ひろがるスカイ!プリキュア 第40話感想 私と仕事、どっちが大事なの!?

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結婚したの。結婚したから、ずっと一緒なの!

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「なかよち エルちゃん結婚式」

大きな出来事

メインキャラクター:エルちゃん

目標

 ツバサとずっと一緒にいたい。

課題

 最近ツバサが勉強してばかりで部屋から出てこない。邪魔しちゃいけないのはわかるが、少し前までいつも一緒に遊んでくれていたからエルちゃんはさびしく感じていた。
 結婚すれば大好きな人同士がずっと仲よくしていられるのだという。だからみんなに協力してもらってせっかく結婚式を開いたのに、それでもツバサは構ってくれない。

解決

 エルちゃんはツバサが大事にしている本を隠した。自分と本のどちらが大切なのか確かめる一種の試し行為だったが、残念ながらツバサにその意図は伝わらず、本を選ばれてしまった。
 だが、あげはがエルちゃんの意図を汲んでくれ、ツバサに助言してくれたことでやっと思いが伝わった。ツバサは改めて、これからもナイトとして仕えてくれることを約束してくれた。

バトル

苦戦

 キョーボーグの能力でエルちゃんは結界に閉じこめられてしまった。キョーボーグ自体の攻撃も苛烈で、ツバサが助けに行こうとしてもなかなか結界までたどり着くことができない。

勝利

 みんなが協力してキョーボーグを押さえこんでくれたおかげで、やっとツバサがエルちゃんのところに駆けつけることができた。エルちゃんはツバサと協力してキョーボーグにケーキ入刀、撃退に成功した。

 「私と仕事、どっちが大事なの!?」ってやつですね。

 エルちゃん、それ子どもによくある試し行為というよりもはや夫婦ゲンカなのよ。
 いやまあ、子どももやるけど。私も母の化粧道具を隠したことあったけど。(普通にスッピンで出勤されました)

 解決までにツバサの努力だけでなくみんなの協力を経たところが『ひろがるスカイ!プリキュア』らしさでしょうか。この物語は人と人とのつながりが世界のありようをひろげていきます。
 今回は自分の世界観がひろがるんじゃなくて、相手の視野をひろげる感じになりましたけどね。そういうのもあるのか。

こっちを見て

 「エル、ツバサと結婚する! 結婚するの!」

 エルちゃんはオシャレ好きな女の子です。テレビで観たウェディングドレスに憧れるとかいかにもエルちゃんらしい。

 だからみんな気付くのが少し遅れました。あげはですら出遅れました。私も次回予告を観た時点ではてっきりそういうストーリーだとばかり。

 「結婚、なに?」
 「うーん・・・。結婚っていうのは、大好きな人同士が『これからもずっと仲よくしようね』って約束することかな」

 実際のところ、エルちゃんはここのところツバサが遊んでくれなくて寂しかっただけなのでした。
 結婚すればずっと一緒にいられる。幼児なりにしっかり考えて出した解決策が、ツバサと結婚することでした。

 「結婚したの。結婚したから、ずっと一緒なの!」
 「結婚って・・・、結婚式っぽいパーティじゃなくて? ・・・もしかして、ほんとのほんとに結婚なんですか? ええ? ええー!!?」

 それにしてもツバサのリアクションよ。普段からいちいちウブな反応が愉快な子ではありましたが、今話はまたずいぶんと声優さんの演技に気合が入っていましたね。絶対びっくりしたことにいっぱいいっぱいで周りが何も見えてない。お前そんなんだから難聴系ラブコメ主人公ばりのニブチンやらかすんだ。
 もっとも、ツバサの場合はエルちゃんを幼児だと思って侮らないところが美徳でもあるので、今回みたいに年齢相応の悩みをお出しされて逆に読み違えてしまうのも仕方ないところはあるかもしれない・・・? いや、やっぱ深刻に受け止めすぎだろ、キミ。

 せっかく結婚して、これで安心だと思っていたのに、ツバサは相変わらずエルちゃんを構ってくれません。

 結婚式の準備も途中で切り上げて勉強。結婚した自覚まるでゼロ。エルちゃんに構ってくれないくせに本をなくしたときは一生懸命探す。あげくの果てにはエルちゃん目の前にして本がいかに大事なものか滔々と語りだす。・・・ダメ旦那かな?
 そもそもエルちゃんが寂しがっていたことにすら気付いていなかったのでこれは本当にどうしようもなかったことなんですが、はて、今話のツバサはいったいいくつの地雷を踏み抜いたのやら。

 「それはボクの大事な本なんです。返してください」
 「ツバサの、大事・・・?」
 「とってもとーっても大事です!」
 「・・・むー!! ン!」
 「ああ! ありがとうございま――」
 「嫌い。ツバサ、大っ嫌い!!」

 とはいえツバサが心の機微にとことん疎い人だということはエルちゃん自身常々よくわかっています。
 そのくせいつも真っ直ぐこちらを思いやってくれているから、最後にはちゃんと気持ちをわかってくれることも。(今回、あげはの助けがなかったら最後まで気付けなかった疑惑はありますが)

 「プリンセス。僕はナイトとして失格でした。でも、もう二度とあなたに寂しい思いはさせません!」

 だから、エルちゃんはこの一言が聞けただけでもう全部許せてしまうのでした。

 今話はそういうお話です。マジでそれだけのシンプルなストーリー。小難しく考察する余地とか、何千字も文字を並べて細かく語りつくすポイントとか、もう全然ないやつ。
 ちなみにこれ別に恋愛感情ってわけじゃないので、ツバサを独占できないことへの不満とか、ツバサの周りにいる他の子たちへの嫉妬とか、そういうおしゃまな要素は一切出てきません。あくまでツバサが自分と遊んでくれないのが不満なだけ。だからツバサの時間を奪ってしまう勉強だけが今回エルちゃんの敵で、それ以外のあげはとかソラたちとかは味方の扱いになっています。

 そもそもエルちゃんはツバサやソラたちのヒーローらしいカッコよさに憧れて、自分もプリキュアになってみた子です。追加戦士枠どころか過去のどんなプリキュアと比較しても明らかに一番ふんわりした理由で変身を果たしました。本人が全然興味を持っていないバックグラウンドには重苦しい使命とかいろいろある感じですが、まあそれはそれ。どうせラストバトル用の舞台装置にしかならないやつ。
 通常、プリキュアシリーズではプリキュアそれぞれに成長課題が与えられ、1年かけてその解決を目指していくストーリーが描かれます。でもエルちゃんの場合はそんなわけで、主役を受け持つ回が毎回こんな感じの、いかにも子どもらしい小さな悩みを解決するかわいらしいお話になっています。
 言い換えるなら過去一番視聴者の年齢層の気持ちに寄り添ったプリキュアというか。めっちゃ独特の立ち位置よね、この子。

 それにしてもエルちゃんホントかわいいよね。うん。かわいい。細かいこと抜きでひたすらかわいい。

コメント

  1. 亀ちゃん より:

    今日はひろがるスカイプリキュアのツバサとプリンセス・エルが結婚ごっこではなく、結婚生活を送るような話で、全日本大学駅伝明けいの一番のひろがるスカイプリキュアでもありました
    ひろがるスカイプリキュアのツバサが「もう、プリンセスってば」と言い放ったのはシックリ着ました!!☆☆♬
    チャンピオンの漫画に断続的に本格連載されて、テレビ東京だけが地上波限定で、アニメ化もされたななか6/17のドラマCDでは、主人公のななかが最終的には体育倉庫の中で、セクシーになる際、主要女子高生の雨宮が「もう霧里(ななか)さんってば」と口にするので、私が好きな二次元的に感慨深いですね!!☆☆♬
    それから「ほんとのほんとに」もシックリ着たセリフでした!!☆☆♬
    ふたりはプリキュアSplash Starの第8話にて、咲(キュアブルーム)の妹であるみのりが「遊んでくれる?」という話になると「ホントのホントの本当に?」と聞き求めるので、女児向けプリキュア史上17年ぶりとなる感慨深さでしたね!!☆☆♬
    ちなみにふたりはプリキュアSplash Starの第8話のアバンでは、みのりがガッツポーズする際、咲が立ち上がった理由だけは何回DVDなどで観ても謎のままですが、結果的にはスカートが濡れたことに対して
    「ン~?みのり!」
    と怒りつけるのは聴き応え大有りで、六畳半のすごし方の感想文では、咲の制服と書き込んだのは、咲の視点で書いたのでしょう
    これをきっかけにみのりちゃん(キュアパパイヤ)にもお姉ちゃんがいて、昔
    「ン~?みのりっ!!」
    と怒りつけられたことがあると、当時は女児向けプリキュア史上15年ぶりとなる感慨深さでした!!☆☆♬
    で、次回はましろと絵本の秋ですね
    私も今でも絵本が好きで子供も通院出来る病院ではちょくちょく絵本を読み、ふたりはプリキュアSplash Starの絵本もおかやま山陽高校がある地域の病院にもある場合、必ずと言っても良いほど読みますね!!
    ちなみに絵本が大好きなプリキュアと言えばみゆき(キュアハッピー)で、いとこのお姉さんの長女が視始め1年生の頃のプリキュアと言っても、過言ではないです!!
    このことはいとこのお姉さんの次女に見てもらいたくて、今日のプリキュアの感想をいとこのお姉さんのスマホにLINEしました

    >で、プリキュアとは完全に無関係なことで言いたい雑談は
    瀬戸大橋で四国・香川県と結びつける倉敷市児島の8番らーめんでは、税込み1000円近くするちゃんぽん(太麺)を注文し、一時的に旨味を感じたような気がしますが、その旨味が心の声でつぶやくとやっぱり逃げて行った感じですね!!(汗)
    それでも8番らーめんのラーメンは、私個人としては店舗によって、シックリ着たりするのも素直にうれしいです!!☆☆♬
    旨味を感じるのとシックリ来るのは継続は力なりですね!!☆☆♫

    • 疲ぃ より:

       エルちゃん的にはあれ結婚生活に入らないんでしょうけどね。ツバサと一緒に遊ぶために結婚したのに、肝心のツバサは嫌そうだわ、お寝坊するわ、エルちゃんより本を選ぶわで散々でした。

       そういえば初期のプリキュアって同じ言葉を何度も重ねて早口で喋る演技がよく使われていましたね。今観るとちょっと時代性を感じます。

  2. ピンク より:

    冷静に考えてみれば、披露宴の雰囲気目当てなら相手を名指しする必要なんざ無いわけで。

    私も2週間前の次回予告時点では「あれ、ドレス着たいの? それともツバサが好きだから? どっちの意味だろう??」と迷いました。
    そして『単に一緒にいたいだけ』とは言われるまで思いつけませんでしたね。『ツバサが好きだから』だとして、てっきりガチな恋愛方面なのかと。

    そういや例の図鑑、解読してみたら『ハートの石 割れそう』みたいなしょうもない文面のオンパレードで笑いましたw
    幼児とはいえ、エルちゃんはこんなのにガチめな嫉妬したのかと思うと、なんとも言えない気分といいますか。

    • 疲ぃ より:

       一昔前なら身近な男性がひとりしかいなかったら披露宴目当てでもその男性を指名する展開もよくあった気がするんですが、イマドキじゃないかもですね。
       「結婚」にああいう意味を見出すのは幼児らしくもあり、今作らしいユニークな視点でもあり。なかなか思いつかない意外な視点でしたよね。

       ここ最近仕事がデタラメに忙しくて毎週の感想記事を書く以外なかなかブログに割く時間が取れずにいるんですが(たぶん年末進行が始まる直前まで続きます。そしてそのまま年末進行に入ります)、一昨日やっとスカイランド文字解読を更新することができました。
       ・・・うん。マジでしょうもないw

  3. 与方藤士朗 より:

    なんとまあ、つばさ君がエルちゃんと結婚、ねぇ。
    しかも、結婚式ごっこまでご丁寧にやってしまうとは。
    それにしても、今回のプリキュア、私の少年期の養護施設での既視感とダブる話が多いなぁ、と。
    特に、生活の場を「タテ割り」にすると、ね。
    男女、年長から年少までを半分に割ってそれぞれ住まわせるわけです。
    その状況での生活上の既視感が、半端ないです。

    つばさ君はあれでよいのかもしれないが、まあ、私には、正直耐えられん環境です。
    なんせ、鍛錬に鍛錬を自ら重ねるような人生を送って、その挙句に、
    「人と同じ程度のことしていて国鉄の金田や南海の野村のような一流になれるか!」
    ですから(苦笑)。
    これなら昔の巨人の星みたいなアニメが流行らないどころか、できもしないわけだ。

    つばさ君にとっては、今の子の虹ヶ丘家の生活がいいのか、それとも、私の少年時代のように一直線に突っ走るほうがいいのかは、案外、手放しでこちらと簡単に答えを出せないものかもしれないですね。

    • 疲ぃ より:

       今作は出会いによって視野を広げることを大きなテーマとして扱っているので、時代が時代なら昔気質の教育論も普通に受け入れていたでしょうね、あの子たち。野球一筋○○年!みたいな価値観だってけっして不合理なばかりじゃない、夢を叶えるための有効なメソッドのひとつであることは確かですから。
       あくまで接する機会があるかどうかです。ツバサやソラたちなら、多少イマドキと相反する価値観に触れても自分なりの考えかたをまとめることができるでしょう。

    • 疲ぃ より:

       演劇の世界の場合、後進を育てるという意識が起きにくいのでそのあたりは野球より深刻かもしれませんね。
       なにせ劇団の座長をやっているのは基本的に演出家で、演出家が引退すればそのまま解散するのが普通ですから。その後はまあ、やりたい人がまた新しい劇団を立ち上げて各々で業界を盛り上げていったらいいんじゃないかな?くらいの独立気風高めな世界です。(自分に忠実な駒という意味ではなく)個人に才能を見出し、その人らしさを追求するよう指導する演出家というのは本当に貴重な存在です。

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