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超人女子戦士ガリベンガーV 第59話感想 カレーは日本料理!!

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生徒役:電脳少女シロ、燦鳥ノム、ヤマトイオリ

隠し味を正解させられたらもうダメですね。

出演バーチャルYouTuber

電脳少女シロ

「シロの二の腕はもちもちしています」
「あ、そうですか。・・・あっはっはっはっは! 何ですか今のやりとり」

 今週で3度目の誕生日を迎えた、バーチャルYouTuberの代名詞たるひとり。波乱の多い1年間でしたが、実り豊かな1年間でもありました。0歳児のときも、1歳児のときも、2歳児のときも、彼女は大きくなるたび私たちに新しい一面を見せてくれました。これまで想像もしていなかった新しい景色を見せてくれました。3歳児になった彼女はいったい何を見せてくれるのでしょう。とりあえず直近で主演映画があります。
 「いるだけで○○な子」という表現がこれほど似合わない人物もなかなかいないでしょう。いればだいたい何かしています。傍若無人に暴れてみたり、賢く機転の利くトークを繰りひろげてみたり、斜め上にカッ飛んだ名言を連発してみたり、他の共演者を気遣ったり、イジりたおしたり、あるいはゴキゲンにキュイキュイ笑っていたり。ちょくちょくワケワカンナイこともやりたがりますが、そういうときは「シロちゃんの動画は為になるなあ!」と、とりあえず納得しましょう。彼女はあなたが為になることを望んでいます。
 まるでアブない人のようですが、そして実際アブない人なのは確かなのですが、ああ見えて彼女は共演者をよく見ています。聡明です。共演者の対応力を推し測り、ギリギリ捌ききれる程度のムチャ振りを仕掛けるのです。おかげでいつのまにか人脈の輪がずんどこ広がってきました。タチが悪いったらありゃしない。

燦鳥ノム

「私ははちみつを入れたり、あと、『美味しくなあれ』って念を入れてます」
「それ重要ですね」

 清楚(真)の擬人化だともっぱらの評判なサントリーの回し者(真)。最近だとグリーンDAKARAミルクと果実を熱心に売り込んでいますね。乳酸菌飲料とスポーツドリンクを足して大人用粉ミルクで割った感じの、優しくてサラサラとした味わいがとても美味しかったです。人工甘味料不使用なので後味までスッキリ!
 楚々とした佇まい。凜として朗らかな人柄。そして明け方の瑠璃鳥のような爽やかな歌声。まるで清楚という言葉が正しい意味で(!)具現化したかのようなキャラクターです。一方で茶目っ気も相当強く、一切打ち合わせしていないゲームのルール説明を同僚に丸投げしたり、お笑いタレントの持ちネタを強奪して本当にあちこちで披露してみせたりと、数々の武勇伝を持っています。
 実は(※ 実はも何も衣装にロゴが入っていますが)大手飲料メーカー・サントリーの公式バーチャルYouTuberだったりします。クラフトボスや特茶などのキャンペーンキャラクターに起用されたり、デカビタCのweb CMに出演したりと、そちらの方面でもなかなかの活躍。気がつけば日本最大の広告賞であるACC TOKYO CREATIVITY AWARDSにおいて、ちゃっかりシルバー賞まで受賞していました。

ヤマトイオリ

「まさに加齢臭がしてね」
「そうそう。・・・あ! やだやだ、『そうそう』じゃない。ごめんなさい!」

 最近ますます性善説の擬人化との名を上げつつある女子高校生。なんだかんだで頑固なところがあって、だからこそ一度信じたからには何度裏切られようとも信じることを諦めようとしません。これまで騙されたことがなかったわけではありません。それでも、誰かを信じられることは彼女にとって嬉しいことでした。
 彼女の人気の秘訣はなんといってもお喋り。誰もが彼女の楽しそうにお喋りしている姿を心待ちにして配信チャンネルに集まってきます。おっとりのんびりした口調から繰り出されるのは「あのねあのね!」でひらめく疾風怒濤のジェットコースター。いやさ、そよ風怒濤。幼児のように純朴な視点から語られる優しい世界の姿は私たちをいつも感動させ、いくら喋っても喋り足りない話題の多さが私たちをニコニコさせます。「ゆっくりハイペース」「性善説の擬人化」「頭お花畑」の異名はダテじゃない。
 大人になるにつれて、どこかに何か大切なものを忘れてきてしまったような、なんだかもやーっとした喪失感に覚えはありませんか? それがヤマトイオリのところにあります。いつかのあの日はどこにでもあった、不思議いっぱい大冒険への入口がここにあります。

授業構成おさらい(+ 補足事項)

超難問:カレーの謎を解明せよ!

 近年イギリスなど欧米諸国でカツカレー(※ カツが乗っているとは限らない)が流行し、寿司・ラーメン・とんかつと並ぶ新たな定番日本食として認知が広がりつつあるカレー。また、国内においても20年ほど前からレトルトカレー市場が急成長を遂げ、今や多くのスーパーにおいて、まるで本棚のようにやたらめったら多様な銘柄がぎゅっと詰めこまれて陳列されるようになりました。無印良品もいつの間にかカレー屋さんになっていました。
 カレー。カレー。カレー。みんな大好きカレー。お母さんが献立に困ったらとりあえずカレー。子どもに野菜を食べさせたいときもカレー。一人暮らし初心者に冷蔵庫の偉大さを教えてくれるのもカレー。学生寮金曜日の夕食も大抵カレー。日本人は誰もがカレーを食べて育ってきました。今も血肉の数パーセントはカレーでできているはずです。カレーのない食生活なんて、まあまあ、そこそこ、ありえない。

 井上岳久先生はカレー総合研究所という会社の社長さんです。カレーの文化や歴史を研究したり、大手メーカーと協力して新作カレーを商品開発したり、カレー大学でカレー伝道師を育成したりしているようです。これまで全国8000店舗を行脚、レトルトカレー3000種を収集、年間500食を食べているとのこと。
 冗談みたいな肩書きですが、カレーの知識と情報発信力はどうやらガチなようです。今回カレーについてあれこれweb検索してみたところ、一時ソースを辿ると結構な確率でこの人とカレー総合研究所の名前が出てきました。

トピック1:なぜ日本でカレーが普及したの?

 エスビー食品のウェブサイトによると、2016年のデータで日本のカレー粉の年間総生産量は年間7,494t、カレールウ年間91,485t。さらにレトルトカレーが年間153,185tとあります。この数値をそれぞれ1食あたりの使用量で割ってやると、全部でおよそ100億食。さらに日本の総人口で割ると、日本人1人あたり年間79食という値になります。だいたい週1回以上食べている計算ですね。

 どうしてカレーはこんなにも広く日本人に愛される献立となったのでしょうか?

 「タンクトップから見える二の腕がみなさんすごく細くて、『これではいけないなあ』と思って、お偉いかたが、安価で大量につくることができて栄養価の高いカレーを普及させたのではないでしょうか」
 タンクトップ云々が燦鳥ノムの性癖なのかもしくは何か元ネタがあるのかはよくわかりませんが、部分的には正解しています。
 カレーライスは栄養食いの観点から普及していった新しい食文化のひとつです。また、実際に大衆食として広まったのは国産カレー粉が安価に流通するようになってからのことでした。

 「なんか、旅行から帰ってきた人に匂いがついてて、『この匂いなんだろ?』ってなって気になって、そこから広がっていったみたいな」
 どこでカレーに出会ったとしても、井上先生みたいな重度のカレーフリークでもなければ帰郷後にまでカレー臭が残るというのはそうそうないでしょう。匂いが発端で各地に広まるというのはちょっと考えにくいですね。
 ただ、どこかでカレーを食べた人がその味に感激して故郷でも再現する、というかたちで広めていくという意味でなら大いにありうることです。人間の文化はそのようなかたちで各地へ広まっていったものが多々ありますし、実際、カレーにおいても地方出身者の帰郷によってカレーが広まったとする説は提唱されています。

 明治期、日本の陸海軍では脚気による軍人の病死が大きな国家的問題となっていました。
 元々脚気は日本の都市部に多かった病気なのですが、どういうわけか明治期に改編された帝国軍において、都市部以上に深刻に蔓延していたんです。

 そもそも日本の伝統的な食文化は、とにかく大量の米飯を少量の味噌やおかずで食べる形式を取っていました。特に行軍食ではその傾向が顕著でした。普段からカロリーの大部分を米飯から摂取していたわけですから、とりあえず米さえ食べていれば精力的に活動できるとの認識だったんですね。
 昔はそれでも最低限の栄養素を摂取できていたんです。精米技術が未熟だったがために、ビタミン類豊富な玄米を食べていたからです。
 ところが、江戸期に精米技術が発展し、白米が都市部を中心に流通しはじめました。食味としては玄米より白米のほうが断然美味しいので、生活に余裕がある商人や武士階級などは好んで白米食に切りかえていきました。そして、この時期から都市部で脚気が流行しはじめます。
 脚気はビタミンB1欠乏症です。玄米を食べていた時代は自然にビタミンB1を摂取できていたので問題にならなかったのですが、この時代の都市部の食事は玄米をそのまま白米に切りかえただけ、つまりおかずをほとんど食べずにひたすら白米ばかりを食べていたんです。この食生活のせいでビタミンB1が深刻に不足し、脚気は原因不明の国民病として蔓延するようになったんですね。

 さて。明治期に入ると日本では徴兵制度が始まるのですが、この際、徴兵に応じた者にはいくばくかの特典が保障されていました。
 当初の構想では近代的な国民皆兵制を検討していたのですが、幕府体制からの改革が急激すぎたため、当時の軍の中枢にいた武家出身者たちの思想的改革には至らなかったんです。彼らは昔ながらの志願兵を中心とした軍組織を望みました。だから、自主的に徴兵に応募してくる者を集めるために特典が必要だったんですね。
 この徴兵特典最大の目玉が、そう、白米食だったんです。
 普段玄米しか食べられなかった農村の若者にとってはこれがたいへん魅力的に映りました。それ故に――、冒頭の話に戻ります。明治期に入ってから、陸海軍でひときわ多く脚気の罹患者が出たわけですよ。

 当時、脚気の原因が白米食による栄養失調であると唱えていた軍医は早くからいました。それでも軍は白米食の中止を渋ります。当然です。白米食あってこそ軍兵を定員まで集められていたわけですから。
 そこで、ある者たちは別の手段での解決を図りました。そのひとつが食の欧米化。米飯に対するおかずの比率を増やすことで、軍兵たちにビタミン等の摂取を促したんです。
 特に補給の限られる海軍ではカレーが流行しました。カレーに使用する主な材料は肉類、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ。いずれも船上での保存が利きます。カレー粉は同盟国であるイギリスから輸入。こちらも保存が利きますね。しかもカレーは一度に大量に作りやすく、白米にもよく合いました。もちろん、肉類からビタミンB1を摂取できたので脚気対策としても効果てきめん!
 こうして海軍では人気糧食であるカレーのメニュー開発が多様に進むようになり、やがて伝統となって現代にも受け継がれていきます。

 陸軍? ああ、彼らは海軍と変に張りあっていて食の欧米化が遅れたので、脚気の克服にも時間がかかりました。結局白米食の堅持を諦めて麦飯を導入するまで根本解決には至りませんでした。

 昭和期に入るとエスビー食品がカレー粉の国内生産、一般流通に成功。これが兵役中にカレーの味を覚えた者たちに受け、家庭でも広くカレーが食べられるようになっていきます。
 ただし、太平洋戦争が始まるとカレー粉は軍需品となり、一般流通は一旦途絶えてしまいます。

 カレーが再び民間に戻ったのは戦後のこと。軍縮によって需要が急速に落ち込んだカレー粉は、同時期に再開された学校給食に新たな販路を見出すこととなり、今度は子どもたちから家庭へカレーの味が浸透していくことになりました。

トピック2:いつ日本にカレーが伝わった?

 「スパイスは日本だけじゃ絶対賄えないから、鎖国が行われてた江戸時代より後だと思う」
 「私も黒船が来航したときかなと思います」

 正解です。鎖国の解除なくしてカレーが日本に入ってくることはありませんでした。

 「イオリは年号よくわかんなくて、安土桃山時代っていう漢字が好きなので、安土桃山時代だったらいいなって思いました」
 安土桃山時代は16世紀中頃から末にかけての時期ですね。対して、日本式カレーライスの元となったイギリスのカレー料理が成立したのは17世紀に入ってからです。残念ながらちょっとだけ早いですね。でも、わからないなりに自分なりの答えを出せるのはテレビタレントとして大切な技能だと思います。
 ちなみにイギリスでカレー粉が一般流通するようになったのはさらに遅く、18世紀末頃。それこそ黒船来航の何十年か前のことです。

 日本にカレーが入ってきたのは黒船来航後の幕末。様々な欧米文化と一緒に流入してきたとされます。
 当時福沢諭吉が編纂した辞書『増訂華英通語』が日本においてcurryの文字が記録された最初の1冊。また、この頃の遣欧使節団がインド人の食事風景を目撃した記録も残っています。
 日本人として初めてカレーを食べたのは会津閥の少年・山川健次郎。ただし見慣れないカレーを警戒してライスしか口にしなかったともいわれています。
 そして、日本で初めてカレーのレシピを紹介したのは明治5年発行の『西洋料理指南』。このレシピについては井上先生がたいへん詳しく、ネットで検索するとだいたい井上先生の研究を元にした記事ばかりが出てきます。

トピックex1:実食 日本最古のカレー

 その『西洋料理指南』に掲載されたカレーレシピを忠実に再現したものを小峠教官が実食しました。
 ちなみに具体的な材料は以下の通り。

葱 1本
生姜 半個
ニンニク 少々
バター 大さじ1杯
水 270cc
とり、海老、鯛、かき、赤蛙
カレー粉 小さじ1杯
小麦粉 大さじ2杯
(※ 番組で紹介されたレシピだと肉類のグラム数が指定されていたり塩が加えられていたりしますが、原本にはそこまで詳しく書いていません)

 カレー粉少なっ!
 スパイスの味に慣れていない当時の日本人向けならこんなものってことでしょうか。ちなみに前述のとおり、当時はまだ国産のカレー粉が無かったため、カレー粉はイギリスからの輸入品だと考えられます。

 あえてカエル肉を入れてある理由はよくわかりませんが、先生の言うとおり、当時の日本人にとっては比較的身近な肉類だったということなんでしょう。たぶん。赤蛙なら昔はそこらの田んぼにたくさんいたようです。
 ちなみに.LIVEのメンバーはカエルが本気で苦手なヤマトイオリ以外全員カエル肉を食べたことがあります。小峠教官、またひとつ電脳少女シロとおそろいになれましたね。

 もしかしたらトリ肉というのもニワトリの肉じゃないかもしれませんね。この頃だと食肉用の家禽はまだ一般的じゃなく、スズメや山鳥がよく食べられていたはずですし。

トピックex2:プロ直伝 カレーの隠し味

 以下は井上先生の会社で料理人や料理研究家から取ったアンケートを元にした、オススメ隠し味ランキングだそうです。

1位:オイスターソース
2位:ココア
3位:生クリーム
4位:炒め玉ねぎ
5位:豆板醤

 オイスターソースは納得ですね。旨み成分のコハク酸を加えるには最もお手軽な手段です。トマトのグルタミン酸、キノコのグアニル酸、肉類のイノシン酸なんかは具材がてら割とお手軽に入れられるんですが、貝はなかなかね。
 ココアの苦みもいいですね。コーヒーでもいいと思うんですが、ちょっと香りが強く残りがちです。それにインスタントコーヒーならともかく、ドリップコーヒーだとちょっと薄いですし。
 生クリームは余ったものがあればぜひ入れたいところ。欧風カレーに必須ですし、インド風にする場合でもインド人は牛乳由来のコク大好きなのでより本格的になります。ただしカレーは元々脂肪分高めなので入れすぎると胸焼けの元。
 炒め玉ねぎは業務スーパーで安く売っているので冷凍庫に常備しておくと重宝します。生の玉ねぎから炒めていたあの苦労は何だったのか。
 豆板醤は唐辛子の原形を残さず辛みを溶かし込めるのがいいですね。ジョロキアパウダーとかがあればそれでもいいんでしょうが、そんなの持ってるのは電脳少女くらいなのではー?

 個人的には水の代わりにプレーンヨーグルト1パックと炒め玉ねぎたっぷりで煮るのがイチオシです。

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