ひろがるスカイ!プリキュア 第28話感想 別の世界から別のキラキラ。

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やっちゃった。こういうときは――、思いっきり楽しんじゃおう!

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「あげはのアゲアゲファッションショー」

大きな出来事

メインキャラクター:あげは

目標

 エルちゃんがデビューするファッションショーを成功させる。

課題

 エルちゃんはあげはの姉である早乙女姉妹とそのマネージャーに見初められて、彼女たちのファッションショーに客演することになった。しかし、いざステージに上がってみると観客の視線に呑まれてエルちゃんは萎縮してしまう。このままエルちゃんが泣いてしまったらファッションショーが台無しになってしまうだろう。

解決

 とっさにあげはがステージ上に駆けつけてエルちゃんを泣きやませることができた。本番中のことではあったが、あげはは持ち前のアゲアゲなノリと、保育士志望ならではの子どもウケする愛嬌の良さとでそのままファッションショーを大いに盛り上げた。

バトル

苦戦

 フットライト型ランボーグが相手。プリキュア4人よりランボーグ1体のほうが手数が多く、ちょっとやそっとの連係攻撃では各個撃破されてしまう。

勝利

 あげはがミックスパレットで全員の守りの力を強化。あくまでチーム連係での勝利にこだわった。

ピックアップ

舞台照明のよもやま話

 今回、フットスポットライトの1本しかない電源ケーブルがランボーグ化したとたん十数本に増えていたが、結論から言えばこれは作画斑への伝達ミスだと思われる。

 ケーブルの数が多いフットライトといえば、普通はフットスポットライトではなくロワーホリゾントライトのことを連想する。ロワーホリゾントライトならランボーグ化しなくても元から6本の電源ケーブルが伸びているからだ。

↓これはフットスポットライト↓

↓こっちがロワーホリゾントライト↓

 この照明機材には平行方向に9~15個程度の電球が取り付けられており、右から1,4,7個目、2,5,8個目、3,6,9個目の3系統の電球をそれぞれ独立して点灯させられる仕組みになっている。また、通常は系統ごとに赤,緑,青の3原色のカラーフィルターを使って電球の光を着色する。1つの機材で3系統に別れているのは、この3色を随時調光し、ステージ上を多様な色で染めるためだ。もちろん、3系統全てを同じ出力で点灯させれば白色の光にもできる。
 本来この機材はステージ奥に描かれた背景(ホリゾント)などを照らすためのもので、例えば1枚の背景を赤色で照らして夕方、青い光で照らして夜を表現するなどしている。緑色で夏の青草、黄色で秋の枯れ草なんて使いかたも。
 ステージは横に広く、それに応じて背景幕も横に長くなるため、通常ロワーホリゾントライトは3台とか4台とかを延長コードみたいに横繋ぎして使用する。だから3系統×入出力で2つ=合計6本の電源ケーブルが生えているわけだ。ちなみに4系統とか5系統とかある製品も存在し、その場合はケーブルが8本や10本に増える。

 ファッションショーなどの華やかなステージではスイッチを細かく切り換えて7色の光でモデルたちを照らすのによく使われている。今話のステージでも遠景で見ると花道などにロワーホリゾントライトが設置されていることが確認できる。(逆にフットスポットライトはどこで使ってたんだよ?)
 今どきはコンピュータ制御が基本だが、たまに照明担当がDJみたいにリズムに合わせてノリノリで調光卓を手動操作することもある。アレ楽しい。

 なお、最近はLED化したため、わざわざ系統分けしたりカラーフィルターを入れたりしなくてもLEDライト1つで直接調光できるようになった。

 現在、日本の離婚率はおよそ35%だといわれています。
 もっとも、これは単純に1年間の離婚届出件数を婚姻届出件数で割って算出されたものであり、新しく結婚したカップルのうち35%が離婚するという意味ではありません。なにせ(ほとんどの場合)結婚は若い人しかしないのに対し、離婚は熟年夫婦でもよくある話ですからね。ウン十年前と現在とでそもそもの婚姻率が全然違う日本の実情を読み取るにはあまり有効な指標とはいえません。
 事実、離婚届出“件数”そのもの見ると2002年をピークにむしろ減少傾向だったりします。これも日本の人口や婚姻率の推移と合わせて考えなければあまり意味のない数字ですが。
 結論。軽く調べただけだと実態はよくわかりませんでした。

 ただ、それなりに昔な話の私の小学生時代にも片親の子はクラスに何人かいましたし、なんなら私の両親にも離婚の危機はありました。兄弟の誰がどちらについて行くか、とかそういう相談をされたこともありました。子どもの世界において両親の離婚というライフイベントはそれほど珍しいものじゃないと思います。
 それでいて子どもの側からは干渉できないことでもありますからね。ただただ理不尽に悲しいだけの出来事。

 「ましろん、顔上げて。昔のことなんだし笑顔でアゲてこ」
 「そうそう。親は親、私たちは私たち。やりたいことやってるしね」
 「自由に好きなことやって、楽しかったらオールオッケー!」

 だから、そんな彼女たちの身の上からしたら、案外そういうものなのかもしれません。
 自分のせいで起きたことではなく、運が悪かったわけでもない。
 ちょっと両親が離婚しただけで自分たちは全然普通の子。みんなと同じように、当たり前に幸せを目指せるし、努力すれば夢だって叶えられる。
 自分のせいで起きたことじゃないんだから、この不幸は自分の生きかたと全然関係ない。

 もちろん、子どものせいじゃないからこそ離婚後の両親には子を不自由なく扶養する義務がありますし、社会としても彼女たちの身の上を充分に支援してやるべきです。
 だけど、子ども自身はことさらにかわいそうに思われる筋合いはありませんし、ことさらに不幸ぶって生きる必要もないでしょう。どうか普通に育っていってほしいものです。

 設定を開示するだけしておいて、実は今話のストーリーに大して関係ない話だったというのが、なんか、いい脚本だなあと思う今日この頃。

思いっきり楽しんじゃおう!

 「えるぅ・・・」

 ステージの上は別世界。
 なにせ、まず暑いんです。今は完全にLEDライトに置き換わっているのでそこまでじゃないかもしれませんが、一昔前は1本500Wのハロゲンライトが何十本も自分に向けられていたわけで、とにかく物理的に暑かった。
 対照的に客席は暗い。というか黒い。今回は屋外ステージなので私がイメージしているほどじゃないでしょうが、目が眩むほどの照明が四方八方から自分に当てられているので、どちらにせよ相対的に客席は暗く見えるはずです。もし知りあいが座っているのを見つけたとしても、顔はわかっても印象はいつもと全然違って見えるんです。
 今日、ここでは私が主役。私だけが主役。いつも対等な友達や家族であっても、自分よりずっと偉そうな大人の人、どこの誰とも知らない全くの他人であっても、今のこの瞬間だけは同じステージ上にいない。明確に、私以外の誰もが私と異なる暗がりに追いやられています。
 光あふれる場所と、そうじゃない場所。ただそれだけの決定的な違い。
 容赦なく浴びせられる照明の熱量も相まって、ただステージに立っているだけでも自然と心の芯から熱い高揚感が湧きあがってきます。

 その恐ろしさたるや。
 果たして自分はそれほどの人間だっただろうか。
 果たして自分という人間にそんなにも価値があっただろうか。
 あの遠い場所にいるあの人やあの人、彼らが隣にいないで私はひとりで立てるだろうか。
 見上げるようにしてこちらを覗いてくる、彼らの視線の高さに今の自分の高さは届いているだろうか。

 ドキドキして、ビクビクする。
 ステージの上は異世界です。一段高いというだけで、普段見慣れているはずの世界がまるで違って見えてきます。

 「エルちゃん。見て、あの雲ウサギさんみたいじゃない? あっちのはヒツジさんかな? ――お空の動物園だね!」

 あげははそんな異世界に、エルちゃんのよく知る日常を運んできてくれました。
 エルちゃんが今いるこのステージよりももっと高い、普段の地面の上からも、ステージの上からも、同じように見上げられる青空。空はどこまでも広がっていて、いつもの場所と異世界を繋げてくれる。

 「あげはちゃん! ショーの途中だよ!」

 当然、これはタブーです。異世界には異世界の流儀があります。
 客席にいるみんな、ステージという異世界を見たくてここに集まってくれた人たちです。エルちゃんひとりのために彼女たちをガッカリさせてしまうのは、経緯はどうあれ一度ステージに立ってしまった身としてあげはも本意ではありません。

 「やっちゃった。こういうときは――、思いっきり楽しんじゃおう!」

 一度ステージに立ったなら誰もがみんな自分だけが主役。
 客席から見上げられ、期待され、憧れられるうたかたのシンデレラ。

 本来、あげはが目指しているのは最強の保育士です。
 きらびやかなステージに生きるファッションモデルではありません。

 それを誰よりも理解しているのはあげは。
 子どもたちの日常に寄り添う保育士を目指すのだからファッションモデルなんてガラじゃないと、最初はお誘いを固辞していました。

 「軟弱者どもが! 日々の鍛錬を怠り、チャラチャラした格好で笑っているからだ!」
 「・・・みんなで笑う? 最高じゃん! いつも笑えるわけじゃない。苦しいとき、辛いとき、泣きたいときもある。でも、そんなときこそ笑顔で、みんなを笑顔にするためにがんばって、がんばって、笑顔が返ってきたら最高なんだって教えてくれた! だから私もそんなふうになりたいんだ!」

 だけどステージに立ってしまったなら話は別。

 ここにあるのは非日常です。普段生きている場所とは違う異世界です。
 楽しまなきゃいけない。
 楽しませなきゃいけない。
 なぜならこの高みはそのためにあるんですから。

 普通に生きているかぎり、楽しいことばかりではいられません。
 苦しいこと、辛いこと、悲しいことだってたくさんあります。それが普通。

 お姉さんたちと別れなきゃいけなくなったとき、あげははたくさん悲しい思いをしました。
 悲しいことはその後も何度か続いて、そのうちのひとつはご近所さんのましろが救ってくれました。
 お姉さんたちと再開したのはそれからもう少し後。ふたりはファッションモデルになっていて、キラキラしたステージの上からあげはを見下ろしていました。心から楽しそうな笑顔で。
 あげはは知っています。見ています。そういうキラキラの笑顔の裏に、たくさんの努力や、自分と同じたくさんの嘆き悲しみがあったことを。あるいはあげはも知らない辛いことだってあったかもしれません。

 だけどふたりはキラキラ笑顔だけを見せています。
 それがステージというものだから。
 いつもの日常から明確に切り離された、ほんの1mだけ高みにある異世界は、あげはたちの住む世界にキラキラしたものだけを届けるためにあるのだから。
 普通の日常は楽しいことばかりではいられないから、だからこそ。

 「“カリスマ”って何ですか?」
 「ええと、ヒーローみたいなものだよ」
 「おおー! ファッション界のヒーローってことですね!」

 誰もが憧れる自慢のお姉さんたち。
 そんなふたりの活躍を目の当たりにして、あげはも自分の夢を目指します。

 最強の保育士。
 憧れのお姉さんたちとは異なる道、ステージ上ではなく日常で輝くヒーロー。
 だって、あげはにはもうひとり憧れの存在がいたからです。

 「ここにいたんだね。おうちに帰ろう。お手紙出すよ。電話もするよ」
 「・・・ましろんは悲しくないの!?」
 「――悲しいよ。でも、私が泣いたらあげはちゃんはもっと泣いちゃうでしょ」(第4話)

 確かに普通の日常は楽しいことばかりではないけれど、それでもみんなと一緒に暮らす日常のなかで笑顔を増やす方法もまた、確かにある。
 お姉さんたちはステージ上という異世界からこの世界に笑顔を届けてくれています。
 そんなお姉さんたちをカッコいいと思うからこそ、あげはも別のアプローチで笑顔を増やしてみたくて日々がんばっています。

 ・・・それはともかくとして。

 今日だけはあげはもステージの上。
 誰もが憧れるキラキラ光あふれる異世界の主役として、お姉さんたちみたいにみんなに笑顔を届けます。あげは自身、そういうお姉さんたちの姿にずっと憧れてきたんだから、これはもうやるっきゃない。
 大丈夫。これだってそれ自体がとてもとても楽しいこと。
 あげは自身がこの異世界を精一杯楽しめば、自然と観客のところにもはじける笑顔が届きます。
 本来あげはが目指しているところとは少し違うけれど、それでもどうか、どうかこの楽しさがエルちゃんにも伝わってくれますように。

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    コメント

    1. ピンク より:

      エルちゃんのドレス姿めっちゃ可愛かったです!

      あげはをアドリブで小物コーデさせるのも面白いアイデアでしたね。
      これはこれでKAGUYAのアピールになりますし、やっぱり住む場所も職業も離れてしまっている分、何かひとつのことを一緒に取り組むのは良いことでしょう。

      とりあえず三姉妹の経緯、少なくとも両親のどちらかが娘を引き取れなくなるような前科を犯したわけではない……とだけ判断しときます。なんか小さい頃から姉妹だけで勝手に会ってるみたいですけど、離れてる方の親とは連絡しないんですかね。
      あげはがお母さんの都合でソラシド市を離れることになり、感情に任せて家出しちゃった件は「そりゃそうなるよなあ……」と今一度思ったり。

      • 疲ぃ より:

         ステージ上でメイクまでやったの・・・?とか、尺と演出プランどうまとめたんだ・・・?とかツッコミどころはありますが、あれいい趣向ですよね。子どもが憧れるファッションショーってあくまで華やかなステージであって服の展覧会ではないでしょうし。デザイナーよりモデルが主役でしょうし。

         あげはが中学生のとき制服でスタジオに行けていたってことは、母親都合の引っ越し先というのが東京なり大阪なりの都市部だったんでしょうね。上のお姉さんが読者モデル出身とのことですから、その手がかりから自力で連絡を取った感じでしょうか。

    2. 亀ちゃん より:

      今日はましろも知っている早乙女姉妹があげはのお姉様達で、3姉妹の三女だけがプリキュアという要望も叶った話でした!!☆☆♬
      キュアヴァリアスも咲(キュアブルーム)の母方の同い年の従姉妹で3姉妹の三女でもある女児向けには1番出してはいけないプリキュアですからね!!
      で、今日のひろがるスカイプリキュアは私のお母様が2回笑って、1回は面白いと口にしました
      私個人としてもあげはのお姉様が「すごいのはあげは」と言い放ち切ったのは感慨深さを感じました!!☆☆♬
      キュアアイドルギャンブラーが本編初登場する話の直前話にて、主人公が「すごいのはあの舎監(の先生)」と言い放ち返し、私が途中から好きになっている二次元作品的に感慨深いですね!!☆☆♬
      で、次回は私の誕生日の丁度1週間前となるプリキュアなのです!!☆☆♬
      キュアジェラートも19歳の時、最後のプリキュアでもあります
      2週間後には私の誕生日で、キュアジェラートも20歳になる時の誕生日のプリキュアですから!!☆☆♬

      >で、プリキュアとは完全に無関係なことで言いたい雑談は
      今日は倉敷市東部の旧国道2号線沿いの8番らーめん・下庄に行きました!!☆☆♩
      すると主役のラーメンは一口目だけがいくらでも食べたくなる意欲をソソる味わいでしたね!!☆☆♬
      だから倉敷市東部の旧国道2号線沿いの8番らーめん・下庄では旨味が復活することをすごく強く願いたいです!!(厳→咲)
      でもってシックリ来る不思議なスパイスも効き目が復活することも願いたいです!!(厳→咲)
      さらにコーラやウーロン茶といったソフトドリンクを注文した際、グラスはビールジョッキを20歳以上の大人には8番らーめんでは全店共通で、提供していただけると、また行きたくなるものですね!!☆☆♬

      • 疲ぃ より:

         最強の保育士を目指しているだけあって、さらっと保育とモデルを両立してみせましたね。そこ両立できたうえで自ら保育士のほうを選ぶのがまたカッコいい。お姉さんたちからすれば誇り高いあげはの勇姿がどうしようもなく眩しく見えたことでしょう。

    3. 東堂伊豆守 より:

      聖あげはの愛車「ピヨちゃん」こと黄色いハマーH2は、おそらくモデルやデザイナーやってる姉貴達が妹にプレゼントしたものなんでしょうね。新たに買い与えたのか、姉貴のお下がりか、あるいはモデル事務所の移動用の社用車を譲ってもらったか。
      たぶん、早乙女(聖)三姉妹が両親の離婚で一度離ればなれにされたあと、再び交流を持つことができるようになったのは、姉達がモデルとして自立し両親の意向に振り回されずに済むようになってから、で……あのハマーは「両親の都合で引き裂かれた姉妹の絆」の“復活”を象徴するものなのかもしれません。
      こうして「姉妹の絆」の再生が果たされた一方で……早乙女家と聖家の「親子の絆」はどうなっているのか、気になるところではありますが――――「親は親、私達は私達」と言いつつも――――早乙女氏に引き取られた娘達は芸能・ファッションの道を、聖氏に引き取られた娘は保育士の道を進んでいるあたりに「親子の絆」は活きているのかな……とも思うんですが、さて。
      ところで、
      「武人」を自称するミノトン殿、そこもとが真の「武人」たらんとするなら、武芸の鍛練一辺倒ではなく、風流を解する教養も身につけられては如何かな。茶の湯を嗜み、詩歌をよくし、能や舞に親しみ、茶器や書画を愛でるも「武人」の心得かと存ずるが。
      ……まあだいたい、ミノトン氏の格好って“謹厳実直”というより“傾奇者”といった風情で、なんならプリキュアとの戦いに出陣する前に「敦盛」舞うくらいのことはしても良さそうでありますし、「軟弱者どもが!チャラチャラした格好で笑っている……だか、それがいい」くらい言ってくれても良さそうなんですよね。
      「笑顔こそ辛いとき、苦しいとき、泣きたいときに、生涯かけて人間を守り通す、慈愛の甲冑ではござらんか」。

      • 疲ぃ より:

         まあ大学生くらいだと自分でバイト代を貯めて中古の外車を買う人もそこまで珍しくもないのでなんとも。昔、友達が20万円で売られていたベンツを本気で購入検討していたのを思い出します。止めたけど。
         といっても、そもそもあげはの場合は高校卒業前後からピヨちゃんを乗り回していたわけですけどね。

         ミノトンは武人といっても政治家要素は無いですし、そもそもあの人どちらかというとただの趣味人なので・・・。

    4. 与方藤士朗 より:

      今回のファッションショーの構図ですが、幼児をモデルとして出演させるとなれば、法令上さまざまな制限が加えられるとともに、最大限の配慮義務が生じますね。
      可愛いから出てごらんと簡単には言えない部分も発生します。

      ふと思い出しましたが、横浜銀蝿のマスコットガールとしてデビューした岩井小百合さんが21時以降のザ・ベストテンに出演できたのは、15歳に達して後でした。
      まあ、14歳ならそのくらいの時間に出演してもさほど問題ないように思えるが、法令は法令ですから、守らなければ、大変なことになります。

      まして、エルちゃんは満年齢にして1歳かそこらですから、岩井小百合さんの例のような匙加減は無理です。
      これは深夜ではなく日中であるとはいえ、さすがに公衆の面前でいうならば「さらし者」は言い過ぎにしても、そのような「仕事」をその認識なくさせるわけですから、そこには大いに配慮が必要であることは言うまでもありません。

      それから考えてみるに、三姉妹の上2人(「さおとめ」さん~名前を聞いて阪神のドラフト1位の投手を思い出したおっさんです~苦笑)にそこまでの配慮を求めるのは業務上酷なきもします。
      あげはさんが途中でお邪魔虫のように出てきてちょっと、と思う向きもあるかもしれないが、私に言わせれば、本来そのくらいの配慮を主催者はするべき義務があると言えましょう。
      その意味では、あげはさんのあの「機転」にはあっぱれ!ではあります。
      その裏返しで、主催者のカッコウさんには、法令の趣旨をきちんと徹底すべき義務を再認識されたしということで、喝!

      ~まあ、これは物語であるから、完璧な行動を描くより、こうしたほうがわかりやすいし、あげはさんのキャラクターも立ちますから、目くじら立てることでもないかもしれませんが。

        ~プリキュア御意見番・二代目喝御大

      • 疲ぃ より:

         出演者本人への配慮が問われる以上に、同世代視聴者への影響が大きいですからね。テレビの場合は特に視聴者数が多いですから、たとえ出演者本人が納得していたとしても、社会に与える悪影響を最大限考慮しなければいけません。
         最近の話題だと甲子園への批判もそういった視点から来ているものですね。実際のところこれまで高校球児に深刻な健康被害や死亡事例は出ていないらしいですが、ああいう悪環境でのスポーツ大会を、しかも商業主義的に催すことを社会が容認してしまうことこそがマズいという話で。
         プリキュアシリーズにおいて武器攻撃や流血の表現が避けられるのもそれが理由でしたね。出演者本人だけの問題なら非実在青少年は何をしてもいいということになるはずですが、現実にはそういうわけにいきません。(逆をいうと、社会への影響を考慮せずに非実在青少年の人権を問うこともナンセンスなのですが)

         現実に小さい子どもをステージに上げる場合、あげはのような保育者を一緒に出演させる事例は意外とよくある話だったりしますね。
         子役本人が安心するからという理由ももちろんありますが、何より第一に、観客に向けて「ちゃんと配慮してますよ~」とわかりやすくポーズをとるために。(必要な配慮をさせるだけならステージ袖に控えてもらっていたほうがむしろ動きやすいですし)

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