終末トレインどこへいく? 第5話感想 迷って、間違って、だけど進む。

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こんなん晶じゃない。ひねくれてて、小難しいこんな本ばっか読んでなきゃ――!

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「骨にされてしまいます」

大きな出来事

メインキャラクター:玲実

目標

 晶を救う。

課題

 晶を元に戻すためには稲荷山公園のドクターを連れてこなければならず、そのためには小人の軍隊の拘束から脱してボスに幽閉されたというドクターを救出しなければならない。
 また、ドクターはもともと稲荷山公園一帯の住民のリーダーであり、彼女の協力を得るためには権力を簒奪したボスを打倒しこの地に平和を取り戻す必要がある。
 ドクターの診断によると晶を元に戻すにはキノコが必要で、ちょうどそれはボスの部屋に生えている。キノコを手に入れるためにもボスを倒さなければならない。

 つまり、とりあえずボスを倒せば全部うまくいく気がする。

解決

 ボスとは稲荷山公園の外から来たミリタリオタクで、小人じゃないから力づくで権力を強奪できたに過ぎなかった。体格が同じくらいなら運動に心得がある玲実の敵ではない。
 なお、実際のところキノコを食べさせても晶が元に戻ることはなく、玲実が勢いで口に叩き込んだ澁澤龍彦によって回復させることができた。

設定考察

7Gウェーブブレイン現象

 「7Gの影響下では人の体もその意識のありようで大きく変化しうるんだ」とのこと。要するに「病は気から」を地で行く世界だということだろうか。
 ポンタローも「脳に浮かんだ思考を直接読み込み全てのデバイスにアプローチ! 思う→即伝わる! 考える→即動く!」(第1話)と言っていた。受信させるデバイスの定義を曖昧にしていたからこんなことになっているのか。

 吾野でも東吾野でも7G事件直後にみんな一斉にではなく、一部時間差を空けて動物化などを発症していたのも、ある種の同調圧力によって無意識に自分のありかたを変えてしまっていたからかもしれない。

池袋人

 スワン仙人といいボスといい、7G事件後の池袋を知っている人は人間の姿を保っている。新聞に載っていた葉香や周りの群衆も人間の姿だった。
 また、新聞を発行できる会社が残っていたり、(なんか好き放題やっているようだが)ポンタローを市長とする行政機能が残っていたりと、池袋の人間は頭の中身もある程度人間らしい秩序を残しているようだ。そのうえで口を揃えて危険だといわれるわけで、いったい何が起きているというのか。

ピックアップ

人力発電

 自転車とダイナモを組み合わせて車載用バッテリーに充電させているらしい。効率悪そう。
 使用用途はボスの部屋にあるゲーセン用大型筐体やクレーンゲーム、冷蔵庫、電子レンジ、ロデオマシン、電動ベッドにマッサージチェアなど。The (体力の落ちた)オタクの楽園。

ドクター

 医者ではなく、7Gの開発に携わった科学者。稲荷山公園駅周辺地域のリーダーでもあった。善治郎と同郷らしいので吾野出身ということになる。
 フルネームはガッパ・マコト・オングストローム。

 善治郎の言を信じるなら「口は悪いが腕のいいドクターがいる。以前一緒に働いていた。小学校のころウンコを漏らして俺のせいにした。カンニング事件、リコーダーよだれまみれ事件、全部俺のせいにした」(第4話)という怪人物でもある。どこまで本当なの?
 前話時点では全然気付かなかったが、何気に善治郎は晶の症状が7Gウェーブブレイン現象によるものだと看破していたようだ。ドクターが一目置くだけのことはある。

こどおじ部屋とキノコ

 キノコが生え放題になっているということはろくに掃除していないのだろうか。壁が薄いから結露で湿りやすいのはわかるが、それにしても掃除を徹底させている街の様子とギャップがある。寝込みを襲われるのを嫌って自分以外の人間を一切入れていないのかもしれない。臭そう。
 こんな部屋に静留を連れ込んでいるあたり、ボスがどういうつもりだったのかが窺える。(拘束せず寝込みも襲っていないあたり、とことんピュアでジェントルでチェリーだったようだ)

 こんなにキノコまみれな部屋に住んでいてボスは体調を崩していない。そりゃあまあ、ドクターも食べて大丈夫なキノコだろうと予想するわけだ。

ごーもんティーの華麗なる水曜日

 小学生の玲実に大嘘を教えた日に晶が読んでいた本。タイトルのスチャラカ加減といい著者名不記載といい、澁澤龍彦本と違っておそらく実在しない本だと思われる。
 ちなみに玲実に破って食べさせられた『美徳の不幸』も、その翌日絡まれていたところを玲実に助けてもらった日にも読んでいた想い出の一冊。
 晶は旅立ちの準備一切なしで電車に乗ったはずなので、これらの本は晶が普段から携帯している選りすぐりの愛読書なのだろう。

狭山湖

 埼玉県入間市にある人造湖。7G事件によって膨張し、無人島ができたらしい。ボスが流刑にされた。
 西武池袋線沿線からは少し距離があるため再登場の可能性は低いかもしれない。可能性があるとしたら2駅先の狭山ヶ丘駅(仙人の地図ではパイプのマーク)か、狭山湖最寄り駅がある西武狭山線と合流する西所沢駅(人が跳びはねているマーク)か。

 ストーリーの流れはRPGによくあるお使いクエストそのもの。玲実たちにボスに立ち向かう理由は何ひとつありませんが、なりゆきでそういう展開になりました。
 RPGの勇者みたいに虐げられた者たちへの同情や義憤からというわけでなく、普通に実利に誘導されているのがまたお使いクエスト感マシマシ。
 そうしてひととおりイベントを消化し終わって、ようやく晶を治療できると思ったら、まさかの空振り!

 けれどここまでのお使いクエスト全部が骨折り損かといったらそういうこともなくて、玲実はドクターが教えてくれた7Gウェーブブレイン現象の仕組みから自力で治療方法に辿りつきますし、静留はボスの独白から葉香と仲違いしてしまった原因の一端に触れます。
 一見結果以外無意味なお使いクエストだったように見えて、実はむしろ過程にこそ価値があったわけです。

 葉香にとっての吾野の日々も、きっとそういうものだったんでしょうね。
 7G事件前から池袋に行きたいという思いをずっと抱いていた葉香。だからといって、吾野という田舎町で静留たちと体験した出来事が無価値だったかといえば全然そんなことはなくて。

無知の知

 「静留ちゃん何お願いした?」
 「秘密。何お願いした?」
 「えっ!? 秘密!」

 なにやら妙に真剣な面持ちで神社にお祈りしていた葉香。

 事情はまだ伏せられていますが、葉香は以前からずっと池袋に行きたがっていたようなので、おそらくその関係でしょう。
 挙動不審な様子からして静留たちに後ろめたい気持ちもありそう。たぶん、新宿に行ったらそのまま吾野に戻ってこないつもりだったんでしょうね。このときにはすでに。
 なにせ吾野から新宿までなんて片道ほんの1時間20分ほど。運賃も620円です。(関東の電車ってメチャクチャ安いんだな・・・) 行って帰ってくるつもりならいつでも気軽に行けます。なのにそうしなかったということは、そういうことなんでしょう。
 転校当初静留たちに心を開こうとしていなかったのも、それが理由のひとつだったのかもしれません。

 彼女にとって吾野での数年間はただの足かけ。あるいは雌伏の時間。そういうつもりだったんじゃないかと思います。
 初めは。

 「いっけー、撫子ちゃん! ぶちのめせー!」
 「ぶちのめせー!!」
 「・・・がんばれ。ぶちのめせ」

 ただ、彼女は静留という唯我独尊に振りまわされ、巻きこまれて、吾野での暮らしに愛着を持つようになりました。友達ができました。自分ひとりでは絶対に抱くことがなかっただろう思いや新しい考えかた、楽しみを知ることができました。
 葉香が静留のことを好きになったのは、だからです。

 「勉強って何のためにやるのかな? わけわからん」
 「『わからん』ってことを確かめるため、かな?」
 「・・・葉香もときどきわけわからんこと言うよね」

 当の本人は全然ピンとこないらしいのがおかしいけれど。

 静留たちと一緒に過ごす吾野の日々は、葉香にとって「わけわからん」ことだらけでした。執拗にアリクイと戦いたがる吾野流柔術とか、矢をつがえるだけつがえて先攻後攻が決まり次第弓でしばきにいく吾野弓術とか。
 全然わけわかんなくて、楽しくて、実りある日々でした。

知るための道程 ――晶

 「すごいお腹痛くなったんだかんね!」
 「本当に食べちゃうと思わなかったんだもん!」
 「教科書なくなっちゃった!」
 「楽しようとするからでしょ!」
 「もう晶とは絶交!」
 「いいもん、別に!」

 明け透けに言って、玲実はバカでした。晶の想像を常に上回ってくる特大のくそバカでした。
 晶は口は悪いですが、友達を苦しめて喜ぶような悪趣味はありません。軽い冗談のつもりでした。いくら頭の悪い玲実だってあんな妄言本気にするわけがない。よしんば信じるにしても自分で書いたノートを1~2ページ食べるくらいだろう。まさか教科書を何十ページもまとめてちぎって一息に飲み下しちゃうなんて。どんな握力だよ。そしてどんなアゴしてるんだよ。
 こんなやつと友達していたら、こっちがどれだけ気を使おうときりがない。晶と玲実は致命的に相性がよくありませんでした。

 だけど。

 「おいこらー! 晶に何してんだー!!」

 玲実はやたらと目がいいのです。たぶん、耳も。そして何よりバカなのです。
 離れたところから晶のピンチを察知して、ケンカのギスギスなんてすっかり忘れて助けに来てくれるのです。きっといつだって。きっとどんなときだって。
 玲実とケンカしてみて初めて、この子がそういう子なんだって知りました。

 晶にとって玲実は“ぜったいにたしかなもの”だったのでした。

 「――でも心配いりません。困ったちゃんのときはどんなときも、玲実ちゃんが来てくれるのです」

 玲実や、それから静留や撫子さえいれば、晶がどんなに黒い毒を吐こうとも、どんなトラブルに巻きこまれようとも、晶の日常は永遠に守られます。そう信じられます。

知るための道程 ――玲実

 「ほら、晶。お医者さん来たから」
 「待て。私は医者じゃないぞ」
 「は!? だってドクターでしょ!?」
 「私は科学者だ」
 「じゃあ全然ダメじゃん! 治せないじゃん!」

 散々がんばってきたことが全部水の泡。
 いつぞや必死に教科書に齧りついた(物理)みたいに、バカのやることはちょくちょく徒労に終わります。

 とはいえ、全くの無駄かというと必ずしもそうではないのですが。

 「君たちは運がいい。7Gが原因なら医者には治せん。――急ぐな。科学者といえど分野が違う。だが7Gの研究に携わっていたぶん推測はできる」

 「今回起きたことを我々は”7Gウェーブブレイン現象”と呼んでいる。7Gの影響下では人の体もその意識のありようで大きく変化しうるんだ」

 「つまり、晶くんの変化はキノコとともに大切なものを取られたという意識によるものだ。ならばそれが戻ったと思い込むよう、キノコを食わせればいい」

 3歩進んで2歩下がる。足踏みしているようで1歩くらいは進めている。そういうものです。
 名医を呼んで晶を助けてもらおうという玲実の算段は一から十まで完全に見当外れだったわけですが、それでも行動したおかげで新しい手がかりを得ることができました。

 「・・・まずいのです! もう食べません。ぷんぷんぷん!」
 「ダメか」

 ちなみに、頭のいい人のやることもちょくちょく徒労に終わります。むしろ科学者の仕事をしていたらそういうことなんてしょっちゅうです。失敗することのほうが多い。

 ただ、失敗するということが無駄なことだと思わないだけなのであって。

 「こんなん晶じゃない。ひねくれてて、小難しいこんな本ばっか読んでなきゃ――!」

 さて。玲実にとって晶は何が面白いのかさっぱりわからない本ばっかり読んでいる意味わかんない子でした。
 たぶんみんなそう思っています。実際、たまにそれでいじめられることもありましたし。

 いじめられようが、呆れられようが、それでも晶は自分のスタンスを崩しませんでした。
 何がそこまで晶の心を支えていたのか玲実は知りません。ただ、そういう晶のことが玲実は嫌いじゃありませんでした。
 いつだって変わらない。どんなときだって変わらない。永久不変の存在。玲実にとっての“ぜったいにたしかなもの”。
 いちいち自分の言うことを否定されて、いちいち憎まれ口を叩かれるのは腹が立ちますが、それでも玲実にとっては晶がいる場所こそが当たり前の日常だったのでした。

 「何すんだバカ玲実! 死ぬじゃん! サディストかアンタは!? サディズム。すなわち加虐性欲。他人に身体的な虐待や精神的な苦痛を与えることで性的興奮を得ること。わかんなきゃマルキ・ド・サド読め! まあバカにはちんぷんかんぷんだろうけどね!」

 医者を探してダメで、キノコを探してダメで、それでも科学者を見つけられたことに意味があって、晶から失われた魂を口に叩きこむことに意味があって。
 バカはバカなりに右往左往しながら、それでも玲実は着実に前へ進み、大切にしていた日常をもう一度取り戻すことができたのでした。

 これが、誰もが旅なんてやめとけと諭す終末世界にあえて新宿行き電車を走らせる、少女たちのエネルギー。

 「ドクター、私たちと逆向きの旅だね」
 「このサイズだ。車にありったけの燃料を積んだって何日かかるか」
 「気をつけて。何あるかわかんないし。それは私らもだけど」
 「目的地への道のりとはそういうものだ。だからこそ一歩を踏み出す勇気には価値がある」

 思えばこの稲荷山公園地域の人々には、これまでの駅と違って停滞した空気感がありませんでした。終末を受け入れ、未来が閉ざされたことを受け入れ、安寧とともに死を待つ、あの諦めが感じられませんでした。
 スワン仙人の地図に記されていた◇マークとはそういう意味だったのでしょうか?
 ドクターがこの地域を導いていたおかげでしょう。そのドクターもこれから旅を始めます。玲実たちと同じように。諦めたくなる気持ちなんて知らないふりして。

知るための道程 ――静留

 麻酔ミサイルとやらを撃たれて、また気絶して。
 静留が目を覚ますとそこは見知らぬ部屋のなかでした。

 奇妙なことに今度は手足を縛られていませんでした。ベッドの上でした。
 周りを見回すと、目の前にボスがいました。体に触れるでも狼藉するでもなく、どうやら静留が目を醒ますまでずっと寝顔を眺めていたようです。わざわざ電動ベッドを起こして、座ったままでも顔がよく見えるようにして。
 変態か? それもだいぶ童貞極まった感じの変態。

 そういえばボスはギャルが苦手なようでした。それを言ったら静留もたいがいギャルな気がするのですが、玲実みたいにガングロメイクをキメていないだけボスにとっては清純派判定だったのでしょう。(このシチュエーションをつくるために今回撫子はお留守番だったのか!)
 あるいは、よっぽど話し相手に飢えていたのかもしれません。
 拘束していなかったのもおおかた好感度稼ぎのためと思われます。ロープで心までは縛れないのです。
 どれほどの富と権力を得ようが、世に無いものねだりの種は尽きまじって感じですね。

 さて、ヘイトスピーチはこのくらいにして。

 「・・・なんでこんなことしてんの? 単なる弱い者いじめじゃん」

 妙に緊張したような口調のボスを見て、余裕を取り戻した静留が彼の真意を尋ねます。

 「基地が・・・、好きだったんだよ。カッコいいだろ? 戦闘機とかヘリとかいろんな車があって。ずっと憧れてたけど誰にも言わなかった。でも、初めて何人か友達ができてさ、そいつらに『基地で働きたい』って話した。――爆笑されたよ。『お前の頭と運動神経じゃ無理に決まってるだろ』って」

 はっとしました。

 静留は有り体に言って無神経な人間です。人に気を使うのはあまり得意ではありません。
 親切にしたい気持ちはあります。友達に優しく接したい気持ちももちろんあります。だけど、どうしても周りの人が何を思っているのか、どうしてそういうことをしているのか、何を伝えたいのか、なかなか気付いてあげられないのです。

 「あのね、静留ちゃん。静留ちゃんがもし何も言わずに吾野を出てっちゃったら、静留ちゃんが葉香ちゃんがいなくなって悲しんだみたいに、みんなを悲しませていたかもしれないんだよ」
 「う・・・。そっか。それは考えてなかった。ごめん」

 「じゃあ、もうひとつ謝って」
 「え?」
 「『無理して一緒に来なくてもよかったのに』って言ったこと。葉香ちゃんは私たちにとってだって友達なんだからね」(第2話)

 子どもを諭すように優しい言葉で丁寧に説明してくれた撫子の言葉。あのくらい言ってもらえないと理解できない時点で、自分はよっぽど人の心に疎いのでしょう。

 「・・・そうなんだ。静留ってそういう人なんだ」
 「はあ? なんだよ、そういう人って! 葉香こそそういう人だったんだ!」
 「そうだよ。私はこういうやつだから・・・! ごめん」
 「何? ごめんって!? 知らないからね、もう! 葉香のことなんか!」(第1話)

 あの日、静留は葉香を傷つけました。そう。傷つけたんです。何がどうして友達を傷つける言葉になってしまったのかもわからないまま――。

 「そんで7Gが起こってここに来たら――。どうせ『くだらねえ』とか『狂ってる』としか思ってねえんだろ。・・・あ。ちょ、なんでそんな顔すんだよ」

 悲しくなりました。
 自分はそんなこと思ってなかったはず。少なくとも本気で葉香をバカにしようとしたわけではなかったはず。
 だけど相手がどう思うかはまた別の話。葉香が吾野に帰ってこないのは、もしかしたら静留のことを本気で嫌いになったせいで、二度と顔を合わせたくないと思っているからかもしれなくて。

 だけど会いたい。静留は会いたい。葉香に会いたい。
 たとえ向こうはそうじゃなかったとしても。
 無神経なことだったとしても。
 葉香が自分のことをどう思っているのか、どうしても直接聞きたい。

 「何すんだバカ玲実! 死ぬじゃん! サディストかアンタは!?」

 「・・・ブレスレット、またつくったげる」

 晶と玲実の関係もまたややこしくて、仲がいいんだか悪いんだかよくわかりません。大らかな玲実が晶の憎まれ口を受け止めているから成立しているような、その実、晶の言外の思いやりがふたりの関係をつなぎ止めているような。

 静留に葉香の本心はわかりません。
 だけど、だから、会いたい。

 葉香のことを知るために。

 再会を喜んでくれるかもしれない。うんざりしたような目で見下されるかもしれない。
 わからない。
 だけど、だから。

 「目的地への道のりとはそういうものだ。だからこそ一歩を踏み出す勇気には価値がある」

 静留が始めたこの旅路は、わからないでいたことをわからないままで終わらせないためのもの。

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