ポプテピピック 第8話感想 あなたに届け、マイ・スイート・ハート!

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サブカル女のこと嫌いって言っときながら、結局サブカル女に媚び売ってんだよな。

―― まさかヴィレバン通いごときがサブカルクソ女を名乗っているんじゃあるまいな?

 捨てたことを後悔しているもの。
 厨二ノート。
 たしか1年に1冊は消化していたので、もしアレが全部残っていれば結構な数のネタとして使えたかもしれないのに。

 ・・・そういえばごく一部、タイピングの練習がてらワードに手打ちコピーしたものがありましたっけ。ちょっと引っ張り出してみましょう。
 以下コピペ。

主人公(デフォルトネーム無し)
 人造人間。
 成長過程は基本的に通常の人間と同様の流れであるが、バイオシリンダ内で急速培養された。
 基本的には多数のサンプルから取った知識や経験その他を平均化した脳にインプットした後、長い夢にも似た無意識学習処置を施された。
 このため、日常活動には何の支障も無く、常識も持ち合わせ、特段劣った能力も無い。ただし平均された知識のため極端に無個性。また、無意識下には断片化されたデータが散乱しているらしい。危険。
 そもそもこいつを生んだ実験の目的は“体験の人為的操作による超越者の創造”。そのため基本的行動原理は情報量の多い出来事の体験を優先する行動選択を第一としている。いわゆるトラブルメーカー体質である。
 実は“運命操作”が為されているとも噂されるが、真偽は不明。

主人公専用オリジナル・コンシーヴィング・ソーサリー(風属性の場合)
 我求めるは風……欲するは翼……。
 それは空を切り裂く白銀の翼。
 有を絶ち、無を絶ち、命を絶ち、
 さあ!今こそ染めよその翼!そして訪れる朱き嵐境!
 風翼の絶技、ブラッディスワロー!!
 ――人は朱に、朱は黒に、黒は塵に……。

 ・・・うん。思いのほかネタ度低かった。というか、ほとんどが箇条書きで設定を1つ2つメモしてあるだけのものばかりで、ここで生き恥を晒せるレベルに達しているものすらほとんどありませんでしたヨ。
 この調子だと、たとえ当時のノートが現存していたとしてもあんまり面白いものは見つけられないかもしれませんね。
 当時はあんなに多種多様な設定を山ほど考えていたというのに、文章に起こすことができたのはほんの一握り。かように頭の中のものを他人に見えるかたちで表現するという行為は難しい。

 今でも四苦八苦しています。ポプテピピックの感想も、最初は観たときに思ったこと、感じたことを無編集でライブ感丸出しな感じに書いていこうと思っていたはずなのですが、正直うまくできていませんね。ムリヤリにカオス感を出そうとするあまり変な方向に進みつつある自覚もありますし。
 もっとも、本当にありのままを書き綴ったところで文章として面白くなるかどうかは未知数ですが。そもそも私があんまり面白みのある人間ではありませんからね。面白くない私というフィルタを通して語られるポプテピピックが面白いわけがないんです。そのくらいだったらアニメそのまんまセリフ起こしでもした方がまだマシというもの。

 「ボク、ベーコンムシャムシャくん。ベーコン食べるの大好きさ。今日はね、ボクの大好きなベーコンを焼いていきたいと思います。まずフライパンに油を引いて、そこにベーコンを乗せたら――熱っ!!」

 ほら見てごらんなさい。全然面白くない。アニメというものの魅力はテキストだけでは表現しきれないんです。動画や楽曲、演技まで含めた総合エンタテイメントですからね。そのなかからほんの一部分、セリフだけを書き起こしたって、その魅力が伝わるわけがない。かといって全部をありのままコピーしたら、そりゃもうただの違法動画ですし、八方塞がり。
 だから主体的にアニメに取り組まなければいけないと言っているんです。私たちは目の前にあるものだけを楽しんでいるわけではないのですから。
 私たちがポプテピピックを面白いと感じたとき、それは何か、自分の感性、あるいは人生経験のどこかしらに響くものがあったからです。必ずです。共感なしに面白いと思えることなど絶対にありません。たとえば、こと座α星系の人たちのチンチンは右ナナメ45度曲がりだー、みたいなよくわからないギャグをいきなり振られてあなたは笑うことができますか? 私は場合によっては笑うかもしれません。

 ポプテピピックをつまらないと感じる人はつまらない人間です。あるいは面白く感じようとする努力を怠った人間です。それはポプテピピックだけでなく、君が代だとか、ミドリムシの繁殖ムービーだとか、こと座アルファ星系のチンチンだとか、何だってそうです。目の前にあるものに対して私たちの側からチャンネルを合わせてやらないと、どんなものだって面白くなりっこないんです。
 私があんまり面白くない人間なのは、私自身が私にちゃんと向き合っていないからです。一生懸命私の面白さを探して、私というものを深く理解していけば、少なくとも私にとって私はサイコーに面白い人間にもなりうるはずです。
 ポプテピピックも同じ。ポプテピピックに真っ正面から向き合って、まるで鏡を見るように、何が面白いのか、どこに面白みがあるのかを徹底的に突き詰めていけば、そこには間違いなくあなただけの面白みがあるはずです。そしてそれは、あなた自身の面白さでもあるハズなんです。
 そろそろ二転三転させすぎて話に収拾がつかなくなってきました。

 でも、まあ、ポプテピピックって割とそういうところを企図したアニメよね。SNSの話の種として取りあげてもらうことを明らかに狙っていますし。
 ポプテピピックについて語るとき、私たちは同時に自分についても語っているんです。だからこそ他人と話題共有するのが楽しい。みんなそれぞれ面白いと思った部分が違うから。どうして面白いと思ったのかが違うから。
 そこに、その人らしさが表れる。その人だけが語れるポプテピピックの物語がある。1のアニメが100にも1000にもふくらんでいく。私はそういうところにこのアニメの面白さがあると思います。
 どうして厨二ノートの話題からこういう結論に至ったのか私にもよくわからないけれど。

 着地点を用意しないで文章を書きはじめると結構こういうことが起こるから面白い。
 まあ、よくよく考えてみると第1話の感想文も似たような着地点だった気はするのですが。
 毎週同じアニメを観ながらキーボード叩いているんだから当たり前か。
 私にとってポプテピピックはやはりこういうアニメのようです。

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