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ぐらんぶる 第6話感想 24時間いつでも心の底から大嫌いで、真剣に大好き。

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ああ、そうか。あいつはただ真剣なだけなんだ。

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(主観的)あらすじ

 初日の顔合わせは合コン騒ぎでアレだったので改めて愛菜の新入会員歓迎会を催すことになりました。みんな昼間から全裸になって酒を飲み交わしたり、全裸になって語りあったり、たまに服を着てまた脱いだりしましたが、別にいいよね! 愛菜がいいというならいいと思います。ゴネるならいいというまで渋るまでです。最後まで納得してもらえませんでした。
 それから、ぼちぼち初心者会員も増えてきたことですし、そろそろ本格的にダイビングをするためにもオープンウォーター・ライセンス取得に向けた練習をはじめることにしました。とりあえず今回のところは経験者とペアを組んで沿岸での水中体験です。
 伊織のパートナーは未だ険悪な仲の千紗。いつにも増してピリピリした様子の彼女に最初はどうなることかと思いましたが、いざ海に潜ってみればその思いが杞憂だったことに気付きました。千紗は苛立っていたのではなく、伊織にダイビングを楽しんでもらおうと真剣になっていただけなのでした。普段がどうあれ千紗は何につけてもまずダイビングを愛していて、その楽しみをみんなで共有したいと考えているのでした。
 おかげで伊織も初ダイビングを心から楽しむことができました。伊織が余計なことを言わなければ千紗と仲直りもできたかもしれません。

とりとめなく

 大学の教養単位なんて大抵はゆるゆるなものです。なにせ講師も学生が興味を持っていないことくらいお見通しですから。私の第二外国語はロシア語だったのですが、期末試験はアルファベットさえ書ければ余裕で合格点をもらえる点数配分になっていました。
 ちなみに私はそのアルファベットすら半分も書けませんでした。それでも受講生の半分が追試だったなか、普段の授業態度が良かったということで特別に「可」をもらえました。毎週最前列に陣取って顔を覚えてもらっていた甲斐があったというものです。
 いわゆる“真面目系クズ”がよっぽど鬱陶しかったんでしょうね。珍しく寝ずにノートを取っている学生だということで講義中に何度か指名されたこともありましたが、私ってばひとつとして答えられませんでしたから。あのときの講師のガッカリした顔は忘れられません。その節は大変ご迷惑をおかけしました。
 暗記ものって昔から全くダメだったんですよね。社会に出てからもメモ帳と電子辞書とGoogleが手放せません。

 それにしても本気でわからないのですが、今回愛菜の歓迎会を催した日程、どうして真っ昼間に設定されたんでしょうね。いやまあ、たしかに原作でもそうなんですけど。色が付いて外の明るい様子がちらつくようになったせいでインモラル感が余計にヒドい。
 あんな日が高い時間から夜中まで飲んでりゃ、そりゃ慣れない服を着て勘を狂わせるまでもなく酒のストックくらい切れるわな。地元の祭の準備テントとか選挙事務所とか火葬場とかでよく見た光景です。・・・あ、私意外と見慣れてるわ。メンツは9割方60歳を越えた爺さまがたばっかですが。

 ポッチーゲーム? ポッキーゲームって、たしか各々が咥えたポッキーで輪ゴムを受け渡していく遊びじゃなかったですっけ? 小学生のころに学年の交流会でやったやった。懐かしい。(合コンに縁がなかった人の世界観)
 ところであの巨大ふ菓子、私の記憶が確かなら口の中の水分を根こそぎ奪われる類の食べ物だったように思いますが、床に落としたときなぜか両端にべっとりと唾液が水たまりをつくっていましたね。・・・お前ら牛かなにかか。

 「この感触は・・・! まさか本当にいいことが起こるとは。なんて素晴らしいんだ、ハンドシグナル!」
 これだからチェリーボーイは。そんなのわざと当てているに決まっているでしょうが。
 「そういえば伊織くん。さっきこんな話を聞いたんだけど、知ってる?」
 そんなの、こっちの本題のための伏線に決まっているでしょうが。女性側からの無闇なスキンシップなんて十中八九獲物を逃がさないための精神的罠に決まっていますとも。そんなのチェリーガールだって使いこなす一般的な手管ですよ。ブラのパッドが触れるくらいなんぼのもんじゃい。
 というかあの包囲網からどうやって抜け出したんだ伊織。あそこからイスを引こうとしたら自分から背中をOPPAIに押しつけに行くことになってしまうわけで、横を向こうとしたら自分からOPPAIの匂いを嗅ぎに行ってしまうわけで、どちらにせよこれまで培ってきた紳士的(チェリー)なイメージを疑われかねません。ありうる方法としてはテーブルの方を押し出して強引に立ちあがるスペースを確保した感じでしょうか。私ならたぶんそうする。がんばったな伊織。

大好きだから

 「じゃあ、伊織。私から離れないようにね。・・・どうしたの、伊織。不安? 今日はすごく浅いところで泳ぐだけだから、恐かったら無理しないで。何かあったらすぐ教えて」
 ミスコンのときもそうでしたが、千紗の表情は少々わかりにくいところがあります。向こうから今の自分の気持ちをアピールしてこないからです。人づきあいの上手い人上手い人なら怒っているときは「怒ってるんだぞー」、真剣になるべきだと思うなら「真剣なんだぞー」などと、多少は自分から脚色して表情をつくって周りにアピールするものだと思うんですが、千紗はそういうことをしません。本当に素朴な、他人に見せようとして見せているのではないありのままの表情を見せてきます。なのでやたらとわかりにくく、周りの人がそこから気持ちを推測してやるしかありません。怒り顔と真剣な表情とを見分けるには慣れが必要です。
 このあたりはやっぱり妹気質。無自覚に周りに甘えて(頼って)しまっているんですね。
 どうしてもサービス業には向かない気質なので、ゆくゆくは改めていく必要があるでしょうが・・・まあそれはずっと先の話になるでしょうか。

 それでも彼女のガイドは伊織に初めての水中散歩をしっかりと楽しませます。怒っているのではなく真剣なんだということにちゃんと気づかせます。
 アピールが薄くても、ダイビングが好きだという気持ちがそれを補って余りあるほど強いものだからです。
 「奈々華さん。どうして俺と千紗がペアなんですか?」
 「ふたりに仲直りしてもらおうと思って」
 「大丈夫よ。ちーちゃんって海に入ればすんごくチョロい子だから」

 自分の好きなものを共有しながら相手を嫌いになれる人なんてそうそういません。
 だって、そんな器用なマネをしたってムダに疲れるだけじゃないですか。そのくらいなら全部ひっくるめて好きになった方がマシってものです。
 千紗はPeek a Booの男子学生ノリが苦手です。ですが、なんだかんだ言いつつも結局今もサークルに所属しつづけられていて、彼女なりの距離感で適応できています。幸いPeek a Booはそういうマイペースを許容してくれる懐の深さがありますし、それに、ノリは合わなくても趣味を共有できる大切な仲間たちだからです。
 「あの、吉原さん。ダイビングに興味あるの?」
 「あ、はい。一応。それが何か?」
 「あ、いや、別に何でもないんだけど・・・嬉しいなって」

 ここにいれば自宅のお店ではなかなか出会えない同年代の仲間とも出会えますしね。

 「実はね。ここに伊織くんを連れて行くよう言いだしたのは千紗ちゃんなの。――ダイビングを好きになってもらいたいからじゃない?」
 「ダイビング、バカにされたままなのも癪だから」
(第2話)
 千紗は表情をつくろうとしない不器用さんですが、同時にものすごく素直な人物でもあります。彼女は自分の好きな気持ちを隠そうとせず、だから一見わかりにくくはありますが、その楽しもう、楽しませようという気持ちは自然と表情から染み出してきます。それが彼女の一番の魅力。そしてたぶん、彼女の目指しているインストラクターになるための天性の資質でもあるでしょう。
 こんだけ表情が硬い子だというのに、一緒に海に潜ると楽しいんです。一生懸命なのが伝わってくるんです。大好きな気持ちが伝わってくるんです。
 それはきっと、大好きなものに一途だから。
 「――ああ、そうか。あいつはただ真剣なだけなんだ。万が一にも事故が起きないように。できるかぎり海のなかを楽しめるように。水が苦手な俺のために」

 「伊織は楽しかった?」
 「ああ。もちろんだ」
 「そう。・・・よかった」

 千紗の大好きな気持ちはいつでも剥き出しです。だから、その同じものに触れにきてくれるダイビング仲間を彼女は好きになることしかできません。好きなものと嫌いなものを混在させられるほど彼女は器用ではありません。好きなものはひたすら好きなだけでありつづけたい。だから、言ってしまえばチョロい子でもあります。
 「いやあ、それにしてもさすがは奈々華さんの妹だな。後ろから見ていて思ったんだが、尻のラインが大変みごとだった」
 基本、いつでも自分の気持ちに素直な子なので、こういうセクハラにも過剰反応してしまうのは仕方ないことですね。

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