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ぐらんぶる 第10話感想 楽しもうとせずして何がサークル活動だ。

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ここの先輩はひと味違うだろ。

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(主観的)あらすじ

 沖縄合宿1日目&2日目。とりあえず耕平とケンカしたりお姉さんズと添い寝したり北原おっぱいに改名したりして沖縄を満喫したあと、オープンウォーターライセンス実技試験に向けて練習を始めました。
 ダイビングは団体行動です。エアを使いきるなどしてひとりでも活動不能になった時点で、全員同時に水上に上がらなければなりません。伊織たち新入会組は初心者なのでうまくできなくて当然なのですが、ケバ子は気にしました。前のサークルでも初心者だった彼女はそのせいでハブられてしまった苦い記憶があって、周りに迷惑をかけてしまうことを恐れていたのです。もう足を引っぱりたくない。
 ですがPeek a Booの先輩たちは真摯でおおらかでした。彼らは初心者に迷惑をかけられることを当然だと思っていて、そのうえで初心者の参加を歓迎していたのでした。遠慮を覚える必要なんて本当はありませんでした。

とりとめなく

 「あっちはもう他人だから」
 伊織たちが手に持っているのはオリオンビールの2014年春夏限定デザイン缶ですね。ちなみに原作では通常デザインの缶でした。
 『ポプテピピック』のときもちらっと思いましたが、アニメって妙にお酒の作画にこだわることが多いんですよね。宴会シーンを観るとスーパードライやストロングゼロだけじゃなくて、地ビール系の一風変わったデザインが大抵1個や2個まぎれ込んでいます。この『ぐらんぶる』に至っては飲み会のたびに違う缶が登場していますし。この業界、よっぽど酒好きが多いんでしょうか。

 「2人部屋に男4人だからな」
 「狭いのは仕方ないな」

 時田先輩、そもそもベッドの寸法が頭ひとつ分くらい足りてない気がするんですが。
 通常のシングルベッドの規格は95cm×195cmです。ということは時田先輩、身長220cmくらいありません? バスケやれバスケ。

 「私のアルバムモザイクだらけ!」
 これでただれた関係じゃないんですから人類文化というものは不思議なものです。

 「それに、いつまでも水を怖がってはいられないからな」
 カッコイイことを言っていますが、やることは子どものケンカです。
 逆にいえば子どもみたいなケンカをふっかけて伊織の挑戦意欲を発憤させた耕平さりげなくカッコイイということでもある。しかもこのあと容赦なく海にたたき落とすし。

 「お願いします。助けてください」
 男女の線引きに無頓着な人って、意外と男女問わずにいるものですよね。
 友達を部屋に入れる前に10分くらい玄関で待たせておきながら、いざ入ってみると普通にそこらに使用済みパンツが転がっている人とか。洗濯物干しっぱなしの人とか。試しに何を片付けたのか聞いてみたらトイレ掃除と食器洗いをしていたそうです。そこじゃないだろ。あと飲みかけのペットボトルにマリモが浮いていました。

 「自分で自分を締め落として」
 失神と睡眠は別のメカニズムなので、失神しても疲れは取れない・・・みたいなことをどこかで聞いた覚えがあるのですが、今調べてみたら睡眠の質の差があるだけで一応疲れは取れるっぽいですね。ガセだったかな?

 「ここで筆記をやるんですか? てっきりもっとお堅い場所でやるのかと」
 案外そういうものですよね。私は初めての資格試験(といってもMOSですが)を取るとき面食らいました。スーパーのバックヤードみたいな雑な空間にパソコンが数台並べてあるだけでしたね。合格してもその場で合格証がプリンタからペッと出てきてハイ終わり。

 「なんでお前は顔が腫れているんだ」
 なんでお前は隣にいて気づかないんだ。

 「残圧は?」
 「80です」「60です」「60です」

 耕平ってオタクで運動音痴のくせに妙にガタイがいいし要領もいいんですよね。あまりバックグラウンドが語られない人ですが、いったいどういう人間なんでしょうか。

 「ちなみに先輩たちはいくつくらいだったんですか」
 「ん? 110だな」「同じく」「120だね」「130」「私も千紗ちゃんといっしょ」

 演劇の世界だと1呼吸で2分くらい喋りつづけられる人もいたりしますね。もっともそのレベルの人は循環呼吸(口から吐く息の勢いを利用して同時に鼻から息を吸う技術)も修得していて、本気を出せば10分以上続けられたりするので、ここでの話にはあんまり関係ないんですが。
 呼吸の効率は肺活量と活動に係る酸素消費量で決まります。肺にたっぷり空気を蓄えてじっくり酸素を体内に取り込み、さらに無駄に酸素を消費しないよう所作を洗練させるんです。一般に肺活量は男性の方が大容量なのですが、先輩ふたりは筋肉だるまで基礎代謝が大きいので、その点で若干不利なのでしょう。それがなくても千紗の方が経験豊富なだけに動きに落ち着きもあるのでしょうが。
 ちなみに緊張したり動揺したりすると効率は一気に落ちます。

足手まとい

 「なあ、ケバ子。――お前、さっき残圧ごまかそうとしただろ」
 命の危険に直結するダイビングとテニサーのテニスじゃそもそも性質からして全然違うわけですが、まあ、頭でわかっていても気にしますよね。

 軽く調べてみたところ、ボンベのレンタル料が1本あたりだいたい2000円程度。空気の再充填だけでも1000円程度かかるようです。
 今回は沿岸での練習なので再充填もできるでしょうが、これが本格的なダイビングなら船で沖まで出るのでひとりで何本もボンベを用意することになるわけですよ。安全に関わることなのでそうそう使いまわしもできないでしょうしね。
 そういう状況で、ボンベ1本あたりで楽しめる時間を半分にしてしまうというのはたしかに申し訳なくもなるでしょう。普通なら30分2000円コースだというのに、自分がいるせいで15分2000円の割高を強いてしまっているんですから。

 ですがそのあたりの事情をさておくにしても、そもそもケバ子は盛大に勘違いしています。
 「実はね。ここに伊織くんを連れて行くよう言いだしたのは千紗ちゃんなの。――ダイビングを好きになってもらいたいからじゃない?」
 「そうか。誰だって自分が好きなものは他の人に否定されたくない。感動を共有したい。そういう仲間はひとりでも多い方がいい。自分も楽しいし、相手も楽しい」
(第2話)
 彼らはあなたと一緒にダイビングを楽しみたいんです。
 足を引っぱられたくなかったら個人でインストラクターを雇ってひとりで潜ればいい。でも、それだとあんまり楽しくないからあなたを歓迎しているんです。

 ケバ子はロマンチストです。感動屋さんでもあります。初めて海に潜ったときは目をキラキラさせて、そのそのウキウキした気持ちをしきりに語りつづけていました。
 サークルに受け入れた甲斐があったというものですよ。別に体験を共有しているわけじゃない私ですら嬉しい気持ちになりましたもん。いっしょに海に潜っている彼らからしたら何をか言わんや。

 「あのね、愛菜。愛菜が私たちに敬語を使っているのはどうして?」
 「うんうん。愛菜にとって、先輩に敬意を示すのは当然のことなんだね」
 「だったらさ、尊敬される先輩が寛容なのも当然だと思わない?」

 釣り合いは取れています。あなたのようなステキな子が同じ楽しみを共有してくれる時点で。

 自分らしく、自分なりに楽しんでくれたらいい。
 周りの人たちはその楽しい気持ちをみんなで勝手に共有して、みんな一緒に勝手に楽しみます。

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