無敵だと強くなれない。優しいだけじゃ越えられない。自分らしい弧を描こう。
前期EDテーマ『ヒロガリズム』
↓これ何?っていう解説はこちらの記事で↓
要は各キャラクターへの理解を深めるために毎年自分用につくっているメモです。
ソラ・ハレワタール(キュアスカイ)
無限にひろがる青い空! キュアスカイ!
過去――何が自分をつくったのかという認識
1=A+C【誰の役に立ちたいか】
「私が探します! 必ず見つけます! それでも、もし会えなかったら・・・、そのときは私がネコさんとずっと一緒にいます!」(第29話)
誰にも救われずにいる人
2=B+D【誰に支えられているか】
「“ヒーロー”。今の私が口にできるような言葉じゃありません。でも、あなたがそう呼んでくれるなら――!」(第23話)
自分以上に自分を信じてくれる友達
3=B+C【嬉しかった想い出】
「あの日――。私は、本物の、私のヒーローに出会ったんです!」(第2話)
子どものころシャララ隊長に助けてもらった
4=A+D【傷ついた出来事】
「・・・ヒーローなんかじゃない。ただの弱虫です! 戦うのが怖くて逃げた! シャララ隊長も、仲間も、街の人たちもみんな見捨てて! そんなヒーローいるわけない!!」(第23話)
シャララ隊長を死なせてしまうかもしれない極限の選択から逃げた
現在――自分は何者なのかという認識
A=1+4【がんばっていること】
「未熟だから知りたいんです。未熟だから立ち止まらず前に進まなければならないんです。考えて、悩むことが未熟だというならばそれでいい! それこそが仲間とともに私が目指すヒーローです!!」(第42話)
理解しえない事情でも理解しようと努める
B=2+3【任せてほしいこと】
「ベリィベリーにはベリィベリーの正しさがある。みんなそうだ。――難しいな、ヒーローというものは」
「・・・私、行ってきます! ベリィベリーさんに謝ってきます! 明日じゃ遅すぎます!!」(第14話)
個人的で他人には踏み入りにくい問題にもまっすぐ向きあっていく
C=1+3【よく気がつくこと】
「笑いません! だって、私はヒーローになりたい! ツバサくんは空を飛びたい! 道は違うけど、私たち同じじゃないですか」(第8話)
現状を打破したいという前向きな思い、憧れ
D=2+4【恥ずかしいこと】
「『立ち止まるな、ヒーローガール』。――絶対に守れるって自信、ずっと無くて。シャララ隊長にもしものことがあったら、それでも私は前に進めるのでしょうか? ・・・ヒーローでいられるのでしょうか?」(第22話)
自分が傷つくことを恐れて立ち止まること
未来――これまでの総括とこれからの夢
α=1+2+3+4【守りたいもの】=【プリキュアになりたかった理由】
「・・・未熟です。憧れのあの人の背中ははるかに遠い。でも。でも今は――、ヒーローの出番です!」(第2話)
ヒーローを目指す自分らしさ
β=A+B+C+D【変わるべきこと】=【物語のなかで起きる成長・変化】
「友との出会いが世界をひろげる。新たな自分に出会わせてくれる。そうだろ?」(第24話)
自分に無いものを求めて積極的に他人と関わっていく
γ=α+β+1+A【なりたい自分】
「私も未熟です。ヒーローなんて名乗れるほど立派じゃありません。何度も間違えて、迷って、足が止まって――。でも、そんなときにはいつも友達が支えてくれました」(第49話)
自分らしくありつづける強さと新しい価値観を受け入れる柔軟さの両立
最初はただ、怖い怪物を次々斬り伏せるシャララ隊長の勇姿に憧れていただけでした。彼女の強さに憧れていたのか、それとも彼女の優しさに憧れていたのか、具体的にどういうところをヒーローらしく感じたのかも判然としないまま。
やがてソラはましろたちに出会い、それまで触れる機会のなかった新しい価値観をいくつも知ることとなり、同時に、一方で大きな挫折も味わいました。
強いだけでは倒すことのできない敵がいる。優しいだけでは救えない大切な人がいる。その痛烈な現実は、小さなころからずっと憧れていたヒーロー観ごと、彼女の価値観を粉々に打ち砕くのに充分でした。
そんなソラを再び立ち上がらせたのは、ましろ。
ヒーローへの道を完全に見失ったソラのことを、そんなの関係なしに彼女は「ヒーロー」と呼ぶのでした。
ソラにはわけがわかりません。ましろが自分のどこにヒーローらしさを見出しているのか理解もできません。だけど、これまで憧れていたもの以外にもヒーローは存在しうるんだと、それだけのことはわかりました。
ところでソラは真っ直ぐな女の子でした。
ヒーロー一直線な憧れとはまた別に、彼女には人の心にどこまでも真っ直ぐ向きあおうとする天性の気質がありました。
シャララ隊長の影を追うヒーロー道が完全に崩れ落ちたのち、彼女は自分のそういう気質をベースにして、自分の進むべき道を改めて模索するようになるのでした。
あらゆる人のことを知ろうとしました。敵の事情にすらも向きあうべきだと思うようになりました。
ただでさえ新しい道、新しい価値観です。拳と信念だけを磨きあげればよかった以前と比べて苦難は多く、迷うことも多く、相手が敵なだけにときには騙されてしまうこともありました。
だけどそんなとき、ましろはいつも傍にいて、しかもけっしてブレずにいてくれたのです。
ソラが再び道に迷うことがあっても、彼女の瞳を見ればいつでも、泰然としている自分の姿をそこに確認することができます。自分を思いだすことができます。ほっと一息つくことができます。
ましろがいてくれる限り、そうして自分を取り戻すことができますから、ソラは再び新しい価値観を理解しようと挑戦することができるのです。
虹ヶ丘 ましろ(キュアプリズム)
ふわりひろがる優しい光! キュアプリズム!
過去――何が自分をつくったのかという認識
1=A+C【誰の役に立ちたいか】
「絵本のテーマ、決まったよ。読んで楽しいだけじゃない、苦しい人を元気づけるような、そんな絵本を描くよ」(第41話)
独りでがんばろうとしている人たち
2=B+D【誰に支えられているか】
「『ヒーローになれなかった』なんて言わないで。だって、ソラちゃんはとっくの前からもう、ヒーローなんだから!」(第23話)
自分の理想を体現したようなヒーロー
3=B+C【嬉しかった想い出】
「前はこんなふうに譲ったりできなかったのに」
「ましろんの絵本がエルちゃんの心に届いたんだよ」(第25話)
エルちゃんのために絵本を書いたら気持ちを伝えられた
4=A+D【傷ついた出来事】
「『落ち葉にだって意味がある』!? 『落ち葉が好きだ』!? そんなキレイゴトで誰が救われるっていうんだよ!! そもそも全部お前らのせいじゃないか!」(第43話)
親切にした相手に自分の善意を踏みにじられた
現在――自分は何者なのかという認識
A=1+4【がんばっていること】
「私、走るの苦手だし、リレー選手だって自信なくて。なのに、自分にもできるって思っちゃったんだよ。みんなとたくさん特訓したから。ソラちゃんみたいに速く走れなくても、ちゃんと走れるって。――でも、大事なところで転んじゃって。それが悔しい・・・!」(第17話)
実は結構な負けず嫌い
B=2+3【任せてほしいこと】
「これ、ヒーロー手帳にならないかな。かわいいでしょ。発売前から情報チェックしてお小遣い貯めてたんだ。でも、今これが必要なのは私じゃなくてソラちゃんって気がするから、ね、プレゼントさせて!」(第2話)
誰かに喜んでもらえるなら何でも、いくらでも
C=1+3【よく気がつくこと】
「あの。本当にいいんですか? ――これって誰かにプレゼントする靴ですよね。その子がガッカリしたりしませんか?」(第13話)
そっと心にしまわれようとされている諦め
D=2+4【恥ずかしいこと】
「・・・いつの間にかなりたいものとか決まってないとダメなターン!? でも、改めて考えれば私これといって得意なことないし。そんな人間が何かになれるの? 疑問だよー!」(第4話)
自分に特別なところが何も無いこと
未来――これまでの総括とこれからの夢
α=1+2+3+4【守りたいもの】=【プリキュアになりたかった理由】
「ダメだ。『友達』以外の言いかた見つからないや。『パートナー』とか『相棒』とか、そうじゃなくて、あなたは私の『友達』。あなたが心配だよ。助けたいよ。気持ちは同じ。それって、一緒に戦う理由にならないかな」(第5話)
誰かのために進んで傷つこうとするヒーロー
β=A+B+C+D【変わるべきこと】=【物語のなかで起きる成長・変化】
「ましろさんは、今のましろさんのままでいいんです」(第4話)
今の自分だから周りに愛してもらえていることを認める
γ=α+β+1+A【なりたい自分】
「いっぱいウソつかれたし、ひどいこともされたけど、バッタモンダーのこと今はあまり怒る気になれないんだよ。――アンダーグ帝国の人たちは強さや力のことばかりで、他の人より優れてないと価値が無いって思ってる。その気持ち、・・・ちょっとだけわかる気がするから」(第43話)
たくさんの人を孤独から救ってあげられる人
ましろにとって、ソラの第一印象は“ヒーロー”でした。
だって彼女、体が震えていたんです。ものすごい不安と恐怖を感じているはずなのに、たったひとりの赤ちゃんを守るため、自分が傷つくことも厭わず怪物たちに抵抗していたんです。
自分にはできないことだと思いました。だってましろは平凡な人間だから。特別なところなんて何ひとつありませんでしたから。
だけど。――いいえ、“だから”。
ましろはソラのようになりたいと憧れるようになりました。少しずつ、自分にもできることはないかと色々試してみるようになりました。案外自分は負けず嫌いらしいということに気づいたり、絵本を描くことの楽しさに目覚めたりしました。
やがてコンプレックスの塊のようなバッタモンダーと交流を持つようになったとき、彼女は気付くのです。
自分と彼はどこか似ている。とにかく自分に自信がない。
だけど自分と彼には決定的に違う部分もある。自分は彼のように自分のことを嫌っていない。
それはきっと――、ソラたちが今の自分のことを好きでいてくれるからだ。だから自分も自分自身を気に入っていられるんだ。
結果論でいうと、ましろが手を差しのべる相手はいつも孤独な人でした。彼女のヒーローが赤ちゃんをひとりぼっちにさせないために戦っていたのと同じように。
ましろという子はそもそもの話、そういう優しさが好きな子で、そういう優しさを突き詰めていきたいと思う性質の子だったのでした。ソラに対して本人の自己認識とは少し異なるヒーロー性を見出していたのはこのためです。
夕凪 ツバサ(キュアウィング)
天高くひろがる勇気! キュアウィング!
過去――何が自分をつくったのかという認識
1=A+C【誰の役に立ちたいか】
「もしボクに最期が訪れたとして、そのときに思いだすのはボクを笑った人たちの顔じゃない。プリンセス。ボクを守ろうとしてくれた、あなたの顔です。――でも、それは今じゃない。だって、これからは、ボクがあなたを守るんだから!」(第9話)
無価値な自分を助けようとしてくれた恩人
2=B+D【誰に支えられているか】
「ふふ。ロープウェイから見えたよ。走るの速いんだねえ」(第11話)
自分が努力している姿を嬉しそうに見守ってくれる人
3=B+C【嬉しかった想い出】
「知っているでしょう? ボクたちプニバード族が世にも珍しい空を飛べない鳥だってことは。――あの日、飛ぶという夢がボクのなかに開きました」(第8話)
お父さんが空を飛んで自分を助けてくれた
4=A+D【傷ついた出来事】
「あははははは!」「プニバード族は飛べない鳥だぞ」「じゃあ俺は目からビーム出しちゃおっかな!」(第8話)
プニバード族が空を飛ぼうとしても無駄だと笑われた
現在――自分は何者なのかという認識
A=1+4【がんばっていること】
「わあ・・・! プリキュアの力だけじゃここには来られなかった。――ムダじゃなかったんだ!」(第21話)
努力に依らず最初の夢が叶ってしまったため、改めて努力の価値を証明しようとしている
B=2+3【任せてほしいこと】
「ツバサさん。あなたならあの島に行き、必ず竜族を説得できると思っていました。でも、彼らをここに連れてくるとは予想しなかったわ。このことはあなただからこそできたのよ」(第38話)
自分に期待してくれる人たちのために驚くべき成果を上げる
C=1+3【よく気がつくこと】
「やっぱり飛行機っていいなあ。乗客を乗せて飛ぶだけじゃなくて、乗る人の思いも繋げてるんですね」(第26話)
憧れている対象のどういうところにときめいているのか
D=2+4【恥ずかしいこと】
「・・・笑っちゃいますよね、やっぱり。だから言いたくなかったんだ。だからずっとただの鳥のふりを――」(第8話)
成功する見通しなく夢を追いかける滑稽さ
未来――これまでの総括とこれからの夢
α=1+2+3+4【守りたいもの】=【プリキュアになりたかった理由】
「バーカ! そんな脇役放っておいて、ひとりでサッサと逃げときゃよかったのによ!」
「――エルちゃんを、笑うな!!」(第9話)
全ての人の努力が実を結ぶ瞬間
β=A+B+C+D【変わるべきこと】=【物語のなかで起きる成長・変化】
「みなさんはスカイランドの人たちと会ったことないでしょう。・・・恐がる人もいるかもしれません。けど。同じように、受け入れてくれる人だっているんです!」(第38話)
周りの目を怖れて自己評価を過剰に下げることをやめる
γ=α+β+1+A【なりたい自分】
「独りで、空を飛びたいって夢見てた。その夢はひろがって、プリンセスのナイトに、ヨヨさんみたいな賢者に――。夢がひろがるなかでたくさんの仲間たちと出会った。そして今、ボクはこんな夢を見ている。・・・『みんなと一緒にこの世界を守りたい』」(第48話)
みんなに支えられているから、自分にできることを駆使してみんなを喜ばせたい
ツバサの夢はひとりぼっちから始まりました。
空を飛びたいと夢見るツバサのことを同族はみんなこぞって笑いましたし、肝心のお父さんすらも空を飛ぶことにほとんど関心を持っていませんでした。ツバサはひとりで夢を追いかけるしかありませんでした。
けれど、彼はやがてヨヨお婆ちゃんと出会い、ソラと出会い、なによりエルちゃんと出会うことができました。
エルちゃんは赤ちゃんなのに妙に気高い子でした。敵に狙われているのは自分自身なのに、それを救出しようとするツバサのことをとにかく心配してくれるのです。今思えば、エルちゃんもまたソラの献身的な守護に感化されてそういうことをしていたんでしょうね。
ツバサを助けようとするあまり自分自身を窮地に追いやってしまうエルちゃん。その元の木阿弥をカバトンにあざ笑われるのを見て、ツバサは深い怒りを覚えました。自分が笑われることは慣れている。だけど、こんな自分のために必死になってくれる子が笑われるというのはあんまりじゃないか。
ツバサの関心が自分の夢以外のところに向いた初めての瞬間でした。
以後、ツバサは夢を叶えることと大切な人のために生きること、2つのわらじを履いて暮らしていくことになります。
ただ、一見してまるで違う生きかたに見える2つは、いざ試してみると案外よく交わるもののようでした。ツバサは周りの人によく期待されていましたから。ツバサが夢をひとつ叶えるたび、ツバサの大切な人たちはいつも自分のことのように嬉しそうにしてくれましたから。
いつの間にか孤独ではなくなっていたツバサは、みんなと一緒に夢を追いかけることがどんなに素晴らしいことか学んだのでした。
聖 あげは(キュアバタフライ)
アゲてひろがるワンダホー! キュアバタフライ!
過去――何が自分をつくったのかという認識
1=A+C【誰の役に立ちたいか】
「子どもの心を守る。それが私の思う“最強の保育士”」(第36話)
辛いことが起きたときに自分の心を守る手段がない子どもたち
2=B+D【誰に支えられているか】
「ボクも残ります。・・・悪いクセですよ。もっとボクを頼ってくださいって言ったでしょ」(第49話)
ムチャしがちな自分を心配しつつもやりたいようにやらせてくれる人
3=B+C【嬉しかった想い出】
「ましろんは悲しくないの!?」
「――悲しいよ。でも、私が泣いたらあげはちゃんはもっと泣いちゃうでしょ」(第4話)
悲しむ自分を励ますために年下の子が涙を我慢して笑ってくれたこと
4=A+D【傷ついた出来事】
「私が小さいとき両親が離れて暮らすことになってね。お姉ちゃんたちはお父さんと暮らすことになったんだ」(第28話)
両親の別居という子どもにはどうしようもない理不尽
現在――自分は何者なのかという認識
A=1+4【がんばっていること】
「いつも笑えるわけじゃない。苦しいとき、辛いとき、泣きたいときもある。でも、そんなときこそ笑顔で、みんなを笑顔にするためにがんばって、がんばって、笑顔が返ってきたら最高なんだって教えてくれた! だから私もそんなふうになりたいんだ!」(第28話)
悲しい思いをしている子を見つけるたび寄り添う
B=2+3【任せてほしいこと】
「私、あげはさんと暮らすことでアゲの何たるかを理解できた気がします。かわいいものや楽しいことで自分を元気にする。それが“アゲ”!」(第19話)
周りに働きすぎを心配させないよう積極的に日々を楽しむことを心がけている
C=1+3【よく気がつくこと】
「ねえ、エルちゃんはなんで本を隠したんだと思う? ――エルちゃんはちょっぴりさびしかったのかも。今までずっと一緒に遊んでくれてたツバサくんをどこか遠くに感じちゃったんじゃないかな」(第40話)
言葉にできない思いを抱えた人の、その思いを言語化できる
D=2+4【恥ずかしいこと】
「私はタケルくんに何もしてあげられない。このままお別れなんて――」(第36話)
力不足のせいで元気づけたい人を元気にしてあげられないとき
未来――これまでの総括とこれからの夢
α=1+2+3+4【守りたいもの】=【プリキュアになりたかった理由】
「キュアバタフライはさ、みんなを守るプリキュアだから。ツバサくん。君の夢だって守ってみせる――!」(第48話)
いつか多様な可能性を花開かせる子どもたち
β=A+B+C+D【変わるべきこと】=【物語のなかで起きる成長・変化】
「あげはさんは寝ているときも子どもたちのことを考えて笑っているような、おかしな人なんです。でも、そんなあげはさんだからこそ、タケルくんや子どもたちはあげは先生が好きなんだと思います」(第36話)
自分は憧れてもらえている存在なんだと自覚する
γ=α+β+1+A【なりたい自分】
「タケルくん。これで先生も最強になるよ」
「あげは先生はもう最強だよ!」(第18話)
子どもたちを理不尽から守り、夢を育む最強の保育士さん
あげはは子どもが好きでした。
それは幼少期に見たましろの毅然とした優しさがあまりにまぶしかったせいかもしれませんし、両親の別居を経て塞ぎこんでいた自分が今は立派な大人をやれているという手応えによるものかもしれません。いずれにしろ子どもという存在には可能性が詰まっていました。
最近ではツバサという少年が特にお気に入りでした。彼は人一倍誠実で、応援すればするだけどこまでも成長していってくれましたから。
あげはが両親の別居を経験したように、子どもの世界には何かと理不尽な不幸が潜んでいます。あげははそういったものから子どもたちを守りたいと考えていました。
それこそが最強の保育士さん。子どもを守ること以上に尊い仕事はないでしょう。あげは自身も子どものころずいぶん救ってもらったものです。
文字どおり子どもたちのためなら寝食を忘れて働くことのできるあげははすぐに人気の先生になりました。
その様子を傍で見ていたツバサはあげはが慕われている理由をもうひとつ指摘します。単純に保育士としてたくさんがんばってくれるからとかそういうの以前に、あげはが心から子どもたちを愛していることが伝わっているのだと。
保育士は子どもたちの心を守れるから素晴らしいんだと思っていました。
けれど、どうやらそれだけではないようです。「あげは先生みたいに最強になりたい」と言ってくれる子が現れるなど、あげはは子どもたちに夢を与えられる存在になれていたようでした。
思えば自分自身、愛情深く接してくれた保育士さんに憧れて保育士を目指したのですから、こうなるのもごもっともなこと。
エルちゃん(キュアマジェスティ)
降り立つ気高き神秘! キュアマジェスティ!
過去――何が自分をつくったのかという認識
1=A+C【誰の役に立ちたいか】
「ソラ――? ・・・だいすき」
「・・・私も大好きですよ、エルちゃん」(第31話)
自分を守ってくれる家族
2=B+D【誰に支えられているか】
「プリンセス。運命がひとまわりしたあとは、パパとママのもとに帰ってくるんだよ」
「ずっと待っていますよ、エル」(第24話)
自分を愛してくれる両親
3=B+C【嬉しかった想い出】
「大丈夫。パパとママのところに、おうちに帰ろう」(第1話)
ボロボロに傷ついたソラが自分を安心させるために微笑みかけてくれた
4=A+D【傷ついた出来事】
「カバトン。バッタモンダー。ミノトン。あの者たちの手を患わせたプリキュアもスキアヘッドの前では無力。――ふふ。ははははは!」(第31話)
さらわれた自分を取り戻そうとするみんなが痛めつけられた
現在――自分は何者なのかという認識
A=1+4【がんばっていること】
「うさしゃん――! おうち、帰ろう・・・!」(第25話)
守ってくれるみんなと同じような気高さを持つ
B=2+3【任せてほしいこと】
「ひろがるチェンジ! ひろがるチェンジ・・・! エル、変身。つよいの・・・!」(第32話)
強くなってみんなを守る
C=1+3【よく気がつくこと】
「ソラ――? ・・・だいすき」
「・・・私も大好きですよ、エルちゃん」(第31話)
みんなが一緒にいてくれることの幸せ
D=2+4【恥ずかしいこと】
「イヤ、イヤ! みんな大事! 大好き! エルも――、守る!!」(第32話)
一方的に守られるだけの立場に甘んじること
未来――これまでの総括とこれからの夢
α=1+2+3+4【守りたいもの】=【プリキュアになりたかった理由】
「ましろ。あなたが心配だよ。助けたいよ。気持ちは同じ。それって、一緒に戦う理由にならないかな」(第33話)
傷つきながらも自分を守ってくれるヒーロー(家族)たち
β=A+B+C+D【変わるべきこと】=【物語のなかで起きる成長・変化】
「こちら、当館オリジナルのお衣装となります。街で噂の謎のヒーロー、その名は――」
「プリキュア!!」(第31話)
自分もヒーローになりたい
γ=α+β+1+A【なりたい自分】
「ふと思ったの。どうして私にはスカイトーンを生み出す力が、不思議な力が備わっていたんだろう? どうして私たちは5人なんだろう? って――。私はね、こう思うの。大きなプリンセスはひとりだった。辛かったんじゃないかな。一緒に戦う仲間がほしかったんじゃないかな。一緒に泣いて、笑って、励ましあう仲間が。だからきっと、彼女の使命を受け継ぐプリキュアは、私たちは5人なんだよ」(第49話)
お互いに守り守られる関係でありたい
他の4人と比べるとエルちゃんの物語は極端にシンプルです。
家族兼ヒーローの4人にたくさん守ってもらえた。
みんなカッコよかった。
だから自分もヒーローになって一緒に戦いたい。
とはいえみんなヒーローである前に家族でもある。
無闇に傷ついてほしくない。
だから自分がヒーローになってみんなを守りたい。
・・・それだけ。
プリキュアシリーズの追加戦士枠は往々にしてやたら重いバックグラウンドを背負わされるものですが、エルちゃんに限っていうならマジでそれだけです。
物語がシンプルであること自体に大きな意味がある子なんです。
なにせ重いバックグラウンド自体はエルちゃんの場合もしっかり存在していますから。それをガン無視して、あくまで自分の憧れを叶えるためだけにプリキュアになるのがエルちゃんの特異なキャラクター性です。
世界の危機よりチョコパフェの方が大事と訴えつづけた、プリキュア哲学の集大成みたいな子ですね。彼女こそがTHE プリキュア。
なにせ赤ちゃんですから。
いったいどこの世界に赤ちゃんの艱難辛苦をアニメで描きたがる大人がいるというのか。あげく子どもたちに見せたいと思う大人がいるというのか。ねえ?
コメント
ここには書かれていませんが敵キャラについて書きます。一番気になるのはアンダーグ帝国は悪役会廃止にしたせいか敵キャラの設定がコロコロ変わった事ですね。それはバッタモンダーだけではなくスキアヘッドもその1人です。これも雑誌によるとスキアヘッドの初期設定は「知識欲から世界の破滅を知ろうとする敵」なる予定だったそうです。私ももしスキアヘッドが初期設定のままラスボスになったらどうなっていただろうかと考えていますがそれでも一方で、後に「人を入れ物としか思っていない根っからの大悪党」に変更されて個人的には正解と思っています。初期設定が採用されたらそれこそバッタモンダーと被るからなのではと考えています。
見ました。
今日アニメージュ読んだらカイゼリンは前座である事は最初から決まっていたそうですね。スキアヘッドの初期設定の「知識欲から世界の破滅を見たい」という野望ですがもし、バッタモンダーが黒幕に成り上がっていたら採用されたのでは?そしたら終盤の展開も忠実とは一部違ったものになっていたかも?22話のシャララ隊長の幻影を作った時みたいにカイゼリンをエルレインの幻影で誘い出し、彼女がそこにたどり着いた所で次にカイザーの幻影を後ろから来させ、カイゼリンの目の前でエルレインの幻影がカイザーの幻影を手にかける…というフェイク映像でエルレインがカイザーを手にかけたと思い込ませる演出にしていたと思います。この場合本物のカイザーは存命ですがカイザーはその後バッタモンダーが15話でスカイランドの国王夫妻に使ったのと同じ呪いの魔法をかけられて昏睡状態になり、冷却装置の中に入れられてその装置ごとアンダーグエナジーで作った異空間の中に封印されていた…という展開になっていたと思います。もしミノトンの後任として出る予定だった没キャラの少女の敵が採用されたら…バッタモンダーが34話以降も再登場せず、もしくは34話のみの登場で最終的にこうなっていたかもしれませんね。スキアヘッドというキャラも作らなかったと思います。ただ。このルートでもバッタモンダーは忠実と同じく過去のコンプレックスに囚われた哀しき悪役になっていたと思います。因みに黒幕としての野望は「知識欲から世界征服をする」のが目的という初期のスキアヘッドに近い設定になっていたでしょう。
上記の展開だとましろの絵本作家の夢を応援したのはソラシド学園のクラスメートの友達が担っていたかもしれませんね。そしてソラと同じタイプの少女の敵が採用されたら少女の敵をもう1人…つまり2人一組の出撃にすると。そのもう1人の少女の敵は前者とは双子の姉妹で性格は「ハピネスチャージプリキュア」のキュアプリンセスと似たような性格をした少女でこちらはましろをライバル視します。そこでソラだけではなくましろの実力も試される時になります。この場合でも最後の戦いでキュアプリズムはプリズムシャインを覚えますし、更にキュアプリズムだけではなくキュアスカイも新しい技を覚えます。そしてもしバッタモンダーが黒幕だった場合のルートの続きですが、彼が黒幕だったら…「知識欲から来た」という野望を持つ事もあってこちらは本当にカイゼリンへの愛と忠誠心を貫いていたかもしれませんね。非道な事したけれど愛情と忠誠心は本物だったでしょうね。それもあってかバッタモンダーは黒幕だったとしてもスキアヘッドとは違い、他の帝国民と同じく和解して生き残るかも。それにはキュアスカイとキュアプリズムがフォームチェンジした後途中で覚えた技で心に光を染みこませ、カイゼリン達も一緒に説得した後必殺技でトドメ。バッタモンダーは敗北して元の姿に戻った後は封印していたカイザーを異空間から解放して術を解き、カイザーは目を覚まします。カイゼリンは実父のカイザーと再会できて忠実以上にハッピーエンドになっていました。バッタモンダーはその後どうなったか…。カイゼリンやカバトン達から「一緒に帝国に帰っていちからやり直そう。」と説得されて忠実と同じく帝国に復帰します。カイザー存命ルートなので勿論カイザーも一緒です。…余談ですが、カイゼリンのビジュアルと中の人ですが個人的には「ハピネスチャージプリキュア」のミラージュと逆だったら良かったと思っています。
長くなりましたがなんだかんだ言って忠実の展開で良かったと思っています。私はスキアヘッドの野望の設定を変えて正解と思っています。私はスキアヘッドが本当のラスボスだとしたら、同じ外道でもバッタモンダーとの対比として彼の比ではない程に悪役らしさを超えてほしいと思っていたから寧ろ大歓迎でした。スキアヘッドの設定の変更もまた賛否両論ありますね(笑)ですが逆に考えると、スキアヘッドをそういう本当に同情の余地がなさすぎる根っからの極悪人に変更したからこそ、バッタモンダーがより一層良く見えたのですから。
長くなりましたがなんだかんだ言って忠実の展開で良かったと思っています。私はスキアヘッドの野望の設定を変えて正解と思っています。私はスキアヘッドが本当のラスボスだとしたら、同じ外道でもバッタモンダーとの対比として彼の比ではない程に悪役らしさを超えてほしいと思っていたから寧ろ大歓迎でした。スキアヘッドの設定の変更もまた賛否両論ありますね(笑)ですが逆に考えると、スキアヘッドをそういう本当に同情の余地がなさすぎる根っからの極悪人に変更したからこそ、バッタモンダーがより一層良く見えたのですから。