ファイアーエムブレム 風花雪月 プレイ日記 蒼月の章Ep.14「妄執の王子」

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・・・僕のやりかたじゃ、すぐにみんなを助けてあげるのは難しいかもしれない。だけど目の前で困っている人を助けることは無駄じゃない。きっと意味があるんだって。僕は・・・そう信じたいです。

このブログはあなたがプレイ済みであることを前提に、割と躊躇なくネタバレします。

(主観的)あらすじ

 修道院でディミトリら旧王国軍が決起したことはすぐに帝国に察知されることとなり、再会を喜びあう時間もほどほどに、シンファニカたちは籠城戦を強いられることになりました。ギルベルトの計略が功を奏し、第一陣を撃退することには成功しましたが、このままでは進退窮するだろうことは誰の目にも明らかでした。

 そんなさなか、ディミトリが狂気に冒されていることがますます浮き彫りになっていきます。誰もいないはずの広場でぼうっと亡霊たちと語らい、仲間の発言ひとつひとつを敵対的に受け止め、敵将を捕らえては残虐になぶり殺そうと、そして、今後の方針を問われては自国民の窮状を顧みない撃滅思想を語ります。
 何を言っても耳を貸そうとしない彼に、シンファニカはどう接するべきか迷います。けれどかつての教え子たちが嬉しそうに5年前の想い出を語り、口々に先生への感謝の言葉を紡ぐのを聞いて、心を決めます。
 いつもどおり、変わらずに接しよう。彼は、5年前の私を心から信頼してくれていたはずなのだから。

感想

 「何だ、ヤツは・・・。・・・まるで別人だな」
 お前が言うか、フェリクス。5年前は散々彼を獣呼ばわりしていたくせに。
 やっぱりこの子は優しいんですね。彼に本当に獣になってほしくなかったからこそ、早めにその本質をさらけ出させて、対策したいと思っていた感じですかね。ちょっと丸くなっただけでこれだよ。

 溜まりに溜まった支援会話Aの大感謝祭。戦闘にかかった時間の3倍はアドベンチャー画面を見ていました。個別指導のため食事会を開きまくっていると自然にこうなっちゃいますね。これ、ディミトリとドゥドゥー(死んだとは毛ほども思っていない)が復帰したらまたお祭りになるなあ。

 でもまあ、このタイミングで支援会話祭りになったのはタイミングよかったかもしれません。
 自分は教師だったんだと改めて自覚させられました。こちらが指導のために言った言葉、何気なく交わしたおしゃべり、あるいは何をしたつもりでもないただの日常。生徒たちは修道院で過ごしたあらゆる時間にそれぞれ大切なことを学び、そして誰もが「先生のおかげだ」と言ってくれました。
 正直、買いかぶりすぎだと思います。シンファニカがそこまで綿密な教育活動をしていたとは思いませんし、そもそも教師という存在がそこまで深く生徒たちの学びに干渉できるものだとも思いません。彼らは自主的に学び、自主的に育っていきました。最初から精神的に強かったアネットやアッシュなんて本当にこちらと無関係に人生訓を獲得していますしね。

 ・・・けれど、そんな健やかな彼らが「先生のおかげだ」というのなら、きっと本当にそうなんでしょう。
 言葉だけが人を育てるものではありません。書物や、器材だけが人を育てるわけではありません。そんなものよりもっと根源的な、学びの場をつくる大前提となる要素がひとつあります。思えば私たちが生まれて初めて学びの経験を得たのは、きっと学校ですらありませんでした。

 彼らに信頼してもらうことができてよかったと思います。
 生まれて間もない幼子は、まず「何をすれば両親に笑ってもらえるのか」を学ぶといいます。誰かに喜んでもらえるのが嬉しくて、自分の行為で誰かの表情を変えられるのが楽しくて、それで、一番身近な誰かのため何かをしてみせる、ということを覚えます。
 そして親のほうは、彼らの様々な学習活動に対して逐一笑ったり、怒ったりすることで、何が善いことか、何が悪いことかを、ひとつひとつ教えていくものです。必ずしも意図的に行う指導というわけではありませんが、ただなんとなく一緒にいるだけでも、子どもはすくすくと育ち、だんだん賢くなっていくものです。
 ・・・生徒たちに信頼してもらえてよかった。
 それはつまり、幼子にとっての両親と同じように、シンファニカのリアクションひとつひとつが彼らにとっての学びにつながったんだと、シンファニカの価値観そのものが彼らの学びの基準になれたんだということです。「この人が嬉しそうにすることを続けたら、きっと自分にとっても好ましい結果につながるんだ」って信じてもらえたということです。

 だとしたら、今のディミトリに対しても、シンファニカにはまだできることがあります。
 フェリクスはディミトリの変貌ぶりに驚いていましたが、正直私にとって彼は出会ったばかりのころから大して変わっていないように見えます。多少自分のなかの汚い部分を隠さなくなっただけで。
 あの子には元々味方がほとんどいませんでした。誰かを信用するということが極端に下手な子でした。優等生の仮面を被って誰にも分け隔てなく親切にする一方で、自分自身はなかなか誰かの助けを借りようとしていませんでした。寂しがり屋のくせに自らを孤独に追い込もうとするメンドクサイ子でした。
 そんな彼が5年前からすでに自分の汚い部分を正直に吐露してくれていた、数少ないひとりが、シンファニカでした。

 だったら、これからも昔と変わらず彼の先生でありつづけよう。
 苛烈な戦場でも変わらずキレイゴトを謳い、教え子たちが生きていることを喜び、そして守りつづけよう。
 ディミトリにとってそんな人物が気を許せる存在になりうるならば。そんな価値観が彼にとっての指標になりうるならば。
 どんなときでも絶対に彼の味方でありつづけ、そして自らの価値基準に従って彼の露悪を諫めつづけよう。
 そう、決めました。

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