どうでしたか? 『10本立てDEトロピカれ!』ですが――、気付きましたか? 実は11本あったことを・・・。
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「Viva! 10本立てDEトロピカれ!」
「トロピカれ トロピカる侍」
「あ、あれ? ちょっと、塗れない! リップ塗れない!」
「長すぎるわ! リップが長すぎるでござる!」
「塗れぬ! 塗れぬ! 侍姿ではトロピカれぬわー!!」
「・・・こんな感じで、10本立てでお届けいたします」
なにその死刑宣告。
でもオッケー、わかった。今回そういうノリね。
地獄では超長い箸で普通に食事をしようとしてろくに食べられず、天国では同じ長い箸をみんなでお互い食べさせあうのに使うからちゃんと食事ができる、みたいな説話(※ 三尺三寸箸)がありますが、現実的に考えると手先が不器用な人の場合は周りに迷惑がかかっちゃって結構なプレッシャーよね。
「先にトロピカらぬと・・・、負ける・・・!」
ところで後の先狙いじゃなく普通に先手必勝だってのなら、いちいち見合わずにさっさと抜いてしまうべきなのでは?
「トロピカれ 竜宮伝説」
「待って。迂闊に亀を助けると酷い目に遭う。『浦島太郎伝説』。せっかく亀を助けたのに、竜宮城に連れていかれて、おみやげの玉手箱を開けたらお爺さんにされたという、恩を仇で返すような話」
いちおうフォローしておきますと、これ、亀や乙姫様には恩を仇で返す意図はないんですよ。
浦島太郎は竜宮城で連日連夜の饗応を受けるわけですが、そんな日々のうちふと郷愁に駆られ、そろそろ帰りたいと請願します。乙姫様は引き留めようとしますが、浦島太郎の決心が固いことを悟ると例の玉手箱を譲り渡すんですね。
なぜなら竜宮城での時間の流れは人間の世界より大幅に異なっていたからです。浦島太郎はほんの数日間の滞在だったつもりなのですが、故郷に帰ってみるとなんと700年もの時間が経過していました。家族や友人たちはもちろんとっくに墓の下。
自分だけ時間に取り残されたさびしさに耐えかね浦島太郎が玉手箱を開けると、その700年の空隙を埋めるかのようにたちまち浦島太郎の肉体時間は老人の姿まで早まわしされ、さらには鶴の姿へと変化するのでした。
つまり、“鶴は千年、亀は万年”というように、人間である浦島太郎と亀や乙姫様では、純粋に時間というものに対する捉えかたが違いすぎた故の悲劇だったんですね。浦島太郎を千年生きる鶴の姿へと変化させることで一定の救済が図られた、というのが『浦島太郎』の結末です。
もし浦島太郎がホームシックにかからなければ竜宮城で万年生きられたでしょうし、亀や乙姫様も最初からそのつもりだったのでしょう。人間の身に余るほどの長寿こそが浦島太郎に与えられた本来の褒賞だったのでした。
なんというか、事前打ち合わせって大事よね。
ろーらさんじゅうよんさい。
「トロピカれ カメの恩返し」
「あ、どうも。あの日助けていただいたカメです。絶対覗かないでください」
鶴の場合は正体を知られたくなくて作業風景を隠していましたが、最初っからフルオープンな彼らは何を秘密にしたかったのでしょうか。
あとクジラとクラゲとダイオウグソクムシとイソギンチャクは前話で打ち上げられていなかったはずなのですが、ひょっとしたらただノリで遊びに来ただけなのかもしれません。そういえば「助けていただいた」とか言ってないし。
「トロピカれ 恐怖のあとまわし屋敷――」
「――とか言って、誰もツッコむ人がいないんだよ!? 全員ボケだよ、全員ボケ!」
「漫才にならない」
「いや、漫才は関係ないだろ!」
「トロピカる部にはちゃんとツッコんでくれる人がいてくれてよかった」
お父さんお母さんのお小言のありがたみを再確認させてくれる、今週最大の教訓話。
「宿題しなさい」「早くしなさい」「トイレ行きなさい」もツッコミだと思えば気分悪くない!
おしっこ我慢しすぎて膀胱炎になる子とかマジでいますからね。
私も子どものころはゲーム中2時間3時間くらい我慢するのも当たり前でした。今でもそうかもしんない。基本、朝晩しかトイレ行かない。もはや我慢グセがついちゃってるんですよね。外出先や職場でトイレを使わなくて済むのは楽でいいんですが、たぶん体にはよくありません。
「ジュゴンのかわりに トロピカれ!」
「いや、これコスメ新作発表でどんなふうに使ったんだ!?」
「えー? だってこれかわいくない?」
ちょっと前まであんなに気にしいだったのに、今となっては自分のセンスが浮いていようが一切気にも留めないさんごの強さよ。この子やっぱり黄色よね。
ところでさんごさん家のプリティホリック、イベントやりすぎでは? 新作発表とか普通はメーカー主導の企画で、宣材配布したり全国同時展開したりするものよね。
それほどに独自の営業努力を欠かさないからこそ今どき個人店舗でも経営が成り立っているし、業界人からの信頼も篤いということなんでしょうか。
「入れ替わって トロピカれ」
「おお。これが私か! か、かわいい! しかしイマイチ力が出ないな。筋肉をつけよう!」
「ムキムキは嫌ー!」
これまではオープニングでしか見ることのなかった貴重な滝沢・キンニク=あすか先輩の勇姿。
大丈夫です。ボディビルダーの肉体があれだけキレているのは極限まで体脂肪を削ぎ落としているからですし、浅黒くてテカっているのも見映えのためにそういう色のローションを塗っているだけです。大会に出るのでもなければそういう特殊なことをする必要はありません。マッチョなアニキたちも普段は意外とふっくらしています。
多少筋肉をつけたところで普通に生活している分には見た目にそこまで主張してきませんし、むしろプロポーションを良く見せる助けとなるでしょう。肩幅は多少広くなるかもしれませんが、大丈夫、肩幅が広いということは相対的に小顔に見えるということでもありますし、腰のくびれにもメリハリがついてセクシーです。ちょうど先週『ガリベンガーV』のweb配信でやってた!
さあ、さんごもレッツマッスル!! 空前絶後の筋トレブームに乗り遅れるな!
それにしてもまなつinくるるんと、あすかinまなつは全然違和感ないな・・・。
「トロピカれ ヤラネーダ」
そういうスケールのデカい敵が相手のときこそハートキャッチプリキュア!を呼べ。
「食らえ、この愛」(『ハートキャッチプリキュア!』第49話)
・・・いや、デューンもそこまでの巨体じゃなかったか。
ふたりはプリキュアSplash Starか魔法つかいプリキュア!のほうがいいか?
「トロピカれ 新しいプリキュア誕生!?」
「くるるんくるるん! くるくるるん!」
「モフモフモフルン! キュアモフルン!」(『奇跡の変身!キュアモフルン!』)のリズムで。
ドレスのシーケンスが何も変化していなくて笑いましたが、よくよく考えてみれば他の5人もそこは同じなんですよね。オーロラって大事。
ヘアーのシーケンスが『スマイルプリキュア!』キュアハッピーに似ているとか、ラストのスライディングが『魔法つかいプリキュア!』ルビースタイルに似ているとかちょっと思ったものの、観返してみるとそこまで似ているわけじゃなくて、プリキュアの変身シーンの多様性を改めて確認させられました。
「トロピカれ! 伝説のハートキャッチ!!」
やたら丁寧な『ハートキャッチプリキュア』タイトルコールオマージュ。見た感じフレームとバックグラウンド、フォントは当時のものをそのまま持ってきてるっぽいですね。残っているものだなあ。
「うわあ、すごーい!」
「さすが伝説だね!」
「でも、伝説ってことは大昔でしょう?」
「そもそも本当にいるのか?」
「いたとしてももうお婆さんかも」
まだ10年前ですよ。(※ もう10年かあ)
そういえばまなつたちは春映画を経験していないので、自分たち以外のプリキュアが存在することをまだ知らないんですね。
『ハートキャッチプリキュア!』の変身シーンは変身人数ごとにシーケンスが変わるのがいいんですよね。特にキュアブロッサムとキュアマリンの2人変身は最高。せっかくかわいいのに登場機会が少ないキュアマリンの単独変身とか、アタマオカシイ作画枚数のキュアサンシャインもまたいいものですが。
さりげなく関連動画に『キラキラプリキュアアラモード』有栖川ひまり。
「トロピカれ! 新しい技!」
「プリキュア・ジュゲムジュゲムゴコーノスリキーレ・ウルティメイト・マリンスプラッシュ・メガウェーブドラゴン・トロピカルマンゴーキウイ・リンボーダンス・ドンドコドンドコ・クラッシュ・ナイアガラシャワー・フライングフェニックス・大盛り特盛り激辛百倍替え玉無料背脂マシマシ・ビューティー伝説・パッシングショット・ローラ・アポロドール・ヒューギヌス・ラメール・グランオーシャンいちの可愛くて美人で知的なクイーン・オブ・クイーン・バブルボンバー・フローラル・ピンクアンドパープルシャドウ・秋の新作コスメティック・ポンポコピーのポンポコパンチ・くるるんくるるんくるるんるーん・シューリンガンのグーリンダイ・グーリンダイのランドビート・ダイナミック!!」
「ジュゲム」とは“寿限無”、すなわち無期限の寿命を表す言葉とされます。
「ゴコーノスリキーレ」とは“五劫の擦りきれ”、元ネタの落語『寿限無』では3千年に一度下界へ降りてくる天女の羽衣が岩に触れ、それを繰り返すことで岩が擦りきれてなくなってしまうまでの期間のことを“一劫”とし、その5倍の期間のことです。ちなみに本来の一劫はインド哲学用語で世界が誕生してから消滅するまでの期間とされ、たとえばヒンドゥー教計算ではおよそ43億2000万年。つまり五劫で216億年。
「ウルティメイト」は“ultimate”で“究極の”の意。
「マリンスプラッシュ」は“波しぶき”。
「メガウェーブドラゴン」はたぶんその場のノリ。
「トロピカルマンゴーキウイ・リンボーダンス」はなんかトロピカルなイメージを並べたもの。
「ドンドコドンドコ」は太鼓のリズム。
「ナイアガラシャワー」は世界三大瀑布のひとつ、アメリカ北部にあるナイアガラの滝のこと・・・と思わせて、実は日立の縦型洗濯機『ビートウォッシュ』シリーズにある、衣類の上からたっぷり洗剤液をふりかける機構の名称。
「フライングフェニックス」はプリキュア・ミックストロピカルで召喚されていたので、ときどきでいいから思いだしてあげてください。
「大盛り特盛り激辛百倍替え玉無料背脂マシマシ」は若者向けの飲食店(※ 特にラーメン)によくあるコール。麺がのびやすい博多系のラーメンでは替え玉を、茹でるのに時間がかかる家系ラーメンでは大盛りや特盛りを選択するといいでしょう。今どきのラーメンは製造コストの大半がスープにかかっているので麺を増量してもそこまでコスト増にはならないそうです。そこで思いきって替え玉や大盛りを無料にしてあるお店も少なくありません。激辛百倍とはいいますが、実際のところスパイス量が文字通り100倍になっているとは限らないそうで、割とお店の人のさじ加減らしいです。背脂といえば一昔前はスープでよく煮込んだものを丼の上からふりかけたチャッチャ系、今は柔らかく煮込んだ塊をチャーシューダレに漬け込んだものが主流のようですね。私は田舎住みなので両方食べたことがありませんが。
「ビューティー伝説」はコラーゲンたっぷりな豚骨スープを飲み干すことで達成されるかもしれません。太らなければ。
「パッシングショット」はテニス用語で相手選手のサイドをまっすぐ抜く速球のことです。決まればカッコイイ。
「ローラ」はみんなご存じローラちゃん。
「アポロドートス」は『ビブリオテーケー』というギリシャ神話説話集を著したAD1世紀ごろの人物。
「ヒュギーヌス」も同じく『神話集』を著したBC1世紀ごろの人物。
「ラメール」はフランス語で“海”のこと。
「グランオーシャンいちの可愛くて美人で知的なクイーン・オブ・クイーン」はただの事実。
「バブルボンバー」はおおむねその場のテンション。
「フローラル」は花の香りのこと。
「ピンクアンドパープルシャドウ」はそういう色のアイシャドウのこと。可憐なかわいらしさと大人っぽい上品さを兼ね備える色味です。
「秋の新作コスメティック」はこないだジュゴンの着ぐるみで宣伝しました。
「ポンポコピーのポンポコパンチ」にはキュアコーラルのあざとかわいさが遺憾なく発揮されています。ちなみに“ポンポコピー”とは落語『寿限無』においてパイポの国のお姫様の名前だと説明されています。
「くるるんくるるんくるるんるーん」にはくるるんのあざとかわいさが最大限に盛り込まれています。
「シューリンガンのグーリンダイ」のうち「シューリンガン」はパイポの国の王様の名前で、「グーリンダイ」はお妃様の名前です。
「グーリンダイのランドビート・ダイナミック」、元の落語では「グーリンダイのポンポコピーのポンポコナー」となっており、それぞれグーリンダイから生まれたお姫様と王子様の名前です。ふたりともたいへん長寿だったとされ、縁起のいい名前だとする設定です。つまりこの場合、「ランドビート・ダイナミック」はシューリンガンとグーリンダイの間に生まれた子どもだということですね。そういえばゾウさんですもんね。インドゾウ。
「トロピカれ 恐怖の心霊シャボンピクチャー」
「これはまなつのグミを横取りしようとしているローラの手ね」
ローラの胴体細っそいな!
「あ。この写真、私が顔パックしてるところだよ」
フェイスパックは普通、洗顔後にやるものなので、お風呂上がりなどのリラックスタイムにゆっくりやりましょう。
ちなみに昔のマンガではよく寝るときにパックする描写がありましたが、パックはその性質上美容液相当の保湿能力しかないので、終わったあとにはちゃんと乳液を塗る必要があります。寝ながらパックはちょっとオススメしかねます。
「ああ。これはくるるんの残像ね」
くるるん、キュアパパイヤのビームにしれっと耐えていたり、地味に身体スペック高いですよね。
「そういう変なのはいいから、もっと楽しそうな写真見ましょう」
みのりがコロッケ大好きだという設定、こんなかたちでまた目にする日が来るとは。
コメント
ネタばらしされる前からわざわざ話の数を数えてた視聴者、案外いそうですね。
技名の話が個人的にツボでした。
結構真面目な感じで替え玉無料だの、可愛くて美人で知的だの、くるるんくるるんだの唱えてるのがおかしすぎて、とりあえずアフレコ現場を是非見たかったですwww
報告受けたバトラーがいらん詮索をしそう。
あの長い口上を声を揃えて読める声優さんがお見事でしたね。
要所要所アイコンタクトさえできれば後は合唱みたいなもので、意外にリズムを合わせるのもそう難しくなかったりはしますが、それにしたってエラい長かった。全318字、40秒もあった。
まなつがあとまわしの魔女たちが仕事をあとまわしにする妄想をしてましたが、実際は仕事こそちゃんとやっていてやる気パワー回収の方があまりやる気がない。でも、プリキュア側はそのことは知らないんですよね。
子どもは知らんのです。ルーチンワークがいかに気楽なものなのかを。ねえ?
ヘタすりゃサボるよりもよっぽどいい時間つぶしになるものです。はい。