私、今、本物のおとぎの国にいる!
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「来たよ! 人魚の国・グランオーシャン!」
活躍したひと
くるるん
どこまでもただのペットでしかないながら独特の存在感を放つ唯一無二の妖精。グランオーシャンの国民は魚だろうがタコだろうがみんな海の妖精という設定らしいのに、どうしてこの子だけ言葉も話せないペット扱いなのだろうか。
女王様とは相思相愛の仲であり、今回くるるんが女王様の寵愛を受けられずにいたことが、ローラに女王様の正体を疑わせることになる直接のきっかけとなった。
伝説のプリキュア
まなつやあとまわしの魔女の夢枕にたびたび現れる不思議な少女。どうやら魔女と友達だった様子だが、今回その魔女と戦っている様子が描かれた。それも涙を流しながら。
トロピカってたもの
グランオーシャン
あとまわしの魔女たちによって国民のやる気パワーを奪われていたはずの深海の王国。いつの間にか復興していたらしくローラのところに連絡が届いたが、実はあとまわしの魔女たちによって仕組まれた罠だった。やる気パワーが自力回復しうること自体はまなつが証明しているのでなかなかタチが悪い。
最初から水中のはずなのだが、国を覆う魔法の壁が壊れると何故か海水が流れ込んできて渦をなす。グランオーシャンを満たしているのはきっと普通の水とは比重が違うミラクルな液体なのだろう。サラダ油とか。リップさえあれば水中呼吸できるという話も本当にグランオーシャン内限定のことだと思っておいたほうがよさそう。
うまくいかなかったこと
あとまわしの魔女たちにみごとに騙され、探していた海のリングまで押さえられてしまった。
やりきれたワケ
まだ何も解決できていない。
アサガオという花には3つの目立った特徴があります。
ひとつは大きくも可憐な花容。
ひとつは朝に花開き夕方にはしぼんでしまう短命さ。
ひとつは近くの柱などに固く巻きつくツル性。
この特徴からアサガオには大きく分けて2つの花言葉が託されています。「儚い愛情」と「結束」の2つ。
また、白色のアサガオは比較的貴重だったこともあり、この2つのニュアンスにさらに強い祈りを込めた花言葉が託されています。悲しい運命を覆し、幸せな思いはもっと強く。
すなわち、「あふれる喜び」そして「固い絆」。
どうしてあとまわしの魔女は昔の記憶を失っているのでしょうか。
どうしてグランオーシャンの王宮に記憶を吸い出す装置があったのでしょうか。
どうしてプリキュアと魔女は悲しい戦いを繰りひろげなければならなかったのでしょうか。
どうして生きものをヤラネーダにしてはいけなかったのでしょうか。
どうして「人魚はプリキュアになれない」などという迷信が伝わっていたのでしょうか。
どうして、伝説のプリキュアはあんなことをまなつに頼んだのでしょうか。
「この世界を救って。そして、あとまわしの魔女になってしまった魔女も――」(第29話)
キュアラメールの変身アイテムであるマーメイドアクアパクトは女王様が預かっていました。
あれは元々誰の持ち物だったのでしょう?
伝説のプリキュアはまなつと同じ、ハートルージュロッドの使い手だったというのに。
「ねえ。女王様は私に何をさせたかったの? 私、女王様の言うとおりプリキュアを見つけた。次はどうすればいい?」
「あなたは、どうしたいのです?」(第17話)
「女王様。私、まなつともっと一緒に遊びたい! さんごとコスメの話もしたい! みのりと人魚の物語のことも話したい! あすかと一緒にゲームもしたい! みんなと一緒に部活もしたい! もっとずっと、まなつたちと、みんなと一緒にいたい!! それが私の“今、一番したいこと”!」
「その思いがあれば大丈夫。お友達が待っていますよ」(第17話)
マーメイドアクアパクトは、ローラが初めて女王様の前で“今、一番やりたいこと”を宣言したとき、彼女の手に委ねられました。
何のためのプリキュアか
「改めて、はじめまして。私がグランオーシャンの女王です。みなさんの活躍にはいつも感謝していますよ。ありがとう」
「いやあ、照れるなあ。私たちのほうこそプリキュアになれてよかったです。おかげですっごくトロピカれるようになりました」
「こうしてみんなと仲間にもなれたし」
「ひとりじゃできないいろんなことも経験できた」
「ですから、お礼を言うのは私たちも同じです」
「ありがとう! 女王様」
近年のプリキュアいずれもそういう側面が大きいですが、『トロピカル~ジュ!プリキュア』も例に漏れず、まなつたちは使命感ではなく自己実現のためにプリキュアになりました。
女王様もそのあたりの事情は理解しているはずです。ローラにマーメイドアクアパクトを渡したときなんか、わざわざ彼女が自分で望んで人間界に留まろうとしているんだという意思を確認していたくらいですし。
もちろん、女王様からしたらグランオーシャンの都合でまなつたちにプリキュアをやってもらっている側面も実際あるので、国賓として労をねぎらうのも、新たな戦力である海のリングを探させるのも、筋が通らない話ではありません。
ただ、彼女はきわめて愛情深い女性です。特にローラとは実質的に母子のような関係性を築いています。わざわざくるるんを遣いにしてまでお菓子を届けさせるくらいには。
「そんな汚い実もペットの話もどうでもよいのです。それよりリングです。ちゃんと探したのですか?」
「しかたありませんね。大地のリングとコンパクトを渡してください。一時的にパワーアップして探しやすくします。さあ」
だからさすがに、まなつたちがせっかく楽しんでいた空気に水を差してまで成果を急がせるのはおかしい。そういう話になります。
彼女の人となりをよく理解しているローラが違和感に気付きます。だってローラはそんな人格者である彼女を近くで見ていて、憧れたからこそ、女王を目指しているわけですから。
「女王様はくるるんのこと、すごくかわいがってた。『どうでもいい』なんて絶対に言わない。シャボンフラワーの実を汚い実呼ばわりもしない。トロピカルパクトを渡せとかも変よ。白状なさい! あなた、いったい誰!?」
ニセモノの女王様がくるるんの愛情表現に応えようとしないことも含め、今話の要点になっているのはこの部分です。
まなつたちは各々自分の“今、一番大事なこと”のためにプリキュアをやっている。本物の女王様もそれを承認してくれた。だから、どんな理由であれ、まなつたちにとっての“今、一番大事なこと”が否定されるのはおかしい。
この論点を軸にローラは女王様がニセモノであることを見破るわけです。
では、どうしてこのタイミングで“今、一番大事なことをやろう!”なんていうこのアニメの大前提が改めて確認されたのかといえば。
答え合わせは来週になりますが、きっとこのことが伝説のプリキュアと魔女の戦いに繋がってくるからなんでしょうね。
プリキュアは何のために戦うのか
「何かと戦って、泣いていた――、か」
「不思議な夢」
「何か伝えたかったのかなあ?」
まなつの夢のなかで伝説のプリキュアは泣いていました。強大な敵と戦っている最中に。あとまわしの魔女と同じ被り物、同じ衣装を身に纏っている敵と戦っている最中に。
主観を共有するまなつには彼女が悲しんでいる気持ちも伝わってきます。彼女がこの戦いを望んでいないことは明らかでした。
だったら、どうして彼女は戦っていたのか。
どうやら彼女の戦いは、まなつたちが“今、一番大事なこと”をやるためにプリキュアしているのとはずいぶん事情が異なっていたようです。
もちろんやむを得ない事情はあったのでしょう。けれどまなつたちはすでに知っています。やりたくないことをやらなければならないのがどれほど辛いものなのか。やりたいことを我慢して続けた先に何が待っているものなのか。
さんごは大好きな自分の“かわいい”を隠しつづけ、みのりは大好きなファンタジーと自分を切り分けようと努め、あすかは大好きな部活仲間と別れてひとりになり、その行きつく先に得たものは――、ただ、ただ、生き苦しいばかりの自己嫌悪だけでした。まなつもつい最近、やりたいことをやるべきではないと思うとき、どれほど自分を信じられなくなるか痛感したばかりです。
実際のところ、伝説のプリキュアがどうして泣きながら戦うことになったのかはわかりません。
けれどまなつたちがこれまで学んできたことを踏まえるのなら、彼女がやっていたことは絶対に正しくないことだったと、そう言ってあげなければなりません。
プリキュアは自分が戦いたくないと思うことのために戦うべきではありません。たとえそれがプリキュアとしての使命だったとしても。少なくとも、まなつたちが描いてきた物語においては、それは明確に否定されるべきことです。
涙をこぼすほど辛い思いをしていた彼女自身のためにも。
「ひどい!」
「記憶を吸い出すなんて、よくもこんなものを!」
「あーら。その装置は元々ここにあったものよ。私たちはちょっと拝借しただけ」
「え!?」
同様に、まなつたちは記憶を奪われることにも忌避感を覚えます。
なぜなら過去の記憶とは、自分の“今、一番やりたいこと”を決定する指針になる大切なものだからです。
まなつたちと出会わなければ、ローラは人間の世界で生きることの楽しさを知れませんでした。誇り高い人魚が、わざわざ人間の足を得ようだなんてトチ狂った願いを抱くことはありえませんでした。
「絶対諦めないわ。私はみんなを守って、グランオーシャンの女王になるのよ!」
たとえばローラのこの言葉も過去の記憶に根ざすものです。ローラはみんなにチヤホヤされたくて次期女王を目指しています。一見して浅はかすぎる夢。けれどローラは本気も本気。だってそれは現女王の姿に憧れを見出してのものだったから。
女王様は国民みんなに慕われていました。慕われるだけある立派な人柄の人物でした。だからローラは下心ダダ漏れでありながら誇り高く、与えられた使命をこなしてさらに高みを目指す、たゆまぬ自己研鑚をつづけられるステキな女の子になったんです。
過去の記憶というのはそれほどに、きっとやる気を大切にしている全ての人にとって大切なものです。
ローラの思いをよく理解してくれている女王様にそれがわからないはずがありません。なのに、そんな彼女がこんな野蛮な装置を手元に置いている。不思議な話です。
不思議な話であるならば、すなわちそこには何か特別な事情があるはずです。彼女たちはこれからそのあたりも知っていくべきでしょう。その事情に納得できるかどうかは別として。
逆にやる気を阻害してしまう記憶、たとえばトラウマのようなものも現実にあるわけですしね。それを安易に忘れてしまうことについては是々非々様々な意見もあるでしょうけれど。実際、過去の記憶を失っているあとまわしの魔女は自堕落の権化みたいな性格になっちゃってますし。
まあ、そのあたりをまなつたちには“今、一番大事なことをやる”論点を軸にして考えていってほしいところ。
「この世界を救って。そして、あとまわしの魔女になってしまった魔女も――」(第29話)
まなつたちはすでに伝説のプリキュアから願いを託されています。
きっと彼女には成し遂げられなかったことなのでしょう。彼女の力では足りなくて、後悔を残してしまった。けれど、伝説のプリキュアにさえ成し遂げられなかった難題であれ、まなつたちならできるかもしれません。
だって、まなつたちは伝説のプリキュアとは違うから。まなつたちなら泣くような戦いなんて絶対にやらないから。それに、まなつとローラとさんごとみのりとあすかとでだって、みんなそれぞれ性格が違うくらいです。みんな異なる可能性を持っています。
何のためにプリキュアになるのか。
自分のやりたいことのためです。
プリキュアは何のために戦うのか。
自分のやりたいことのためです。
そしてその“自分”というのはプリキュアひとりひとりで個性バラバラ。だからいい。
プリキュアは各々自分のために戦うからこそ、ありとあらゆる問題を乗り越えていける可能性を秘めています。
コメント
ヌメリーがあからさまなボロを出すまで、まさか敵の掌の上だなんて全然気づきませんでした……。
記憶を消す装置ですが、魔女様たちが元・グランオーシャンの住人という仮説を信じるなら
『魔女様が伝説のプリキュアとなんらかの理由で離れるor対立することになった際に発明された品』という可能性が考えられますかね。
動物のヤラネーダが禁じられてる理由は裏がありそうですが、単にスタッフさんが用意できるパワーアップの口実がそれくらいしか残ってないだけだったり?
忘れさせたほうが本人のため、なんて記憶もあるのかもなあって感じですね。私の想像だと。
まあ、過去に捨てたものを取り戻しにいくさんご、みのり、あすかのストーリー展開を見るとそれも否定されるべき考えのはずですが。
今日は全日本大学駅伝明けのトロピカル~ジュプリキュアで、ローラ・アポロドロース・ヒューギヌス・ラメールの生まれ故郷へ里帰りも、実は敵幹部が3人ぐるみで見せつけた幻だったという話でした
私のお母様は今日のトロピカル~ジュプリキュアを視て、2回「おもしれーなー」と口にしました
私個人としても「ひどい」というセリフにはシックリ着ました
これはふたりはプリキュアSplash Starにてキュアイーグレットの舞のお兄様がキントレスキーの一撃で気を失い、それを知った舞が「ひどい」と嘆きました!!
さらにキュアアイドルギャンブラーが登場する原作の漫画の最終章の準決勝の第2試合が終了直後、そのキュアアイドルギャンブラーも「ひどい」と口にします
ですから女児向けプリキュアを中心に私がチェックしたことがある二次元作品的に感慨深かったですね!!
で、いとこのお姉さんの次女には「おたがいとちゅうまでみていてよかったね」と、HUGっとプリキュアの最終決戦の第1ラウンド以来となる話で、感想を送った時とダブり感慨深いです
一方HUGっと!プリキュアの時はいとこのお姉さんの娘達にこのような感想を送りました!!
話は変わりますが、今日のトロピカル~ジュプリキュアが終了後、おじい様(お父様の方)の弟という親戚のおっちゃんの自宅を通りがかりながら散歩していると、トロピカル~ジュプリキュアの敵幹部が見せつけた幻のグランオーシャンは、私がプリキュアちゃんねるにて、キュアホワイトソックスがたった1人で次々とウザイナーを浄化していく話の中で、第2話から生み出された可能性があるものだと思えました!!
キュアベースボールギャンブラーモドキ以外は、キュアアイドルギャンブラーモドキも立会人も、観客もキュアベースボールギャンブラーモドキが見せつけていた幻だったことが判明する話でもありました!!
こう思うとプリキュア的に感慨深いシリーズ構成だったと言えますね!!
で、次回は大事なリングを取り返せ?というようなサブタイトル
スタートゥインクルプリキュアの最終決戦の時のサブタイトルにはフワを救え…という話もあり、トロピカル~ジュのプリキュアが大事なリングを取り戻せるものだと確信出来ます!!☆☆♬
これでこっから先はトロピカル~ジュプリキュアの敵幹部が生き物をヤラネーダ化し続けても、真新しい必殺技でなんとかなりますね!!
>で、プリキュアとは完全に無関係な雑談で言いたいことは
来週の土曜から神宮大会があり、高校の部では本来なら補欠1位に止まる学校に甲子園切符が舞い降りる貴重な大会なのです!!☆☆♬
その重要な全国大会でどこの地区代表が優勝を遂げるか本当に楽しみですし、ワクワクします
それ救えなかったやつ!
事情を知らなかった時点では「ひどい」としか思えない装置でしたが、あんなモノが存在する理由を知ってもなお非道いと思える装置なのかどうかは気になるところです。
「魔法の壁」とか言うドームが割れると浸水するグランオーシャン。……たぶんグランオーシャンって深度を自在に変えられる潜水艦みたいな浮遊都市で水深1万mとかまで潜航出来て、そして内部の水圧は常に水深数十m辺りと同程度に保たれているんですよ。だから深深度潜航中にドームが割れると水圧の差で大惨事になる、と。
……うん、「いんだよ細けえ事は」。
それはともかく……東堂いづみセンセイは「プリキュア作品は基本設定を重くシリアスにしなくてはいけない」という信念に取り憑かれていらっしゃる様で、コロナ禍対応という特殊事情を抱えた中で企画された本年度作品においても「軽い作風で様子見するのは前半戦だけ。完走の目処が立った時点で一気に重くするぞ」と当初から考えていた、んだろうと思われます。
(前半戦において伏線があまり張られなかったのは、放送休止や話数削減でストーリー変更を求められた場合に対応しやすくするためでもあったんでしょうが)
……駄目なんですかね、一年間通してひたすら軽く明るいプリキュア作品って。
それこそ、「トムとジェリー」くらいにとはいかないまでも「アンパンマン」くらいには「割とシャレにならないレベルの死闘を毎度展開しながら毎度ノーサイドで後腐れなくケリがつくオムニバス作品」みたいな方向性をプリキュア作品に持ち込むことは許容されないんでしょうか。
いや、もしかすると東堂いづみセンセイもプリキュア作品の方向性やフォーマットに多様性·柔軟性を持たせる必要性は感じていて、例の11本立てエピソードはプリキュア作品にオムニバス形式を持ち込めないか試すプロトタイプだったのかもしれませんが、はたして。
そんな強い陰圧を維持していたとすると、ドームが割れた時点でまずまなつたちの肉体が細かいことn・・・。細けえことはいいんだよ!
今年は『スマイルプリキュア!』以来の本当に全然ストーリーが進行しない夏休みだったので温度差で風邪ひきそうになりますが、終わりを決めて描くストーリー作品という時点でまあそういうものじゃないですかね。
個人的には今作そもそもそんな底抜けに明るい作風だと感じていなかったから余計にそう思うのかも知れませんが。