う気持ちを愛と呼ぶのだと、モニカは言います。

 「次の蝕までは――、ひと月くらいか。それまでに囚われた仲間たちと接触し、女王の居場所に関する情報を得なければならない」
 「ひと月・・・」
 「ミオ・・・」
 「ま、やるっきゃないんだろ。やってやろうじゃねえか。な!」
 「ああ。最速でやろう。一日だってムダにできない」

 病院で出会った赤子に抱いた思い。たとえばあれも愛だったなら、もっと知りたい。愛せるようになりたい。
 なのに、そのための、時間が足りない――。

ゲーム的なこと

 現在プレイ時間、プレイデータ上の時計で91時間。マイページを参照すると110時間。差分の19時間はほぼほぼイベントシアターを観ているぶんですね。
 いやまあ、好きで観ているからいいんですけど、もうちょっとムービーを小分けにしてもらえないものかと毎作思います。1つのムービーに何シーンも収録されているので、タイトルだけ見てもどれに目当てのシーンが入っているかわからないっていう。
 あと『ゼノブレイド Definite Edition』みたいにフキダシで進行するイベントも収録してほしい。ヒーローイベントなんてイベントシアターだけ観てもどういう話の流れだったか振り返れないし。

 それから、第5話の感想文なんてものを読んでいる人には今さらな情報でしょうが、意外と知らないでプレイしている人も多いみたいなので念のため端書き。
 今作はフィールドにいるエネミーが多いぶん、ターゲット変更操作が結構暴発しやすいというか、バトル中でクソ忙しいときにいきなり地平線上にちっさく見えるエネミーにターゲットが行くことがちょくちょくあります。

 そんなときはこれ。オプション>ゲーム設定>ターゲット操作、もしくは抜刀時のターゲット操作
 前者を“クラシック”に変更すると、R1を押すたびそのとき操作キャラの一番近くにいるエネミーをターゲットしてくれるようになります。殴りたい相手がいたらとりあえず近づいてからターゲットすればいいだけなので脳筋な人にオススメ。一応、L1を何度か押せばそれ以外のエネミーも選択可です。
 後者は“バトルエネミー”に変更すると、バトル中はターゲットラインを出しているエネミーだけしかターゲットできなくなります。もう地平線の向こうで草を食んでるアルドンに悩まされることはありません。

 自分の好みに合わせてどちらか片方だけ変更してやればいいと思います。
 私のオススメはターゲット操作“クラシック”のほう。だってほら、バトル中急に通りすがりのアルドンをロース肉に変えたくなるときあるじゃん?

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    コメント

    1. ガラテア より:

      いつも楽しく拝見しています。
      更新速度を見ると、プレイ時間ともにだいたい、同じくらいです。
      たまたま発見したこのブログですが、一話終わるごとにあなたの考察とまとめを見るのが本当に楽しみで、読むごとに気持ちの整理と、新たな発見や物語の見方を提供してくれて感謝しています。
      まさしく今エルティア海で凄まじい広さに徒歩に暮れています。

      あまりコメントなどは書かないのですが、この世界の片隅でこの素晴らしい作品に一喜一憂して。また真摯に取り組んでいて、あなたの考察を楽しみにしている1人の人間がいることを伝えたくて書きました。
      これからも期待しています。
      それでは。

      • 疲ぃ より:

         製作者の意図を透視することにはこだわりすぎず、なおかつそれなりの根拠に拠りながら自分なりの考えを持てるように読み解く方針でいます。新たな発見・見かたと言ってくださるのであればそれに勝る喜びはありません。

         ブログをやっている多くの人にとって、コメントをいただけることはおそらく読者が想像しているよりはるかに大きな励みになっています。
         基本、アクセス数の増減とにらめっこすることでしか読んでもらえている実感が得られない活動なので。コメント欄やTwitterで反応をもらえるとモチベーションが湧いてきます。心ではそんなこと思ってる割に筆無精なのが本当に申し訳ないんですけども。

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