キラキラプリキュアアラモード第38話感想 ヒーローは子どもたちのために。

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みんなが輪になって楽しく食べるスイーツだから。

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(主観的)あらすじ

 ペコリンが人間の姿になりました! 夢が叶ったペコリンはおつかいに出かけたり、ひとりでスイーツづくりに挑戦したり、この姿を満喫します。みんなで輪になって食べたペコリンのドーナツはそれはもう、とってもおいしいものでした。
 ペコリンはみんなが大好きで、みんなもペコリンのことが大好きです。変身できたのはほんとちょっとの限られた期間だけでしたが、ペコリンがみんなを大好きなことは今までもこれからもずっと変わりません。

 ペコリン回。あるいははじめてのおつかいオマージュ。妖精が主役のエピソードはストーリーが進展しないし、テーマ的にも新しいことはしないのですが、しかしプリキュアにとって妖精回はとても大切なものです。
 私たち大人は、子どもたちにヒーローを見習って強くなってほしいと願うものだからです。ペコリンは子どもたちと同じにプリキュアに憧れ、そして子どもたちよりちっちゃいにも関わらずプリキュア顔負けに一生懸命がんばってみせました。その雄姿はきっと子どもたちに勇気をくれることでしょう。女の子は誰でもプリキュアになれるんです。

大きくなったら何になりたい?

 「ひとりで行く!」
 「わあ、おいしそう! バニラ、チョコ、ストロベリー、ミックス!」
 「たっまっごー、はくりきこ、ばたーっ」

 今日のペコリンはいつもよりも一段と言動が幼いです。ここまで幼いのは第7話、いちかと一緒にドーナツづくりをしたとき以来ですね。いちかの方もあのとき以来のお姉さんぶり・・・いや、それすら通り越して完全にお母さんモード大爆発。

 「ねえ、ペコリンの夢は? やっぱりプリキュアのようなパティシエになること?」
 もしも願いが叶うとしたら。明るい未来に胸ふくらませるのは子どもたちの特権です。
 彼らは日々身体が大きくなっていて、できることも毎日少しずつ増えているので、夢に近づいている確かな実感を持って生きています。
 「あー、宝くじで4億円当てて一生遊んで暮らしてえ」
 みたいなオッサンオバサンの何の成長も伴わない実現性皆無な夢とは根本的に違うんです。

 「ホントにペコリンペコ。人間になれて嬉しいペコ」
 だからちょっとくらい夢の前借りをしたっていいんじゃないかな。なにせいつかはきっと叶う夢ですし。
 私たちが夢の前借りで4万円ちょろまかしたら犯罪ですケド。

 「これでスイーツが上手に作れるように勉強できるペコ! キラパティのお手伝いもいっぱいするペコ!」
 ほらほら、ダメな大人たちはペコリンを見て反省なさい。(理不尽)
 この子ってば人間になれたことに驕らず、この絶好の機会を活用してさらなる成長をしようとがんばっていますよ。まるでキッザニアでお仕事体験する子たちのごとく、なにかにつけ瞳をキラッキラ輝かせて。
 あなたが最後に瞳を輝かせたのはいつですか? いったい何年前のことですか? ちなみに私は昨日映画館でキラキラしてきました。

がんばって、はりきって、ガンバランスDEえいえいおー!

 どうしてこんなにペコリンははりきっているんでしょう。
 それはもちろん、いちかたちというステキなお手本が近くにいたからです。
 「妖精が人間になるには精神的な成長が必要なのジャバ。本来それには時間を要するが、いちかたちと一緒にいたことがペコリンを急激に成長させたんジャバ。それと、プリキュアに憧れるペコリンの強い思い。その思いにルミエルのキラキラルが反応したんジャバ」
 コンクリート・レボルティオ理論ですね。懐かしい。
 子どもはヒーローに憧れて強く育っていきます。
 大人は子どもにヒーローを見習って強く育ってほしいと願っています。

 買い物、挨拶、スイーツづくり、あと開店準備とか子どもを笑顔にすることとか「キラパティオープン!」とか「レッツ・ラ・クッキン!」とかとかとか。
 今回ペコリンががんばって挑戦したものは、要するに全部いちかたちがいつもしていることなわけです。
 憧れがあるからがんばれる。なりたい自分があるからはりきれる。ステキなことですね。
 「ペコリン、しっかり」
 「一番ちびっ子だったペコリンがあんなに立派に」

 大人はこういうのに弱いんだ、ホント。
 そんなだから『はじめてのおつかい』みたいな台本劇でチョロくお涙ちょうだいさせられちゃうわけで。(無意味に毒)

 「でも、こんなの見ちゃうとみんなが輪になって楽しく食べるスイーツだからって思えてくるよ!」
 これもいちかたちがずっとやってきたことでした。「大好き」を届けること。
 「ペコリンのみんなへの思いが、そしてみんなのペコリンへの思いがあふれているジャバ」
 そして「大好き」を受け取って、また新しい「大好き」を生み出すこと。
 みんなで「大好き」の思いを循環させること。
 ペコリンはそんな大切なことまで、ちゃんといちかたちから見習っていたのでした。

 そこまでできているなら、ペコリンは比較的新しいテーマである悪意との戦いにすら負けることはありません。
 「みんな、みんな・・・みんな、大好きペコー!!」
 「大好き」の輪に接続したペコリンの個性の輝きは、プリキュアにも負けない破邪の力となりえます。
 だって、元より「大好き」に優劣なんてないんですから。あるのは個性の違いと思いの強さだけ。どんな子だって、がんばっていればいつかきっと、プリキュアと肩を並べられる立派な人になれる日が来ます。
 ワルモノと戦うのはヒーローの特権ではありません。

 どうか、いつの日も子どもたちが憧れることのできるヒーローがいてくれますように。
 どうか、いつの日も子どもたちにヒーローを見習う勇気が与えられますように。
 どうか、子どもたちのつくる未来が私たちの生きる今よりもステキなものになりますように。

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