ヒーリングっどプリキュア 平光ひなたのキャラクターシート

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 今年は物語全体を振りかえる総括感想に代えて、プリキュア4人の考察用キャラクターシートを公開します。全体の総括は最終話の感想記事でざっくり簡単に語ることになるかと思います。
 私は物語のテーマが最も如実に表れるのは主人公格のキャラクター性だと考えています。どのような人物設定で、どのような事件を経験して、どのように成長していったか。各キャラクターをどういうふうに見てきたかを通して、私にとっての『ヒーリングっどプリキュア』がどういう物語だったか、伝えられると思っています。

↓そもそもこれ何?って話は以下の記事にて↓

一覧

1=A+C【誰の役に立ちたいか】
「私はさ、ひとつのことに集中するのって苦手じゃん。だから何かを特別に好きっての、わかんないんだ。でも、ニャトランの特別な“好き”を守ることはできる。それがすっごく嬉しいの!」(第18話)

2=B+D【誰に支えられているか】
「カッコいいのはスパークルニャ! 今日だっていっぱいアイディア出して、ひとつのことに満足しないで、グングン進む、すげーやつだって思ってたニャ!」(第18話)

3=B+C【嬉しかった想い出】
「なあ、ひなた。俺と一緒にプリキュアにならないか。あの怪物。ビョーゲンズから地球を守るんだ。お前のなかの好きなものや大切なものを、お前の手で、守るんだよ。ひなた。お前ならできる」(第4話)

4=A+D【傷ついた出来事】
「私、ちっちゃい頃から水泳も体操もピアノもダンスも、お兄やお姉のマネしてがんばっても同じにできないの。何してもぜーんぶダメ。そういうのテンション下がるじゃん。だから続かなくなっちゃって」(第13話)


A=1+4【がんばっていること】
「初めの頃は大変だったよ。全然心開いてくれなくて。逃げるし、避けるし、『かわいくなーい!』って思ってたな。――なんでかな。どうしたら仲よくなれるかなーっていっぱい考えてたら、いつの間にか『かわいい!』って思ってた!」(第23話)

B=2+3【任せてほしいこと】
「ねえ、そのジュースどう? ――ほら! ほらね! お姉の味には届かないんだよ、私がつくると!」(第13話)

C=1+3【よく気がつくこと】
「ええっ! ウソ、優しい! めっちゃいい人!」(第1話)

D=2+4【恥ずかしいこと】
「・・・ダメダメだよね。のどかっちが辛かったのに全然気付かないで。もう! 私ってばつい周りが見えなくなるっていうか。ひとりでどんどん突っ走っちゃって。これ飲んで落ち着いたら帰ろ。ね、そうしよ」(第9話)


α=1+2+3+4【守りたいもの】
「えへへ。ニャトラン、私に言ってくれたじゃん、プリキュアになるとき。『好きなものや大切なものを守るんだよ』って。――守りたいんだ。ニャトランの気持ち」(第18話)

β=A+B+C+D【変わるべきこと】
「ひなたちゃんのジュース、おいしかったよ。めいさんのお店のジュースとは違ったかもしれないけど、おいしかったよ。ひなたちゃんがつくってくれたって聞いて、私、嬉しかった!」(第13話)

γ=α+β+1+A【なりたい自分】
「前の私ならビビって『やめよう』って言ってたと思う。『無理』って諦めたと思う。でも、やってみたら何か変わるってわかったから! チャンスだもん。行ったほうがいいと思う」(第39話)

上段

1=A+C【誰の役に立ちたいか】
「私はさ、ひとつのことに集中するのって苦手じゃん。だから何かを特別に好きっての、わかんないんだ。でも、ニャトランの特別な“好き”を守ることはできる。それがすっごく嬉しいの!」(第18話)

 ひなたものどかと同じく周りの人に優しくしたいと望んでいる子でした。ただ、のどかが“自分も尊敬する人と同じ優しい人になる”ことを目指していたのに対し、ひなたは“尊敬するみんなの役に立ちたい”思いによるものという点で異なっていました。
 とにもかくにも自己肯定感が低すぎたことが理由のひとつではあったんですけどね。好きになれない自分なんかよりも周りのみんなのことを優先したい、みたいな。実際、ある程度自己肯定感が改善した中盤以降は自分磨きとしての要素が強いカフェ修行に打ちこんでいる様子が見てとれましたし。
 ただ、隣の芝生は青いというやつか、自分を低く見る代わりに他人のいいところを見つけるのは本当に得意な子でした。腐らず他人の美点をありのまま尊敬する素直さもひなたのステキなところ。ニャトランが彼女に惹かれたのもこういう根っからの善良さゆえでした。

2=B+D【誰に支えられているか】
「カッコいいのはスパークルニャ! 今日だっていっぱいアイディア出して、ひとつのことに満足しないで、グングン進む、すげーやつだって思ってたニャ!」(第18話)

 今作においてプリキュアへの変身は“力不足の自分では叶えられない理想を叶えるため”に行われるものでした。従って、ある意味プリキュアになること最大の特典であったニャトランたちパートナーは、それぞれひなたたちに欠けていたものを補完してくれるキャラ付けになっていました。
 ニャトランはひなたの価値を見つけてくれました。いつも自分を卑下してばかりだったひなたの良いところを、ひなたの代わりにいくつも認め、信じてくれました。
 彼に手を引かれるかたちで、ひなたは少しずつ自分を好きになれるように成長していきます。

3=B+C【嬉しかった想い出】
「なあ、ひなた。俺と一緒にプリキュアにならないか。あの怪物。ビョーゲンズから地球を守るんだ。お前のなかの好きなものや大切なものを、お前の手で、守るんだよ。ひなた。お前ならできる」(第4話)

 ニャトランは「お前の手で」と言ってくれました。「お前ならできる」とも。
 仔猫一匹助けるのにも自分ひとりの力では無理で、お兄さんにお願いする必要があると思っていた、ひなたがずっとやりたくてやりたくて、だけど諦めていた思いでした。みんななら当たり前のようにできる、だけど自分にはできない。逆にドジ踏んで迷惑をかけてしまう。ずっとそう思って生きてきました。
 だけど、ニャトランが選んでくれたのは他の誰でもない、ひなたでした。

4=A+D【傷ついた出来事】
「私、ちっちゃい頃から水泳も体操もピアノもダンスも、お兄やお姉のマネしてがんばっても同じにできないの。何してもぜーんぶダメ。そういうのテンション下がるじゃん。だから続かなくなっちゃって」(第13話)

 ひなたは何をやってもうまくできない粗忽者でした。試してみなかったわけではありません。挑戦してみて、それで本当にダメなんだという現実を何度も何度も突きつけられたのでした。おかげで彼女の自己肯定感は地の底。自分を好きになれる要素がどこにも見つかりませんでした。
 そう。ニャトランやのどかたちと出会うまでは。

中段


A=1+4【がんばっていること】
「初めの頃は大変だったよ。全然心開いてくれなくて。逃げるし、避けるし、『かわいくなーい!』って思ってたな。――なんでかな。どうしたら仲よくなれるかなーっていっぱい考えてたら、いつの間にか『かわいい!』って思ってた!」(第23話)

 極端に自己肯定感が低かったひなたですが、実際のところ話を聞いてみると、誰から見ても立派にがんばってきたエピソードがちょこちょこ見受けられました。本人は自分のことを後ろ向きに考えてばかりのくせに、実際に積み重ねてきた行動自体は物語開始以前からずっと前向きなんですよね。
 ホント、「お前ならできる」と言ってあげたくなる子です。

B=2+3【任せてほしいこと】
「ねえ、そのジュースどう? ――ほら! ほらね! お姉の味には届かないんだよ、私がつくると!」(第13話)

 ひなたの価値観の根底には周りの人への憧れが強くあります。他人の美点に気づけることはひなたのステキなところのひとつなんですが、それゆえに自分だけの長所を見出すよりも他人と同じステージで人並みの結果を出したいと望む傾向があります。
 個性を尊ぶプリキュアとしてはちょっと珍しい性向ですが、本人が本気で望んでいることなので、これは尊重されるべきことでしょう。ぶっちゃけオンリーワンの個性を磨いたほうが手っ取り早く輝けるタイプではあるんですけどね。それはそれで、ニャトランがそうだったように、どうせ周りの人が彼女だけの良さに気づいてくれるでしょうから、ひなた自身のスタンスは今のままでもいいんだと思います。

C=1+3【よく気がつくこと】
「ええっ! ウソ、優しい! めっちゃいい人!」(第1話)

 ほんの一瞬の出番でひなたの人のよさを存分に表していた名シーン。普通はぶつかったことを許してもらえたくらいでここまで感激しない。
 ホント、他人のよさを見つけられる感受性に関しては随一の子です。

D=2+4【恥ずかしいこと】
「・・・ダメダメだよね。のどかっちが辛かったのに全然気付かないで。もう! 私ってばつい周りが見えなくなるっていうか。ひとりでどんどん突っ走っちゃって。これ飲んで落ち着いたら帰ろ。ね、そうしよ」(第9話)

 自分の悪いところに関してはとことん悪く見てしまうのもひなたらしさ。相手の反応を確認せずひとりでどんどん先走ってしまうから、感受性も独特の偏ったバランスに育ってしまったのかもしれません。
 ひなたの自己肯定感が低かったのは、ひなたが本当に褒めるところのないダメ人間だったからではありません。たまたまひなたの価値観と自身の能力が徹底的にミスマッチを起こしていただけ。たしかに粗忽者ではありますが、見る人が見ればいくらでもよいところを見つけられるだけの輝きを、彼女は初めから持っていました。

下段

α=1+2+3+4【守りたいもの】
「えへへ。ニャトラン、私に言ってくれたじゃん、プリキュアになるとき。『好きなものや大切なものを守るんだよ』って。――守りたいんだ。ニャトランの気持ち」(第18話)

 ひなたにとって守りたいと思える対象は自分の周りにいる人たちでした。なにせ、ひなたの周りにいるのはみんなめっちゃいい人ばかりでしたから。自分と違って。
 もちろん偶然ではありません。ひなた自身が他人のいいところを見つけられる良い目を持っていたからこそ、誰もがみんないい人に見えていたんです。変に拗らせていてやたら自分を低く見てしまいがちでしたが、ニャトランのように見る人が見れば、ひなたはちゃんと「できる」子でした。

β=A+B+C+D【変わるべきこと】
「ひなたちゃんのジュース、おいしかったよ。めいさんのお店のジュースとは違ったかもしれないけど、おいしかったよ。ひなたちゃんがつくってくれたって聞いて、私、嬉しかった!」(第13話)

 のどかは恐怖や怒りに呑まれないかぎりいつでも公平な子なので、この子の視点を通して見るとひなたの良いところも悪いところも両方浮き彫りになります。
 ひなたは自分が気づいていないだけで、普通に良いところがいくつもある子です。本人の認識と違って本当はできることもたくさんあります。ただし、それらが必ずしもひなた自身の憧れる理想像と一致するわけではありません。そのミスマッチがひなたに極端な自己肯定感の欠如をもたらしていました。
 ひなたにはもっと自分を多様な視点から見つめなおす必要がありました。具体的には、ひとりで先走らずちゃんと人の話を聞けと。周りのみんなと同じことをできるようになりたいというならそれは尊重されるべきですが、それはそれとして自分が持っている個性も、地道ながら着実な進歩も、自分自身に認めてあげるべきでした。

γ=α+β+1+A【なりたい自分】
「前の私ならビビって『やめよう』って言ってたと思う。『無理』って諦めたと思う。でも、やってみたら何か変わるってわかったから! チャンスだもん。行ったほうがいいと思う」(第39話)

 ひなたにとって憧れる理想のありかたは周りの人たちが体現しているものそのものでした。みんな優しいし、できる人。けっして多くを望んでいたわけではありませんでしたが、不出来なひなたにとってはそれでも果てしない夢でした。
 ニャトランに出会って、また、のどかたちに出会って、ひなたは大きく変わることができました。ひなたは自分が思っているほどダメダメなんかじゃなくて、できることもちゃんとあるんだって教えてもらえました。
 自分より優しいはずで、自分よりできるはずの人たちが、自分のことを褒めてくれるんです。優しいって。すごいって。一度自分を肯定的に見られるようになると、ちゃんと自分が進歩できていることにも目が向くようになって、ますます自分を好きになれました。憧れに近づけている実感が湧きました。

 ひなたにどうしようもなく欠けていたのは、実はほんの些細なこと。ちょっとした視点の違い。だけど、だからこそ、自分ひとりではいつまでたってもわからなかった大切な気付き。
 ニャトランの言うことを信じて、プリキュアになるべく最初の一歩を踏み出してみて、正解でした。

コメント

  1. 匿名 より:

    下段の「守りたいもの」の解説が、一つ上のものになってしまってると思います

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