ひろがるスカイ!プリキュア 第24話感想 不確かなものを信じる。

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私に続くのはこれが最後だ。君は君のヒーローを目指せ。大切な仲間とともに。

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「輝く一番星 エルちゃんの秘密」

大きな出来事

メインキャラクター:みんな

目標

 身のまわりの人たちとの絆を考える。

課題

 かつてソラにとって“ヒーロー”とはシャララ隊長のような人のことだった。しかし今、彼女にとって“ヒーロー”という言葉の意味はもう少し変わりつつある。

 エルちゃんは目覚めたスカイランドの国王夫妻のもとに無事届けられた。しかし、実のところエルちゃんは彼らの実子ではない。一番星の導きより運命の日まで一時的に預けられたにすぎない。

 ましろやソラたちはお互い本来なら別々の世界に住んでいたはずで、こうして一緒に暮らせているのは奇跡のような巡りあわせがあってのこと。いつか必ずお別れの日が訪れることはわかっているが、それでもましろは今の日々がずっと続くことを願わずにいられない。

解決

 ヒーローになりたいというソラの夢が砕かれたとき、彼女をもう一度奮い立たせてくれたのは“ましろの”ヒーローに憧れる思いだった。ソラにとって何より大切だった“ヒーロー”への憧れは、今、シャララ隊長への思慕とは別に、ましろたちとの友情を深める理由にもなっている。

 エルちゃんには国王夫妻の他に、もうひとつ家族と呼べる居場所ができた。彼女はこれから運命に向きあうことになるはずで、そのとき国王夫妻は傍で彼女を支えてやることができないが、彼女にもうひとつ家族ができたのなら安心して託すことができる。

 ましろやソラたちは別々の世界に生まれたが、今は家族同然に仲よく暮らしている。たとえ出会いは奇跡のような偶然だったとしても、今は家族なのだからお互いを思いあう気持ちは確かなものだ。きっと明日もみんなで一緒にいるだろう。

ピックアップ

キラキラポーション

 potionとはラテン語の“potio”(飲む)を語源とした言葉であり、まあ、つまるところ飲み薬という意味になる。

 飲み薬。飲み薬のはず・・・?

ドールボーナツ

 前話に出てきたチシューもそうだったが、こんな言葉まで一捻りされると逆に困惑する。
 だって“stew”って「煮込み」って意味だし。“ball”も言わずもがな球だし。スカイランド語がソラシド市の公用語と共通しているならこのあたりの基本的な語彙も一致しているのが当然のはず。

 ・・・というのは大人の言語感覚であって、子どもにとってシチューはあくまでシチューという食べものでしかないし、ボールドーナツだってボールドーナツでしかないのよね。

「キリンってなんて鳴くの!?」

 「モー」です。

 戦うべき敵がいない状況でプリキュアの力を使うのもすっかりおなじみの光景になりましたが、私はこういうの好きです。
 ソラが最初にキュアスカイに変身したのはエルちゃんをアンダーグ帝国から守るためでした。ですが、それは表層的な見かたでしかありません。前話でソラが変身能力を取り戻した過程を見てわかるとおり、彼女にとってプリキュアとはヒーローに憧れる思いの具象化です。
 プリキュアとは憧れの前借り、うたかたに夢見る理想の未来の確認作業。プリキュアが持つ奇跡の力は、本質的には変身する当人のためにこそあります。

 かつて女の子向けアニメ作品における奇跡の力は魔女っ子主人公のもと、「エブリデイマジック」と類型されるような、平凡な日常をちょっと楽しくするためのスパイスとして扱われてきました。
 プリキュアは「女の子だって暴れたい!」をコンセプトとし、変身ヒーローの文脈で制作されてきたシリーズ作品です。それでも結局のところ、そこで描かれる思いは魔女っ子作品時代とそう大きく変わるものではありませんでした。戦うヒーロー活劇のコンセプトデザインが求められることはあっても、そこにあるべきヒーローの哲学までは求められていませんでした。

 プリキュアは変身ヒーローではありますが、それでいて『月光仮面』や『秘密戦隊ゴレンジャー』などとは異なり、あくまで自分たちの日常を守るために戦います。世界のためではなく。正義のためでもなく。
 その精神性はむしろ、『魔法使いサリー』や『ひみつのアッコちゃん』など女の子向けアニメ作品の歴史で連綿と受け継がれてきた思い、その直系です。

払暁せよ、黄昏の御子のために

 「その子は運命の子。滅びの運命にあるこのスカイランドを救ってくれるでしょう。あなたたちの手でこの子を育てるのです。ただし、そう遠くない未来に旅立ちの知らせが届きます。あなたたちはそれまでのあいだ面倒を見るだけの、いわば仮初めの親。親としての時間はほんのひととき。それでもよければその子の手を取りなさい」

 人の心というものを1ミリも理解していなさそうな一番星による託宣。これでエルちゃんを心から慈しんでくれたんですから国王夫妻は人間ができています。

 「闇の世界の魔物がスカイランドに攻め込んできた。空は暗い雲に覆われ、絶望的な戦いが始まった。スカイランドの姫は祈った。ヒーローが現れて、青い空とみんなの笑顔を取り戻してくれますように、と。姫の祈りに応えるように、勇敢な戦士が現れた。その名はプリキュア」(第5話)

 一番星の言いようを信じるなら、どうやらエルちゃんは古い時代のスカイランドに現れたプリキュアと同じ運命を負っているようです。
 夕暮れ時、小さく輝く一番星のもとで生まれた彼女は、これから暗夜の深闇に立ち向かってゆかなければなりません。彼女がそうしなければ、間もなくスカイランドを覆うという闇は二度と晴れることがなく、人々は再び絶望に暮れてしまうことでしょう。

 「あなた。私にもその子を抱かせてください。――まあ。なんてかわいらしくて、なんて儚いのでしょう」
 「ああ。まるで遠い夜空にきらめく星のようだ。・・・大丈夫。何も心配はいらない」

 過酷な戦いの運命を生まれながらに背負わされた御子には、ただ唯一の情けとして愛情深い父母が与えられました。とはいえ幸せだった日々は予言どおり本当に短くて、1年後、生まれてはじめての誕生日を迎えたエルちゃんはその日、カバトンによって誘拐されることになります。ソラたちの奮戦により数ヶ月後送り届けられるも、今度はバッタモンダーにより国王夫妻が昏倒。それもやっと解決したというタイミングで、今度はいかにも旅立ちの知らせらしい紫色の輝きが。
 さすがの夫妻もついに観念します。この子に与えられた運命というのはつくづく残酷なようでした。

 「私たちでなんとかできないかな? スカイランドの晴れた空、エルちゃんに見せてあげたい」
 「うん!」

 そんなエルちゃんのこれからをダメ押しで象徴するかのような、不吉甚だしいイジワル雲。
 彼女の不幸を哀れに思う人たちが――、国王夫妻の他に、もう一組いました。

 その名はプリキュア。姫の祈りに応えるようにして現れる勇敢な戦士たち。闇を晴らし、青い空とみんなの笑顔を取り戻すため、絶望的な戦いを終わらせてくれるヒーロー。

 エルちゃんが背負う運命と同じ運命を自ら引き受けてくれた、ヒーローに憧れているだけの、ごく普通の幸せな少女たち。
 朝の清々しい青空のような爽やかな子。昼間の暖かな陽光のような優しい子。夕日に染まる翼のようにまっすぐな子。日暮れの薄明を舞う蝶のように美しい子。
 彼女たちは、エルちゃんの家族でした。

 というか――。キュアバタフライが夕暮れ時の茜色と群青色が入り交じる空を象徴するプリキュアだとすれば、同じく夕暮れ時に生まれたエルちゃんはもののみごとにキャラ被りですね。それはよくない。
 エルちゃんにはもっとふさわしい象徴を与えてやる必要があります。
 だいたい、生まれたばかりなのに夜闇に立ち向かわせるだなんて残酷だ。どうしてこんな小さな子が闇の魔物と戦わなければならないんだ。そんなプリキュアがあっていいものか。プリキュアというのは、世界とか、正義とか、そういう大きなものとは関係のない、もっとずっと小さな、自分だけのささやかな幸せのために戦うものであるべきです。プリキュアとはそういうもののはずです。
 彼女の行く先に、どうか、暖かな日差しあれ。

 どこかで誰かが祈りました。ヒーローが現れて、青い空とみんなの笑顔を取り戻してくれますように、と。
 その祈りに応えるように現れた勇敢な戦士たちは、苛烈な運命の星のもと黄昏時に生まれたエルちゃんのもうひとつの家族になって、そして、彼女のためにもうひとつの居場所を与えてくれました。

 明け方。
 払暁。
 もしくは黎明。

 夕暮れ時と同じ色の空でありながら、新しい時代の訪れを想起させる、光あふれる時間。
 闇を晴らしたあとの希望に満ちた時間こそが、エルちゃんにはきっとふさわしい。

 「プリンセス。運命がひとまわりしたあとは、パパとママのもとに帰ってくるんだよ」
 「ずっと待っていますよ、エル」

ヒーローを目指していて、だけどもうヒーローで。奇跡のような出会いがあって、なのに当然のようにいつも一緒で。

 「ソラ。君はずいぶんと成長したな」
 「『立ち止まるな、ヒーローガール』。辛かったときも隊長の言葉に背中を押してもらいました」
 「それは光栄だ。だが、君を変えたのは私だけじゃないだろう? ――友との出会いが世界をひろげる。新たな自分に出会わせてくれる。そうだろ?」

 ずっと、シャララ隊長みたいになりたいと思っていました。
 そんなの自分には無理だと諦めてしまったこともありました。
 だけど今、ソラは相変わらず前へ進めています。

 「『ヒーローになれなかった』なんて言わないで。だって、ソラちゃんはとっくの前からもう、ヒーローなんだから!」(第23話)

 ましろのおかげでした。
 ましろがソラの知らなかったソラを見つけてくれました。
 ソラは今の自分のことをヒーローだとは少しも思いませんが、ましろがヒーローと呼んでくれるなら、きっと自分はヒーローでもあるんだろうと信じることができました。
 不思議なことに、自分のことを信じられなくなったとしても、友達が信じてくれる自分のことなら信じることができたのでした。

 ヒーローになるためなら友達なんかできなくてもいい。
 友達を傷つけてしまうくらいならひとりで戦いたい。

 ずっとそういうふうに考えていたソラにとって、ましろとの出会いは自分に見えている世界を大きくひろげてくれるものばかりでした。

 「・・・やっぱり違う世界なんだね。ソラちゃんやツバサくんと、私とあげはちゃん。見た目は変わらないのに別々の世界の人なんだなあって。奇跡みたいだなあって思うの。絵本に出てくるようなお城があって、不思議な鳥さんに乗ったのも、不思議なドーナツを食べてるのも、みんなと出会えたことも――。この奇跡がずっと続くといいな」

 出会いは世界を広げてくれて、想像もしていなかったようなものと巡りあわせてくれて。

 別れはあります。
 傷つけてしまうこともきっとあります。
 これから傷つくことだって、いつか絶対あります。

 それでも。
 それでも、この出会いは絶対によかったんだと、信じたい。

 タンポポの花言葉は「別離」。風に乗って、せっかく同じところで生まれた綿毛がバラバラに飛んでいってしまう。

 それはもちろん寂しいことです。
 きっと辛くて、きっとまた泣いてしまいます。わかっているのに逃れられない、確定した未来の出来事です。
 それでも。
 それでも、出会えてよかった。

 ソラシド市の見慣れたものとは少し違う、だけどよく似たスカイランドの綿毛をそっと握ります。

 この別れがあるからこそ、いつか広い空へひとり旅立つ瞬間があるからこそ、こうして巡り会えた奇跡も起きたんです。

 「――そうね。きっと大丈夫。ここを離れても、あなたには守ってくれる暖かな家、家族がいるんだもの」
 「家族・・・。私たちが――?」

 永遠に続くものなんてないし、この出会いはいくつもの偶然が折り重なってできた奇跡。どこにも縋れるような確かなものなんてなくて、儚くて、いつ終わってしまってもおかしくない。
 だけど信じています。
 だから信じています。

 ヒーローになれないかもしれないソラが、それでもヒーローたろうとしつづける自分を信じたように。
 ひょっとしたらもう二度と立ち上がってくれないかもしれないソラの強さを、それでもましろは信じたように。
 もしかしたら救えない可能性もあったシャララ隊長を、それでも信じたからこそ救ってあげられたように。

 不確かだからこそ信じて、不確かだからこそ繋ぎとめようとして。
 いつか必ずお別れすることになる家族だからこそ、みんなで明日も一緒なんだと信じつづけて。

 憧れなんて叶うかどうか不確かで、叶わないかもしれない可能性だっていくらでもあって、それでもいつか叶うと信じて前へ進みつづけることが大事。それと同じ。

 過酷な運命に晒されようとしているエルちゃんを今守ってくれているのは、家族をつくってくれているのは、そういう、不確かなものを信じる思いの力なのでした。

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    コメント

    1. 亀ちゃん より:

      今日はましろ=キュアプリズムの14回目の誕生日で、私個人としては大阪大会の現地観戦翌日のひろがるスカイプリキュアで、本物のネタバレ情報をチェックしていない人は全員、プリンセス・エルは生みの親より育ての親ということも知る話でした
      国王様が「ああ(中略)だ」というセリフに関しては、このサイトでチェック出来て良かったですし、8時30分から始まって10時までに終わるニチアサ的に感慨深いセリフが、女児向けプリキュアでもまた続いてくれましたね!!☆☆♬
      もちろんああの直後に(中略)だというセリフにはシックリ着ます!!☆☆♬
      レンジャー系ではキラメイジャーにて、ラスボスの女の化身に対して、キラメイイエローが「お前、人間のことが大好きだったんじゃなかったのか!!?」と聞き求めつけると、「ああ。大好きだ」と返したのは印象的でした!!☆☆♬
      さらにこれからも(以下省略)というセリフにもシックリ着ました!!☆☆♬
      続きは忘れていますね!!(汗)
      それでもおじい様の影響で生まれ育った地元の鹿児島県や大学時代の地元ではある広島県よりも横浜高校だけを応援する平成生まれのレディは、大学時代に横浜高校が夏の甲子園に出て、広島県から新幹線に乗って、甲子園に行くと、アルプスで応援しては、感動的で涙も出そうになり挙句の果てには
      これからも横(浜)高(校、大学時代は)広島から応援します
      と書き込み残したことで、女児向けプリキュアでも始まったことだと思いますね
      それから青の護衛隊のメンバーが「パーティーを行うことになった」というセリフもシックリ着ました!!☆☆♬
      咲(キュアブルーム)のお父様のお兄様自身は、一生独身男だと思い込んでいても、大阪市内に養子に行くことになるとはいえども結婚の話が舞い込んで、咲のお父様に対して
      「お前を神奈川のこんな田舎に残して出て行くのは罪悪感があるが…オレは大阪へ養子に行くことになった」
      と言い残すので、プリキュア的に感慨深いセリフですね!!☆☆♬
      で、昨日は大阪大会の現地観戦+拍手の送り込みの便に大阪市阿倍野区のあべのキューズモールの3Fにあるプリキュアの店に行きました
      するとチョコレートがプリキュアの店仕様とは今日になって初めて知りましたが、1袋1069円と1番最安値レベルにして買い頃の値段でもあったので、迷わずスタンプカードの提示のし忘れもなく買いました!!☆☆♬
      で、プリキュアの店に売られているフォークとスプーンは1本300円台なので、ビッグタオルとセットで買うことがおススメ出来ることもわかりました!!☆☆♬
      まだ生後一ケタヵ月代の娘がいる私の現職の会社の後輩上司には、彼女がプリキュアにハマった時こそ大喜びして使い込むこと間違いない必需品ですね!!
      幼稚園に上がっても、私の現職の会社の先輩とその会社の他の先輩の妹の間に生まれた娘(いとこのお姉さんの息子と同い年)は結局プリキュアには興味を示さず、その娘と同じように、プリキュアにはまったくもって興味を持たない場合は、プリキュアファンである親しい女の子にプレゼントして欲しいですね!!
      でもって大阪市内のプリキュアの店での収穫店では、都内のプリキュアの店と同じように、交通系電子マネー払いも出来るようになっていたのは素直にうれしいですね!!☆☆♬
      ビッグタオルを買いこむ際は、西日本展開である交通系ICカード・ICOCAに5000円をチャージしてからICOCA払いで買うことを約束します!!
      しかしプリキュア本編は早いと4年後の1月を以って終わってしまうとわかっていると、プリキュアの店にわざわざ行く定年も近いですね!!(淋)
      それでも私はプリキュアのアニメ本編が終わってから何十何年経った時でもプリキュアへの愛着はやっぱり尽きていない気もします
      プリキュアが終わったら今度はセーラームーンを再開するんじゃない?という人もいますが、私はプリキュアのアニメ本編が終わった直後のニチアサは、8時30分から今度はプリキュアに準じた変身ヒロインアニメが始まるものだとニラみ続けて止まないですね!!☆☆♬
      これだと新しい変身ヒロインアニメの女子の制服も毎年毎年自由に変えられるし、ブレザーやワンピース型などセーラー服の専売特許でもなくなるので

      >で、プリキュアとは完全に無関係なことで言いたい雑談は
      昨日は大阪市阿倍野区のあべのルシアスビルの地下1Fにある祭太鼓(変わったカツ丼・親子丼の専門店)に行きました
      2回目は旨味が消えていましたが、不思議なスパイスが効いていたのは何よりでしたね!!☆☆♬
      だから3回目に行った時は、旨味が復活して、シックリ来るのも三度目の正直になって、もちろん不思議なスパイスが効いているのも継続は力なりですよ!!☆☆♬

      追伸
      岡山県内には銀のあんもミニストップも復活して欲しいです
      どっちもポイント・スタンプが貯まるのでなおさらです!!(厳→咲)

      • 疲ぃ より:

         すでにネタバレを踏んでしまっている人もそれはそれで5人目のプリキュアネームにエモさを感じている様子ですね。

         プリキュアのフォーマットってストーリーテリング的にもキャラクターデザイン的にも意外と自由がきくので、もし数年後プリキュアが終わることになったとしても、その後継作品が変身ヒーローものになることだけはないと思いますね。(女の子向け変身ヒーローで新しいことをしたいならプリキュアの看板のままでも大概できる、逆をいえば女の子向け変身ヒーローである限りプリキュアっぽさは消せない)例外はセーラームーンみたいな旧IPを復刻したいときくらいでしょう。

    2. 東堂伊豆守 より:

      スカイランド王室では「めのと(乳母さらにすすんで養育係)」を設けず、国王夫妻おんみずから子供を養育する習わしであるらしい。が、結局諸々の時勢にかんがみ、ソラ・ハレワタール達プリキュアにプリンセスエルの「めのと」になってもらうことにした……と。
      いや、あるいはそもそも「一番星」陛下の“臣下”スカイランド国王夫妻が、プリンセスエルの(最初の)「めのと」に選ばれた……という構図だったのかも、しれない。
      ここら辺、迂闊に現代日本の制度や価値観に従って判断するわけにはいかない事柄なのかもしれず……とはいえそれでは「めのと」要素が本作劇中において如何なる意味を持ったくるのか、皆目見当がつかないので、とりあえずペンディング致したく御座候(オイ待てや)。
      ところで、
      スカイランドでは、プリンセスやプリキュアの活躍した話がすっかり失伝してしまうほど、長きに渡り平和な時代が続いていたわけなんですが……これ「スカイランドが平和だったのでプリキュアが現れなかった」のか「プリキュアがいなくなったのでスカイランドが平和になった」のか、どっちなんでしょうね?スカイランドにとって、プリンセスやプリキュアは“救世主”などではなく実は“疫病神”だった、なんてことは……。
      もし後者だったとしたら、アンダーグ帝国は「プリキュア召喚能力を持つプリンセスを(カバトンだのバッタモンダーだのといった捨て駒を差し向けて)危機に陥れることでプリキュアを復活させるように仕向け、かつての戦乱の時代と同じ状況を再現する」ことを目論んでいるのでは……?
      「正しいことを最後までやり抜く。それがヒーロー」。では“ヒーロー”ソラ・ハレワタール達のやっていることは、本当に「正しい」のか……?

      • 疲ぃ より:

         何十人も産まないなら養育係なんて役職必ずしも必要ないので・・・。ヨーロッパ貴族だとそれ抜きでもあえてナニーを雇っていたりしましたが、あれもあれで自立心を育むため小さいうちから肉親以外に育てさせるべきだという価値観があったからですしね。

         エルちゃんの出生が特殊なのは、それこそヒーローの意義を問うための仕掛けなんでしょうね。
         ヒーローになるべき人物は生まれつきその運命を定められているんだとしたら、ソラみたいに一般人が自ら望んでヒーローを目指したところでただの徒労になっちゃいますもん。それでいて、自主的なヒーローのありかたを否定してしまっては、今度はエルちゃんを守ってくれるヒーローがいなくなっちゃいます。
         孤高のヒーローはプリキュアらしくない。

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