ソウルブレイダー リプレイ風のなにか前章

ちなみにその後、やっぱりややこしいテキストが続きました。

 最近はプレイステーション2すらレトロゲーム扱いされると聞きますが、そうであるならスーパーファミコンはレトロゲームを超えた何かになるのでしょうか。私もインベーダーゲームでギリギリ、Atari2600までいくとレトロゲームの範疇に加えることに違和感がありますしね。
 なんて前書きはどうでもよくて、なんとなくスーパーファミコン初期の名作『ソウルブレイダー』をプレイしたくなりました。

 古いゲームはとにかくインターフェースの使い心地が悪くて、面白いのはわかっていてもなかなかのめり込めないのが難点になりがち。けれどこのゲームは発売時期の割にシステムが洗練されていて(あるいは簡素で)、操作していて思うようにキビキビ動いてくれるのがいいところです。
 あと個人的にこのゲームの魔法ルールが好き。このゲームは(だいたい敵AIの挙動が拙いせいで)待ち伏せ、迎撃が有利になっているのですが、その仕様にうまくマッチしていて不意打ちや置き罠に使えるテクニックが多く揃っています。ちょっとした軍師気分で魔物の群れを翻弄できるんですよね。もっとも、難易度低すぎてザコ相手には剣を振っていた方が早く、ボス戦ではそもそも完全無効だったりするのですが。
 ちなみにそんなことを書きながら、今回はゲームとしての魅力にはほとんど触れず、ほぼ二次小説なノリで好き勝手にストーリーの上辺をなでていく予定なのでご容赦。

導入

 フレイル王国を統治するマグリッド王は並々ならぬ物欲を持った男であった。
 ある日レオという天才発明家の噂を耳にした王は彼を監禁し、悪魔を召喚する機械を造らせた。
 王と悪魔の取引は行われた。それは生き物の生命ひとつと黄金ひとつを交換するというもの。
 その日から一本の花、一羽の鳥、といったように、生命がひとつまたひとつと消えてゆき、やがて世界は滅びた・・・。

 そんな地上を見つめるふたつの影。天空の神は愛弟子であるあなたに命じた。「悪魔の誘いに乗った人間は愚かですが、彼らにもう一度希望を与えることにしましょう。地上へ行き、世界を復興させなさい」 と。
 あなたは地上へと降り立った。生き物の魂を蘇らせるもの、ソウルブレイダーとして・・・。

 以上、ゲームのオープニングテキスト。いかにも物欲批判と生命賛美がテーマになりそうな導入ですが、実際お察しの通りです。たしかこの当時はエコ活動とかリサイクルとかが今以上に持て囃されていたような。「文明を発展させるのって悪いことじゃないだろ」みたいな論調が一定の支持を集めるようになるのはもう少し先の時代だったと思います。今アニメやってるRewriteとか、この当時に発表したら結構な非難を受けてたかもしれませんね。
 この頃のゲームはストーリーが直球で良いですね。簡素すぎるストーリーラインはアイデアとテキストの魅力で補う作風。
 主人公は神様の元で修行する少年。天空人という設定ですが、そのあたりの設定は物語上どうでもいいので一切語られません。人間とはどこか違う、神様の使いだってことだけ押さえておけばオーケー。あと動物だろうと家具だろうと言葉が通じるマルチリンガルです。
 物欲を拗らせた王様が(自分を含む)世界中の生命なにもかもを悪魔に差し出してしまった結果、地上から人間はおろか、動物や草花すら根こそぎ失われてしまいました。それらの魂は魔物の巣に封印されているので、世界各地に巣くう魔物を滅ぼしてひとつひとつ生命を取り戻しましょう。

 いざ地上へ赴かんとする少年に神様が声をかけます。「我が弟子よ。人間の世界には名前というものがあるそうです。これから彼らと接するにあたってお前も自分の名前を持っていた方がいいでしょう」
 それなら私は少年に「キミ」と名付けましょう。大した意味もなく、そこかしこでややこしい思いをしそうですが、単に私の趣味です。どうせ以後この文中では主人公の名前なんてあんまり登場しないでしょうし。

 名前は持ちました。魔物を打ち払う剣も、炎の魔法の力も持ちました。では、地上へ降り立ちましょう。敬愛する神様がそうしろと言うのですから。
 生命を巡る物語が始まります。

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